<目次>
<帯より> バブル崩壊で、負債を抱えた地下経済の住人には、「闇勢力は借金を返さなくてもよいですよ」という特別ルールが私たちの知らないところで勝手に作られていた。闇勢力が踏み倒した借金の合計は、5兆-10兆円にも及ぶとみられる。巨額の負債を抱えながらも借金を踏み倒した闇勢力、また脅しなどに屈してそれを容認してしまった金融機関のおかげで、日本経済は巨額の不良債権を抱えることになった。この不良債権についても、闇勢力は、「占有屋」の暗躍に代表されるように、これを新たな収益源としている。そうやって、日本の地下経済はすでに巨額の規模に達している。国際的にみてもこれほど大きなアングラマネーを抱えている国は少ないのではないだろうか。
<著者紹介>門倉貴史(かどくら・たかし)1971年、神奈川県に生まれる。1995年、慶応義塾大学経済学部を卒業後、浜銀(横浜銀行)総合研究所入所。(社)日本経済研究センター、シンガポールの東南アジア研究所への出向、調査部研究員を経て、2002年4月より第一生命経済研究所経済調査部副主任研究員として、主にマクロ経済の分析を担当する。また、証券アナリストとしても活躍中である。著書には『日本の地下経済』などがある。
この商品の著者による商品一覧: 門倉貴史