ホリスティック心理学
ニコール・ルペラ,
長澤あかね
パンローリング
四六判 432頁 2024年3月発売
本体 2,400円 税込 2,640円
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自分の行き詰まりパターンを特定し、トラウマを解消して人生を変える「ワーク」
全米で80万部突破! Instagramフォロワー800万人!
インナーチャイルドを癒やして幸せになる実践的ガイド
大丈夫。過去の自分は変えられなくても、未来の自分は変えられる
1日ひとつの小さな約束から始めるセルフヘルプ
人間関係で、同じトラブルが繰り返されるのはなぜ? 家族、友人、恋人、同僚、相手が変わっても「定番の失敗パターン」にはまってしまうのはなぜ? やめようと思っているのにやめられないスマホ依存、過食、お酒、働きすぎから卒業できないのはなぜ? 自分に素直になれなくて、自分を嫌いになることばかりをしてしまい、自己肯定感が下がるのはなぜ? わかってくれない親と、いまだにぎくしゃくし、大人なのに傷ついてしまうのはなぜ?
平気なフリをしても頑張っても、うまくいかない理由は子ども時代のトラウマによって生じた「パターン」にあった。過去を癒やすための伝統的な心理カウンセリングでは「足りない」と感じたルペラ博士は、クリニックを訪れる患者と自分自身のために、まったく新しいアプローチを見つけ出した。メンタルにアプローチする「王道の心理学」を発展させ、心、身体、魂を統合する「ホリスティック心理学」を開発したのだ。この「ホリスティック心理学」に、脳やホルモンの働きを踏まえた「科学的エビデンス」を組み合わせ、誰でも気軽にできる「ワーク」としてシェアしたところ、SNSを中心に人気が爆発! 自分で自分を育てるワークによって、多くの人が人生を変えている。自分にすでにある力で、新しい自分を創造しよう。
【ホリスティック心理学】
その人のすべての部分(心、身体、魂)を考察し、取り組むヒーリング哲学。
著者紹介
ニコール・ルペラ(Dr. Nicole LePera)
心理学博士。ホリスティック心理学の第一人者。ペンシルベニア州フィラデルフィアで育ち、コーネル大学とニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチ(ニュースクール大学の前身)で臨床心理学のトレーニングを受ける。臨床心理学者としてクリニックを開業するも、伝統的な心理療法(サイコセラピー)の限界を感じ、患者、そして自分自身のために心・身体・魂の健康に総合的に取り組む「ホリスティック心理学」を生み出す。人間関係の悩みや誤った行動パターンの根っこにある“傷ついたインナーチャイルド”を、自らが“インナーペアレント”となることで癒やすという「自分で自分を育て直すアプローチ」を提唱。科学的エビデンスに基づいた実践的なワークを発信し、世界中の人々から支持されている。インスタグラム(@the.holistic.psychologist)で絶大な人気を誇るルペラ博士は、日々無料のコンテンツや、ヒーリング・コミュニティ「The SelfHealers Circle」を通して影響力を広げている。ますます拡大する#SelfHealersのコミュニティに、変容するためのツールをシェアし続けている。ロサンゼルス在住。
訳者
長澤あかね(ながさわ・あかね)
奈良県生まれ、横浜在住。関西学院大学社会学部卒業。広告会社に勤務したのち、通訳
を経て翻訳者に。訳書に『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』(パンローリング)、『メンタルが強い人がやめた13の習慣』(講談社)、『やり抜く自分に変わる1秒習慣』(PHP研究所)、『不自然な死因』(大和書房)、『ザ・マスターキー 成功の鍵』(KADOKAWA)などがある。
本書への賛辞
「世界はこの本を必要としている! あなたが癒やしの旅路のどこにいようと、この本はより良い人間関係、より多くの喜び、未来への道に導いてくれる。私たちは自分に起こる出来事をコントロールできないが、ニコールは自分の内側からどう対応すべきか、道しるべを教えてくれる」―― ルイス・ハウズ(ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー『The School of Greatness』著者)
「ニコールはこの本で、『人生を変える癒しのルール』をわかりやすく鮮やかに解き明かす。自己成長の道を歩むすべての人の必読書」――ギャビー・バーンスタイン(ニューヨーク・タイムズ 第1位『The Universe has Your Back』著者)
目次
序文 魂の闇夜
はじめに ホリスティック心理学の手引き
Chapter1 あなたを変えるのはあなたの選択
Chapter2 意識と「自分」を切り離す
Chapter3 トラウマの新理論とは?
