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千年投資の公理 売られ過ぎの優良企業を買うベテラン度:
★★☆
パット・ドーシー,
鈴木一之,
井田京子パンローリング 四六判 上製本 278頁 2008年12月発売 本体 2,000円 税込 2,200円 国内送料無料です。 この商品は 本日 発送できる予定です。 (発送可能時期について) 浮かれすぎたバブル期とは反対に、恐慌期や経済危機の時期には人心が冷え切っているために優れた企業も売られ過ぎになり、あとから見たときに絶好の買い場になっている場合が多い。バフェット流の経済的な「堀」のある企業の見つけ方を初心者にも分かるように、平易なやり方で紹介する。
1000年たっても有効な永遠不滅のバフェット流投資術!
未曽有の金融危機に最適の投資法!
売られ過ぎた超優良銘柄を探せ! 「堀」のある売られ過ぎの優良企業でポートフォリオを埋め尽くそう! 今日の変動の激しい市場で利益を上げるためには、ライバル企業の圧力や追い上げがあっても業績を伸ばし続けている企業に投資するのが必須の条件となる。しかし、現在の好調を何年も先まで維持できるような企業を見つけるには一体、何をすればよいのだろうか。 この答えは、その企業が競争における優位性を確立していること、つまり、ウォーレン・バフェットによって広まった経済的な「堀」を持っているかどうかということである。中世では城の周りの堀が敵の侵入を食い止めたように、経済的な堀はその企業に高い利益率を保証し、競合他社からの攻撃を食い止める役割を果たしている。もし堀のある企業を見つけてその企業の株を適正な価格で買うことができれば、堅実な企業ばかりから成るポートフォリオを作ることができ、株式市場で成功する可能性は飛躍的に高まるだろう。 独立系投資リサーチのトップ企業であるモーニングスターで、株式リサーチ部門のディレクターを務める著者のパット・ドーシーは、本書でウォーレン・バフェットが実践しているこの実績のある手法を分かりやすく紹介し、それを投資にどのように応用すれば、成功確率が高まるかを明らかにしている。 ドーシーは、経済的な堀が素晴らしい長期的な投資先を教えてくれる理由を懇切丁寧に説明したあと、堀をもたらす4つの要素である、①無形資産(特許やのれんなど)を持っている、②コスト的な優位性に優れている、③顧客に他社製品に乗り換えることを躊躇させる、④ネットワーク経済――について検証している。そして、堀についてしっかりと理解できたあとに、次は侵食されていく可能性のある堀の見分け方(優良企業でなくなる可能性を秘めた企業)や、堀の優位性を築くために重要な役割を果たす業界の構造、そして堀を築く(または壊す)ことができる経営陣の有能さ(または無能さ)についても詳しく述べている。 また本書では、株価の評価についてもすぐに役に立つ方法を伝授してくれている。というのも、幅の広い堀を持っている企業を見つけて投資しても、その買値が高すぎれば良い投資にはならないからである。このことについては有名企業を例に挙げて具体的に説明している。 バフェットが提唱した「堀」はけっして新しい概念ではないけれども、本書を読めば、今日の投資家でもこの素晴らしい投資法を自信を持って実践することができるようになる。堀こそが投資分析ツールの欠かせない重要な要素であることが理解できれば、この手法を使って、高いリターンを上げる銘柄だけであなたのポートフォリオを埋め尽くすことができるだろう!
