歴史の大局を見渡す 人類の遺産の創造とその記録
ウィル・デュラント,
アリエル・デュラント,
小巻靖子
パンローリング
四六判 176頁 2017年1月発売
本体 1,200円 税込 1,320円
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ピューリッツァー賞受賞の思想家2人が贈る、
5000年の歴史をおさめた珠玉のエッセイ集
著者たちの名声を確固たるものにした超大作“The Story of Civilization”(文明の話)のあと、その既刊10巻のエッセンスを抽出して分析し、歴史から学べるレッスンという形でまとめたものが本書である。
結果として、文化や文明の発展、人間性の洞察、モラルと宗教、国家の行動、人類の進歩の方向性などを概説する書となった。彼らはライフワークを完成させるため、歴史についての思索を重ね、戦争や征服や創造を通して人類が歩んできた長い道のりの意味を探し求めた。
そして、読者にも自分たちの時代を理解することができるよう、壮大なテーマを与えてくれているのである。筆者たちの探求の旅の一端を本書で共有することは、大いに心おどる知的な冒険となるだろう。
13のエッセイを通して、人類の過去の体験を概観し、今を生きるヒントを得られる、秀逸な歴史書である。
未来は決して偶然起こるのではない。それは常につくられてきたのである。
By ウィル・デュラント
人間の性質、国家の行動について考えるうえで有用と思われる出来事や論評を13のエッセイにまとめた。
新事実を知るのではなく、人類の過去の体験を概観して欲しい。
目次
序文
第1章 ためらい
第2章 歴史と地球
第3章 生物学と歴史
第4章 人種と歴史
第5章 人の性質と歴史
第6章 モラルと歴史
第7章 宗教と歴史
第8章 経済学と歴史
第9章 社会主義と歴史
第10章 政治と歴史
第11章 歴史と戦争
第12章 発展と衰退
第13章 進歩は本物か
参考文献
インデックス
著作一覧
序文
本書について少しだけ述べておこう。“The Story of Civilization(文明の物語)”で一七八九年までの歴史について論じたが、その後、改訂版をだして、遺漏、事実誤認、誤植などの誤りを訂正したいと考えた。そこで既刊の10巻を再読したが、その過程で私たちは、現在の状況や将来の見込み、人間の性質、国家の行動について考えるうえで有用と思われる出来事や論評を書きとめていった(本文中で“The Story of Civilization”のさまざまな巻を参考文献として挙げているが、それは典拠としてではなく、意味を明確にするための例示や説明として挙げている)。その作業を終えるまで結論を出すことは控えようと努めたが、説明のための資料選びに、私たちのかねてからの意見が影響したことは否めそうにない。そうして完成したのが本書の13のエッセイである。私たちが、あるいは先人が、すでにどこかで述べたことを多数ここでも述べている。まったく新しい考え方を示すのではなく、広く論じることをめざした。新事実を知るのではなく、人類の過去の体験を概観していただければと思う。
今回も娘のエセルにはたいへん世話になった。謝意を表したい。
ウィル・デューラント / アリエル・デューラント
著者紹介
ウィル・デュラント Will Durant
アリエル・デュラント Ariel Durant
ウィリアム・ジェームズ・デュラント(1885-1981)と、アリエル・デュラント(1898-1981)は米国人歴史学者・哲学者の夫妻。1935年から1975年にかけて刊行された11巻にわたる超大作 “The Story of Civilization”(文明の話)によって哲学・歴史の著述家として世界的な評価を得た。1968年、同シリーズの10巻がピューリッツァー賞の一般ノンフィクション部門を受賞。1977年には、米国政府から市民に与えられる最高の栄誉の1つ、大統領自由勲章をフォード大統領から贈られた。
訳者紹介
小巻靖子 (こまき やすこ)
大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)英語科卒業。
都市銀行調査部勤務。退職後、米国コネティカット州での生活を経て、翻訳の仕事に携わる。訳書に『カモメ課長!』(講談社)、『手塚治虫の芸術』(共訳、ゆまに書房)、『ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡』(共訳、ヤマハミュージックメディア出版部)などがある。
(フェニックスシリーズ46)
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