大恐慌の勝者たち
玉手義朗
日経BP
四六判 288頁 2021年6月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
国内送料無料です。
この商品は
5日程度で発送できる予定です。
(発送可能時期について)
危機はチャンスも連れてくる。
今こそ学びたい「教養としてのマネー史」
1929年10月24日は、NY株式市場でダウ平均が暴落し、「世界大恐慌」が始まった。いわゆる「暗黒の木曜日」である。しかし、 終値で見れば、この日は実は「小幅安」 。暗黒の木曜日は「暗黒」ではなく、市場は楽観論に包まれていた。本当の暴落が起きたのは、もっと後。そしてそこからアメリカ経済は 「失われた25年」 に突入する。
世界中が不景気に苦しんだこの時代、最初に復活した国は、なんと日本、続いてドイツが躍進する。景気対策において 民主主義国は停滞し、独裁国が強さを見せた 。
しかし、 「失われた25年」に苦しんだアメリカにも、がっちり稼いだ投資家、事業家はいた 。株価暴落を予知して大儲けした猛者もいれば、大損を教訓に投資手法を進化させたイノベーター( バフェットの師匠 など)もいた。デフレ経済を追い風に事業を拡大させた勇者もいれば、時代の大きな流れをとらえたビジネスモデルで、不況をものともしなかった賢者もいた。彼ら 11人の本質的な勝因 とは、何だったのか?
著者は、為替ディーラーの経験を積んだ後、テレビマンに転じたエコノミスト。多種多様な文献を検証してマネー史の真実に迫る。
目次
序章 データでたどる大恐慌の真実
第1章【投資編】 相場師たちの撤退戦と バリュー投資の誕生
序論 暗黒の木曜日は「暗黒」ではなかった
CASE1 ジョセフ・P・ケネディ:「王朝の創始者」は靴磨きの声に耳を傾けた
CASE2 バーナード・M・バルーク:「事実博士」は自動車と住宅に目をつけた
CASE3 ジェシー・L・リバモア:「突撃小僧」は 度テストした
CASE4 ベンジャミン・グレアム:「バリュー投資の父」は敗北に学んだ
CASE5 ジョン・M・テンプルトン:「バーゲン・ハンター」は悲観の極みを待った
COLUMN1 奇才ウィリアム・ギャンの“オカルト”的予言
第2章【事業編】恐怖とキャッシュを コントロールせよ
序論 ニューヨークの街角に「リンゴ売り」が繰り出した
CASE6 コンラッド・N・ヒルトン:「ホテル王」はすべてを失い、再起した
CASE7 ジャン・P・ゲティ:恐慌を追い風に変えた「ケチな石油王」
CASE8 デビッド・O・セルズニックとウォルト・ディズニー:拡大均衡を目指した「夢見る映画人」
CASE9 ロバート・E・ウッド:小売業界の「将軍」は淡々と駒を進めた
COLUMN2 大恐慌が生んだヒット商品
第3章【政治編】ケインズ政策の誕生と副作用
序論 日本とドイツが先行した「独学ケインジアン」の誕生
CASE10 高橋是清:世界大恐慌を最初に克服した大蔵大臣
CASE11 アドルフ・ヒトラ:「悪魔」は大恐慌に勝利したのか?
CASE12 フランクリン・D・ルーズベルト:100日議会で「アクション・ナウ!」
【終章】謎を残す歴史に、何を学ぶか
著者紹介
玉手義朗(たまて・よしろう)
1958年生まれ。筑波大学社会工学類卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)、マニュファクチュラース・ハノーバ―銀行(現JPモルガン・チェース銀行)などで、外国為替ディーラーの経験を積む。1992年、TBS(東京放送)入社。経済部デスクや経済キャスターなどを務める傍ら、経済関連の書籍や記事を執筆。TBSを定年退職した後、現在はフリーランスのエコノミスト、メディア評論家として活動。日本の近代西洋建築に造詣が深く、各地に残る名建築を200以上訪問。著書に『円相場の内幕』(集英社)、『経済入門』(共著、ダイヤモンド社)、『見に行ける 西洋建築歴史さんぽ』(世界文化社)、『あの天才がなぜ転落』(日経BP)。
そのほかのお薦め
1907年世界金融恐慌
ベテラン度:
★★☆
ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー/雨宮寛/今井章子 パンローリング
四六判 並製 384頁 2022年6月発売
2,200円 国内送料無料
すぐ発送
かごに入れる
リバモアの株式投資術
ベテラン度:
★★☆
ジェシー・ローリストン・リバモア/小島利明/長尾慎太郎/増沢和美/河田寿美子 パンローリング
四六判 328頁 2017年2月発売
1,650円 国内送料無料
すぐ発送
かごに入れる
黄金の掟 破産回避術
ベテラン度:
★★☆
ジョン・ボイク/鈴木敏昭 パンローリング
文庫判 288頁 2009年10月発売
770円 国内送料無料
すぐ発送
かごに入れる
この商品の著者による商品一覧:
玉手義朗
戻る・トップページへ
|