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[オーディオブックplaywalk版] マーケットの魔術師 大損失編ベテラン度:
★★☆
アート・コリンズ,
鈴木敏昭パンローリング 再生専用プレーヤー 約610分 2009年7月発売 本体 5,800円 税込 6,380円 国内送料無料です。 品切れのためご注文いただけません。 (発送可能時期について) Tweet オーディオブック(音声ブック) を聴くには? | 書籍版 | ダウンロード版 ――スーパートレーダーたちはいかにして危機を脱したか窮地に陥ったトップトレーダーたちはどうやって危機を乗り切ったか? 夜眠れぬ経験や神頼みをしたことのあるすべての人にとっての必読書! そのとき、ウィザード(トニー・サリバ/マーク・クック/リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ/ローレンス・G・マクミラン/ジョー・ディナポリ/スティーブ・ムーア……)たちは
35人のトレーダーたちの話はいずれも重要で、示唆と教訓に満ちている。 あなたが手にとっている本書には、第一級のトレーダーたち――特殊な能力によって普通のトレーディング水準のはるか上をいく人々――の痛ましい話が収められている。巧みに築き上げられた輝かしいキャリア全体のなかで生じた並外れて悲惨な経験ばかりが描かれている。大損失だけを取り上げて、そのときトレーダーたちがどう対処したかを扱った本は、本書が初めてであろう。保有しているポジションが逆行して含み損がかさみ、「一体、どうしたらいいんだ」と、夜眠れぬ経験や神頼みをしたことのあるすべての人にとって必読書である! 著者紹介アート・コリンズ(Art Collins)アート・コリンズは、壊滅的な市場の混乱をトップトレーダーがどう乗り越えたのかを描いた本書のほか、『マーケットの魔術師 システムトレーダー編』(パンローリング)、『マーケット・ラップ――ジ・オーディシアス・オブ・ア・スティル・ストラグリング・コモディティ・トレーダー(マーケットの罪――今も苦闘するある商品トレーダーの遍歴)』などの著者である。また、CBOT(シカゴ商品取引所)の会員で、ほぼ20年にわたってメカニカルシステムの開発を手掛けている。コリンズはパートナーとともに、1997年にトレードを開始したメカニカルなS&Pシステムにより数百パーセントの収益を生み出した。ノースウェスタン大学卒業。コリンズは長年、風刺的ロックバンド、クリーニング・レイディーズのギタリスト兼作詞作曲者も務めている。同バンドはMTV、デメント博士のラジオショーに出演した。 アート・コリンズの連絡先は、artcollings@ameritech.net。 訳者あとがきトレードの経験者なら、だれもがゾッとするような損失を経験しているに違いない。たとえ一銘柄でも、持ち株があっという間に五%、一〇%と値下がりしたら、たいていは血の気が失せ、居ても立ってもいられなくなる。まして全財産がかかっているとしたら……。本書は、三五人の当代一流のトレーダーが体験した最も悲惨な損失の物語である。プロのトレーダーだけに、その金額は半端ではない。一瞬のうちに数十万ドルが消えてなくなる。しかも、たいていそれは自分の財産で、豪邸や農場や高級車を失うだけでなく、借金まで背負い込むことになる。それだけに、その恐ろしい体験を形容する言葉もすさまじい。いわく、「ゾンビー状態になる」、いわく、「大ハンマーで腹を殴られたみたい」、いわく、「ショットガンの銃弾を浴びているみたい」などなど。 しかし、三五人の全員が最悪の体験を乗り越え、さらにはそれを糧として大きな飛躍を遂げる。だからこそ一流の名を冠せられているわけだが、トレードに携わるものにとって本書の価値はここにある。三五の体験談を読むうちに、災難を引き起こす原因を知り(儲けたあとの油断、オーバートレード、ナンピン、そして心身の不調と家庭内の不和)、マヒ状態をどのように打開するのかを学べるのだ。 三五人のトレーダーは、CBOT(シカゴ商品取引所)、CME(マーカンタイル取引所)――つい二〜三日前、両取引所が合併するとの報道があったばかり――を中心としたシカゴの市場で活躍しているという共通点を持つほかは、性別、年齢、専門とする投資商品、トレード手法など実にさまざまである。たとえば、トレード手法としては、スキャルピング(多数の少額利益を狙う)から中長期的トレードまで、また空売りあり、オプションあり、アービトラージありと、あらゆる方法、技法が登場する。本書にはそうした米国のプロのトレーダーの実態が生き生きと描かれている。 ところで、トレードにあまり親しみのない人にとっても興味深いのは、そうした専門のよろいの向こうに生身の人間像が浮かび上がってくることだろう。プロのトレーダーがほかの職業と違うのは、通常、最初から最後までまったく自分だけの世界で動くという点である。だれの指図も受けず、マーケットという巨大な相手に自分の力だけで挑む。登場人物の一人、ルース・バロンズ・ルーズベルトは勤めを辞めてプロのトレーダーになったとき、「これからは正しく行動することだけが重要となる」と感じたという。「正しく行動」しようとした結果がどうなろうと、すべて自分一人が責任を負う。本書には「自己規律」という言葉がたびたび出てくるが、逃げ出したくなるような恐怖、突っ走ろうとする欲望を自分でどう律するかが成功と失敗を分けることになる。本書はそうした自分との闘いをテーマとした三五の物語でもある。 と、大上段に振りかぶらなくても、三五人の個性豊かな人間が、どうして人生の大きな災難に見舞われたか、そしてそれにどう対処したかを見るだけでも興味深い。トップトレーダーたちから失敗談を聞き出し、それを客観的で、ときにユーモアを交えた簡潔なスタイルでまとめ上げたアート・コリンズの腕は見事である。トレードという優れて個人的な営みの悪戦苦闘のエピソードをどうか楽しんでいただきたい。
二〇〇六年一〇月
目次アート・コリンズ――私自身の大失敗談
第1章 ビル・ビーチ 第2章 スティーブ・L・ミラー 第3章 ウォルター・ブレサート 第4章 トニー・サリバ 第5章 テレサ・ロー 第6章 ラリー・ローゼンバーグ 第7章 チャーリー・ライト 第8章 マートン・フェルドシュタイン 第9章 ハワード・モールマン 第10章 アドリエンヌ・ラリス・トグレー 第11章 パット・アーバー 第12章 マーク・クック 第13章 リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ 第14章 ロレンス・G・マクミラン 第15章 ジャック・コッツ 第16章 ジョン・ベイカ 第17章 ティム・ヨーク 第18章 ドン・スライター 第19章 チャック・ウェイファー 第20章 ジョー・ディナポリ 第21章 デビッド・グレイ 第22章 トム・ウィリス 第23章 ラリー・ペサベント 第24章 デーモン・パブレートス 第25章 スコット・スラツキー 第26章 ブルース・ウィリアムズ 第27章 コニー・ブラウン 第28章 マイケル・K・ホフマン博士 第29章 ジョン・マクラッケン 第30章 スティーブ・ムーア 第31章 ボブ・マーチン 第32章 ビル・クレージー 第33章 トム・マレー 第34章 ルース・バロンズ・ルーズベルト 第35章 レイ・カーンマン まとめ――繰り返される危険との出合い
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