ユーロランドの経済学 政治の思惑・通貨の力学

1999年1月1日、40年におよぶ紆余曲折を経て、統一通貨ユーロが産声を上げた。グローバリズムを追い風とした経済の力学に、各国の国益を固持しようとする政治がブレーキをかける―――
ドルに対抗する新たな基軸通貨たる期待を担いながらも、経済と政治のせめぎあいの只中で、ユーロ相場は下がり続けた。
「一つの通貨に複数の財政」の矛盾、「貧しき隣人」たる東方諸国の加盟問題等など。生まれながら多くの問題を背負ったユーロの行く末やいかに？

ユーロ経済の「本当のところ」が分かる一冊！

目 次
序 章 ユーロランドは朱鷺の国
第1章 二歳になったユーロランド
第2章 ユーロランドの内と外
第3章 画一化なき収斂？
第4章 東方拡大への展望
終 章 統合欧州の深化と進化

著者紹介
〜浜矩子〜
一橋大学経済学部卒業の後、三菱総合研究所に入社。平成2年、初代ロンドン事務所長に就任。平成10年に帰国し、現在、主席研究員。専門は、マクロ経済分析、国際経済。
主な著書に、『ドルは蘇るか（共著）』『[最新]EU経済入門』（以上、日本評論社）『分裂する欧州経済』『ネクタイを締めた海賊たち』（以上、日本経済新聞社）等がある。

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