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人はだれでもエンジニアベテラン度:
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ヘンリー・ペトロスキパンローリング 四六判 並製 2019年2月発売 本体 1,800円 税込 1,980円 国内送料無料です。 この商品は 明日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
システムエンジニア、WEBエンジニア、機械エンジニア、建築エンジニア、土木エンジニア……。専門職として引っ張りだこのエンジニア(技術者)の仕事はとても魅力的ですが、いざ勉強を始めようとしてもハードルが高く、何から始めてよいのかわからない方も多いでしょう。 でも、大丈夫! 本書の著者・ヘンリー・ペトロスキは、「エンジニアリングの考え方は、実は私たち人間の骨肉に内蔵されている」と言い、より高いビルを建て、より長い橋を架けようとするエンジニアリングは、人間の本性に発した営みだとしています。そして、豊富な事例を紹介しながら、奥深きエンジニアリングの世界を、機知に富んだ比喩を駆使し、丁寧に解説してくれます。 古くはピラミッドやカテドラル、そして鉄橋や吊橋、ホテルの空中歩廊、原子力発電所や洋上プラント、飛行機の墜落など、本書に登場するエンジニアリングの成果物は多岐にわたります。こどものおもちゃや洋食器、市営バスといった身近な事例も登場し、著者の並外れて幅広い知識と深い洞察力には、ただただ驚かされるばかりです。まさに縦横無尽で、ときに文学や童謡のなかに、そして偉人の金言のなかに、エンジニアリングにまつわる真理を堀りあて、専門的な概念や思想を噛みくだき、読者の疑問を解き明かしてくれるのです。 本書の原題である、“To engineer is human"は、To err is human(あやまつは人の常)という、よく知られた詩句をもじったものです。「エンジニアリングとは何か」、「エンジニアとは何をする人か」を理解するということは、「失敗はどのようにして起こるのか」、「失敗はどのようにして、成功以上に技術の進歩に役立つのか」を理解することなのです。「ドラマティックな失敗は、自信過剰と不注意の蔓延から起こり、そうした事故が起きてはじめて、より慎重であれということを、われわれはついに学ぶ」のです。エンジニアリングを理解する上の核心は、実は「失敗」にあるのです。 また、エンジニアリングを理解することは、素人の一般市民にとっても有用です。自然環境や社会環境に及ぼす影響の大きい巨大プロジェクトについて考える際の、道しるべになるからです。 著者は、こう警鐘をならします。――良識ある人間なら誰でも、同じ人間同士、誰かを故意に迫りくる危険にさらそうとは思わないが、技術的な創造物については、そこにどんな危険が潜んでいるかをときに過小評価したり、忘れたりしてしまうのだ――と。そうならないために、一般市民によるプロジェクトのチェックが大切なのです。 エンジニアやエンジニア志望者のみならず、あらゆる読者に向けてエンジニアリングの要諦を綴る古典的名著の世界を、ぜひご堪能あれ! ■目次図版一覧まえがき 1章 人間であるということ 2章 人間は転びながら成長する 3章 遊びから学び実人生から学ぶ 付録「親方の自慢の傑作」 オリバー・ウェンデル・ホームズ作 4章 エンジニアリングとは仮説である 5章 成功とは失敗を予見すること 6章 設計と旅行の共通点 7章 設計と文学の共通点 8章 事故は起こるのを待っている 9章 安全を数字であらわせば 10章 割れ目が突破口になる 11章 バスのフレームとナイフの刃 12章 間奏曲――水晶宮の成功物語 13章 橋は落ちてはまた架けられ 14章 探偵エンジニアリングとエンジニアリング・フィクション 15章 計算尺からコンピュータへ――忘れ去られる昔のやり方 16章 混沌の中を見通す人 17章 設計には限界がある 復刻版あとがき 索 引
■著者紹介ヘンリー・ペトロスキ(Henry Petroski)1942年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。デューク大学教授。専門は土木工学、失敗学。1968年イリノイ大学で博士号を取得し、同大学やテキサス大学を経て現職。本書は初期の著作であり、その後も精力的に執筆活動を続けている。 本書以外に邦訳された著作としては、『ゼムクリップから技術の世界が見える――アイデアが形になるまで』(平凡社)、『失敗学――デザイン工学のパラドクス』(青土社)、『橋はなぜ落ちたのか――設計の失敗学』(朝日選書)などがある。 原著『To Engineer Is Human』 そのほかのお薦め
ベテラン度:
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