Chapter4 トラウマが身体を乱す
Chapter5 心と身体で健康になるワーク
Chapter6 コア・ビリーフというバイアス
Chapter7 インナーチャイルドに会う
Chapter8 自我の物語
Chapter9 トラウマ・ボンドと恋愛関係
Chapter10 境界線を引く
Chapter11 自分で自分を育て直す
Chapter12 本物の大人になる
Chapter13 ヘルシーな「相互依存」の関係
エピローグ ピザの箱
・ホリスティック心理学用語集
「はじめに」より
この本は、「ホリスティック心理学」という心・身体・魂の健康に対するアプローチがどれほど画期的かを証明している。これは、ネガティブなパターンを打ち破り、過去を癒やし、意識的な自己をつくることで日々の健康づくりにいそしむ、自分に力を与える(エンパワメント)活動だ。
ホリスティック心理学が心と身体と魂に目を向けているのは、身体と神経系のバランスを取り戻し、未解決の心の傷を癒やすためだ。このワークはあなたに、本来の自分自身に戻るパワーを与え、わくわくするような新しい物語を語ってくれる。「心身の症状は“メッセージ“であって、何とかしなくてはいけない一生ものの診断なんかじゃない」と。この物語は、慢性的な痛みやストレス、疲労、不安、内臓の調整不全、神経系の失調といった症状の根本原因を教えてくれる。これらは、伝統的な西洋医学が長年はねつけ、無視してきた症状だ。なぜこんなに多くの人たちが途方に暮れ、孤独感や喪失感を抱いているのか、その理由も説明してくれる。ホリスティック心理学が提供する実用的な手段(ツール)があれば、新しい習慣を身につけ、他人の行動を理解し、自分の価値を自分以外の誰かや何かが決める、という考えを手放せる。毎日“ワーク“に取り組めば、いずれ鏡をのぞき込んだときに、自分を見つめ返してくる人物の素晴らしさにハッとする日が訪れるだろう。
身体と心と魂のパワー+科学的エビデンス
こうしたホリスティックな方法――(ブ レインワークとボディワークを用いることによって)身体と、(自分の思考や過去の体験との関係を変えることによって)心と、(本当の自分やコミュニティとつながることによって)魂のパワーを活かすエクササイズ――は効果的だ。身体と心と魂はつながっているからだ。ホリスティックな方法が効果的なのは、後成遺伝学[訳注:DNAの塩基配列に変化がなくても、環境によって遺伝子の使われ方が後天的に変化する仕組み]の科学と、「人間は自分の心に、自覚しているよりはるかに大きな影響を及ぼしている」という現実の両方に根差しているからだ。癒やしとは、習慣やパターンを変えることで日々経験できる、意識的なプロセスなのだ。
私たちの多くは、無意識の状態で生きている。何も考えず、自動運転のように世の中を渡っている。習慣となった無意識の行動は、自分の役にも立たず、本当の自分や自分の本当の願いを反映してもいない。ホリスティック心理学を実践すれば、「内なる誘導システム」と再びつながることができる。それは幼い頃に身につけ、条件づけされたパターンが、「つながりを断て」と私たちに命じてきたシステムだ。ホリスティック心理学を学べば、直感の声に気づき、それを信頼できるようになる。親(もしくは親に相当する人)や仲間、教師、社会全体によって形づくられた「人格」を手放して、無意識の自分に意識をもたらせるようになる。
(中略)
この本は、あなたが毎日自分を癒やすワークに取り組めるよう、情報や書き込み式のエクササイズを盛り込んだ、一人で取り組める学習モデルを提供している。自分の過去を正しく理解し、それに耳を傾け、よく観察し、そこから学ぶことは、たしかな変化を生み出すプロセスだ。長く続く変化、それが真の変革を可能にする。
(フェニックスシリーズ153)
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