本書では、最新の経済理論までを、数式を一切使わずに、経済学の知識がなくてもわかるように説明している。東アジアの通貨危機や、ヘッジ・ファンドLTCMの倒産といった、近年、世界で起こったスリルに満ちた出来事の「謎」を解くために、理論は「鍵」の役目をするのである。 グローバル化した現代経済の「脆弱性」はどこにあるのか、というパズルを解いていく過程で、読者には、ジェット・コースターに乗ったようなスリルが味わえる。
第1部 国際取引の5つの動機
貿易から生まれる利益
異なった時点に行われる支出の交換
経常収支が決定されるメカニズム
危険回避の方法としての国際資本取引
保険業にとってのさまざまな危険 ほか
第2部 経済組織における「ねずみ講」的な仕組み
アルバニアのねずみ講
ねずみ講とバブルの理論
バブルは現実に起こるか?
貨幣の3つの機能
インフレ税とハイパー・インフレーション ほか
竹森俊平 朝日新聞出版
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