チャートで見る株式市場200年の歴史 マーケットのサイクルとアノマリーを図説解説
ケン・フィッシャー,
長尾慎太郎,
井田京子
パンローリング
A5判 上製本 462頁 2010年3月発売
本体 3,800円 税込 4,180円
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読者のご意見
一家に1冊――投資家のための「座右の書」!
バブル・不況・金利・戦争・物価・原油・不動産などの推移がひと目でわかる
現在は過去のいつごろか?
市場の節目には目を通す「座右の書」!
ウォール街は、表面的には常に変化している。しかし少し掘り下げれば、ちょっと
した出来事や興味深い現象がほぼ毎日起こっては消えていくだけで、本当に重要なこ
とは長い年月を経ても変わらないことがすぐに分かるだろう。実際、今日金融界で起
こっていることは歴史のなかで何度も繰り返し起こっており、そのときを基に作成さ
れた金融チャートにサイクルやトレンドとしてとらえられている。そこで、これらの
チャートを正しく理解すれば、今日のマーケットが今後どのように動いていくかはっ
きりと分かり、最高の投資判断が下せるようになる。
優秀なマネーマネジャーで金融コラムニストとしても尊敬を集めるケン・フィッシ
ャーはこの重要性を理解し、本書を復刊させた。信頼できるこれらのチャートの多く
は現代の金融市場のスナップ写真で、株価が売り上げや収益、配当、キャッシュフ
ロー、資産などといかに密接に関連しているかを示している。それ以外にも、20世紀
初期当時のチャートや、それよりも古いチャートなども紹介されている。各チャート
には、フィッシャーが視覚化と呼ぶ説明が添えられており、チャートの由来や歴史的
な重要性、そして何より重要な今日のマーケットとどのような関連があるかが分析さ
れている。
株式市場で利益を上げるためには一過性の動きにではなく、単純なステップに集中
することがカギとなる。あらゆる事例をチャートして初心者でも分かるように視覚化
し、それに添えられた情報がいっぱい詰まった説明はチャートのどこに注目すればい
いのか、なぜそのことが重要なのかを教えてくれる。また、「ウォール街のワルツ」
と呼ばれる高度に調整されたダンスに対する新たな見方と、投資に関する詳細かつ不
朽の洞察がすべての投資家にとって金言となっている。これらは毎日の投資活動を格
段に向上させてくれるだろう。
「ウォール街のワルツ」は、戦争や革命や不況やインフレを乗り越えて200年以上続
いている。バブルと崩壊のサイクルを繰り返しながら独自のリズムで世界中を駆け巡
っているのだ。もしワルツを踊りたいのなら、本書に掲載された90枚のチャートが実
践的な指針となってくれるだろう。そして、明日でも10年後でもかまわないが、投資
家たちが熱狂やヒステリーやパニックに陥っているのを見たら、本書を取り出してそ
のときの状況とその後市場はどのように歩んで行ったかをじっくり研究すればよいだ
ろう。本書は市場の節目節目で読み返せば、確実な水先案内人になってくれるだろう。
著者まえがき「二度目のワルツの紹介」より
私が2冊目の著作となる本書を最初に執筆したのは、20年も前のことだった。当時は資金管理の仕事を始めてまだ15年で、フォーブス誌の連載コラムを始めてからわずか3年、自宅の地下室で始めた会社の運用資産は約2億ドルだった。しかし、時代は変わった。今日、私の会社では1000人の社員が全米50州すべてと世界各地の顧客が所有する400億ドル以上の資産(現在も増加中)を運用している(おかしなことに、私は今でも自分の会社の上の階に住んでいる。ただし昔よりも会社ははるかに広くなった)。フォーブス誌のコラムは、同誌の歴史のなかで4番目に長い連載となり、4冊目の著作である『ザ・オンリー・スリー・クエスチョンズ・ザット・カウント(The Only Three Questions that Count)』(パンローリングから近刊予定)はニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーに選ばれ、私自身は2007年のフォーブス400(全米長者番付400人)で271位に選ばれた。20年前に大きな市場で起こる現象に関する小さな絵本を作ろうというアイデアが浮かんだとき、このようなことになるとはまったく想像していなかった... 全文を読む
本書への賛辞
「ケン・フィッシャーの本を理解しながら読み込んだにもかかわらずマーケットで無
一文になったとすれば、その投資家は自分を責めるしかない。フィッシャーは、やさ
しい言葉と素晴らしいチャートを使って投資や金融について学ぶべきすべてをこの1
冊にまとめてくれた」――ジェームズ・W・ミッシェルス(フォーブス誌の名誉編集
者兼論説担当グループ・バイスプレジデント)
「フィッシャーの本は株式市場の歴史の全貌を見事に描き出している。この本は実践
的な投資家にとって不可欠なものだ」――チャールズ・R・シュワブ(ザ・チャール
ズ・シュワブ・コーポレーションの創設者兼会長兼CEO)
「もし百聞は一見にしかずなら、本書のチャートは一生貯金し続けたくらいの価値が
ある」――ウィリアム・E・ドナヒュー(W・E・ドナヒュー・カンパニー・インク会長)
「フィッシャーの明快で洞察にあふれる分析がこの本の魅力だ。投資の情報と楽しみ
のために何度も繰り返し読み返し、見たい本だ」――デビッド・ドレマン(ドレマ
ン・バリュー・マネジメント・LLCの創設者兼会長兼CIO)
目次
監修者まえがき
謝辞
二度目のワルツの紹介
初版のまえがき
第1部 目で見る株式市場
チャート1 PER――当時と今
チャート2 前のチャートで納得できなかった人へ
チャート3 マーケットで高いリターンを上げる
チャート4 株と債券の利回り
チャート5 PDRで見る長期展望
チャート6 PBR――定石どおりに使う
チャート7 PCFR――隠れた仕掛け
チャート8 スーパー銘柄とフォーブス誌の宣伝
チャート9 ミスター・アンド・ミセス金融――正反対の性格
