実はこの<番外編>の前に、浅井隆氏は「2003年、日本国破産」<警告編>と<対策編>という二冊の書物を出している。ただほとんど同じ内容のダイジェストがこの<番外編>なので、お忙しい人はこれだけ読めばいいのではないかと思う。
ここで語られることは、現在日本の様々な財務データを分析すれば、すでに日本国は債務超過であり、2003年、遅くとも2005年には破産する、ということである。非常に分かりやすくまとめてあるので、いまわれわれが置かれている状況がどんなものかを把握するうえで、役に立つと思う。私流に解釈すれば、すでに日本は1000兆円の借金を抱えている。ただ対外的には1400兆円の個人金融資産を持っていることになっているから、なんとか危ういバランスを保っている。しかし、もし国がこれ以上の借金ができなくなり、しかもこれまで借りたお金の返済をしなくてはならなくなったら、いったいどうなるか?1000兆円の円を印刷するのである。当然日本はハイパーインフレに襲われ、円の価値はほとんどなくなる。そうなる前に自分の資産を守らなくてはならない、ということである。
その守り方の一つとして、浅井氏が推薦する海外ファンドに投資しなさい・・・というオチについては、各自の自己責任ということになりますが。
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