氏が17世紀に記した『CULPEPER'S COMPLETE HERBAL』(原書)は、現代のハーブ療法・アロマテラピーの源流といえるだろう。これにより、薬草としてのハーブの知識・用法は、多くの人々に広まった。医者にかかることのできない民衆を救うこととなった。
現代において、我々がハーブを気軽に親しめるのは、彼の功績に寄るものといえるだろう。本書は、ハーブの分類・効能だけでなく、占星術の観点でみた解説がついている。ハーブについての知識をさらに深める一つの材料となり得るだろう。アロマセラピスト・ホリスティック医療・東洋医学そして占星術に関心があるすべての方の手元に置いていただきたい。
17世紀当時に考えられていたハーブの特徴・効能・支配惑星をイラストと共に紹介している。さらに付録として『Englsh Physician』を一部抜粋し掲載。日本語版刊行にあたり、鏡リュウジ氏へ歴史背景・西洋占星術などの解説をお願いした。
著者紹介
ニコラス・カルペパー(Nicholas Culpeper)
(1616年生―1654年没)
ハーバリスト(本草学)にして占星術師。その知識と経験で、ホリスティック医学に占星術的解釈を加えた治療で多くの民間人を助けながら、書籍を多数出版した伝説的な人物。イギリスのサリー州に生れ、ケンブリッジ大学で学ぶ。のちに薬種問屋に徒弟奉公に入る。当時、医療用の薬草の詳細を公にすることが禁じられていた上にラテン語で書かれていたため、一部の富裕層にその知識は独占されていた。その時代背景において、自らの知識を持って、『英国薬局方』を初めて英語に訳して出版する。当然、当時の医師会から反発されるも、怯むこと無くその後も相次いで医療知識に関わる本を出版した。
「A Physical Directory, or a Translation of the London Directory 」(1649)
「Directory for Midwives 」(1651)
「Semeiotics Uranica」(1651)
「The English Physitian 」(1652)
「The Complete Herbal 」(1653)
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