チャート10 タイミングは分からない――56年間にわたる株価と金利
チャート11 VIC――すべての統計を1ページにまとめた資料
チャート12 証券の種類別裕福度で見た勝者は……
チャート13 外国投資で分散できるのか
チャート14 外国の株価――アメリカ市場を反映する7カ国の市場
チャート15 51番目の州
チャート16 株価とGNP
チャート17 成長に期待したプレミアム
チャート18 グロース株の変動
チャート19 「IPO」は割高の可能性が高い
チャート20 「みんな、目を覚ませ」
チャート21 資産価値との比較で考える買収作戦
チャート22 だれも気づかなかった静かな崩壊
チャート23 移動平均線とともに移動
チャート24 ニュースとマーケットの関係
チャート25 株価と不況
チャート26 株式市場の9つの主要なサイクル
チャート27 狂騒の1920年代の再来か
チャート28 PERは誤解を招くことがある
チャート29 明らかな警告
チャート30 大物が常に安く買っているわけではない
チャート31 優先株は優先的に保有すべきではない
チャート32 2%ルール
チャート33 お金持ちが忘れたことを思い出せ
チャート34 1843〜1862年にかけた鉄道株の月ごとの推移
チャート35 18世紀にも金融変動はあった
チャート36 南海バブルのチャート
チャート37 190年にわたる株式市場の動き
チャート38 報酬に見合う利益は上がったのだろうか
チャート39 100万ドルを貯めるための2つの方法
第2部 金利、商品価格、不動産、インフレ
チャート40 金利の変動
チャート41 長期金利――世界経済のなかの4カ国
チャート42 これらの利回りにはつながりがありそうだ
チャート43 やぶの中のヘビには気をつけろ
チャート44 石油価格に関心が集まる理由
チャート45 高金利は繰り返し起こる悪夢だ
チャート46 125年に及ぶコンソール債の教え
チャート47 イギリスの金融引き締めをもたらしたもの
チャート48 高いときに低く、低いときに高いこともある
チャート49 アメリカとイギリスの卸売物価
チャート50 イギリス南部の価格
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チャート51 卸売物価のインフレ
チャート52 インフレ――アメリカが経験してきたこと
チャート53 金は商品価格のリトマス試験紙
チャート54 3カ国の価格
チャート55 戦争を避ける利点
チャート56 上がるしかないのか
チャート57 金の長期保有者の悲劇
チャート58 不動産価格の長期サイクル
チャート59 地方の不動産に関する本当の話
チャート60 これまでもずっとダメだった
チャート61 アメリカの住宅価格
第3部 景気循環と政府の財政とインチキ話を分析する
チャート62 経済史が1分間で分かるカンニングペーパー
チャート63 このパターンから何が見えるか
チャート64 失業率と1%ルール
チャート65 自動車も衝突することはある
チャート66 住宅着工件数――逆さにして見る
チャート67 イギリスの食料配給の列
チャート68 設備投資という神話
チャート69 南アフリカの金はどのくらい重要か
チャート70 労働者の賃金は本当に高過ぎるのか
チャート71 電力消費と経済成長
チャート72 原油の供給――政府の介入物語
チャート73 学習曲線を発見したのはテキサス人ではなかった
チャート74 内情を調べるか、知らないままいるか
チャート75 税金――政府の成長を支える慣習
チャート76 政府成長率の全体像
チャート77 上がり続ける州税と地方税
チャート78 アメリカは反発している
チャート79 数字はつけられない
チャート80 連邦税という神話
チャート81 出任せで予算とのバランスを取る
チャート82 金持ちアメリカの不動産商法
チャート83 防衛費とGNP
チャート84 経済学者が否定する景気循環
チャート85 太陽黒点
チャート86 ベア相場とミニスカートの関係
チャート87 餌がいるものを買っちゃいけねえ
チャート88 ウォール街のまじない師
チャート89 自然界と金融界の偶然の一致
チャート90 マーケットの失敗で住処を失ってはいけない
結論
付録A おびえた子供の神話
付録B 更新したチャート
チャート18 需要と供給――本当の推進力
チャート74 負債と連邦政府とヘロイン依存症
チャート83 正しい尺度で見る
チャート84 共産主義の崩壊を予想する
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著者紹介
ケン・フィッシャー (Kenneth L. Fisher)
フォーブス誌の有名コラム「ポートフォリオ・ストラテジー」の執筆者。このコラム
は23年間人気を博し、同誌の90年の歴史のなかでも4番目に長い連載コラムとなって
いる。複数の金融商品で400億ドル以上を運用しているマネーマネジメント会社フィッ
シャー・インベストメントの創設者兼会長兼CEO(最高経営責任者)で、その成功によ
ってフォーブス誌の2007年フォーブス400(全米長者番付)では271位にランクされて
いる。定期的にメディアに登場し、アメリカの金融・ビジネス関連の主な定期刊行物
のほとんどに寄稿している。著書に『ケン・フィッシャーのPSR株分析 市場平均に左右されない超割安成長株の探し方』、最近ではニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに選ばれた『ザ・オンリー・スリー・クエスチョンズ・ザット・カウント』(パンローリングから近刊予定)を刊行している。
(ウィザードブックシリーズ164)
読者のご意見
20年以上前に書かれたものの改訂版である。相場の歴史的チャートが数多く掲載されていて、見ているだけでなんだか勉強になる気がする。...もっと見る
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