本書への賛辞「本書を2日かけてじっくり読めば、過去に失敗したテクニックをすべて捨て去ることができるだろう。これはポートフォリオに含めるべき素晴らしいリターンを上げる企業を探しだすだけでなく、時間とともに衰えていく何千もの企業を避ける方法も教えてくれる最も信頼できる教科書と言える。すべての投資家が読むべき本だ」――ティモシー・P・ビック(ザ・サニベル・キャプティバ・トラスト・カンパニーのシニアポートフォリオ・マネジャー兼『ハウ・トゥ・ピック・ストックス・ライク・ウォーレン・バフェット[How to Pick Stocks Like Warren Buffett]』の著者)「30年以上ウォール街で働いてきたが、この間に読んだ本のなかで最高の投資本である」――ボブ・フローリッヒ(ドイチェ・アセット・マネジメント) 「本書は、高いROCを維持できる企業を探すための理にかなった枠組みを提供してくれる。ドーシーは、読者に長続きする優位性を持つ企業の選び方を教えてくれる。また、企業に競争における構造的な優位性をもたらす、①無形資産(特許やのれんなど)を持っている、②コスト的な優位性がある、③乗り換えコストがかかるので乗り換えができにくい、④ネットワーク効果――に関する教えは長期投資の銘柄選択において特に価値がある」――ルイス・A・シンプソン(GEICO社長兼CEO) 「パット・ドーシーは、未来は変化するという現実を今日の投資判断に反映させるための実践的な枠組みを提供してくれた。アートとサイエンスを少しずつ加えることが長期投資で成功するカギとなる」――ラリー・D・コーツ(オーク・バリュー・キャピタル・マネジメントCEO)
著者紹介パット・ドーシー(Pat Dorsey)CFA(公認証券アナリスト)、モーニングスター株式リサーチ部門のディレクター。同社の株式評価システム(モーニングスターレーティング)や経済的な堀のレーティングの開発における中心メンバーのひとりで、『The Five Rules for Successful Stock Investing : Morningstar's Guide to Building Wealth and Winning in the Market』(ザ・ファイブ・ルール・フォア・サクセスフル・ストック・インベスティング)の著者でもある。ウエズリアン大学卒業(政治学)、ノースウエスタン大学大学院修士課程終了(政治学)。ホームページは http://www.findingmoats.com/
目次監訳者まえがきまえがき 謝辞
序文――行動計画
監訳者まえがき/鈴木一之本書は二〇〇八年に米国で出版された“The Litte Book That Builds Wealth”の邦訳である。著者であるパット・ドーシーは、長年にわたってモーニングスター社の株式リサーチ部門の責任者の要職にあり、同社が継続的にカバーしている米国の上場企業三〇〇〇社をつぶさに観察してきた。ドーシー氏はまた、モーニングスターの銘柄レーティングの基礎となっている「経済的な堀(economic moat)」という概念の開発者のひとりでもある。成長企業とそうでない企業との違いはどこにあるのか。高成長を誇った企業がある日を境に突然失速するのはなぜなのか。良い投資先とそうでない投資先はどこで峻別されるべきなのか。株式投資家であれば、だれでも常にその答えを求めている。本書で詳説されている「経済的な堀」の概念はそのような問いかけに明確に答えている。 かつて世界を席巻した日本のエレクトロニクス業界は、近年その沈滞ぶりが著しい。パイオニア、ケンウッド、日本ビクター、そして三洋電機と、相次いで危機的な状況から救済を求める動きが続いている。衰退に至った原因はいくつも挙げられるが、本書を読めばエレクトロニクス業界の退潮は日本だけの現象ではなく、それはこの業界についてまわる自明のものとして説明されている。そこには「経済的な堀」が存在しないのである。 「経済的な堀」。これが成長企業の本質を形作る概念として、本書を貫く基本テーマである (...全文を読む)
まえがき/ジョー・マンスエト(モーニングスター創業者兼会長兼CEO)1984年にモーニングスターを創業したとき、私が目指したのは個人投資家が投資信託を買う手助けをすることだった。当時、パフォーマンスのデータを掲載している金融出版物はほとんどなかったため、個人投資家にも手が届く価格で機関投資家並みの情報を提供すれば、拡大するニーズに応えられると考えたのだ。 ただ、目的はそれだけではなかった。私は「経済的な堀」を持つビジネスを構築したいと思っていた。ウォーレン・バフェットが発明したこの言葉は、城を守る堀のように、競合他社から企業を守る継続的な優位性を意味している。バフェットについて知ったのは、1980年代初めで、彼が経営するバークシャー・ハサウェイの年次報告書を読んでみると、堀の概念が説明されていた。私は、この洞察を使ってビジネスができるのではないかと考えた。経済的な堀は、私にとって非常に理にかなっているもので、この概念がモーニングスターの創業と株式分析の基になっている。(...全文を読む)
(ウィザードブックシリーズ 147) 読者のご意見本書はROC(資本利益率)が高い企業とはどのような企業なのかを「堀」という...もっと見るそのほかのお薦め
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