出来高・価格分析の完全ガイド 100年以上不変の「市場の内側」をトレードに生かす
アナ・クーリング,
長尾慎太郎,
山下恵美子
パンローリング
A5判 上製本 286頁 2014年12月発売
本体 3,800円 税込 4,180円
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だれも知らなかった出来高分析の奥義!
「出来高」「価格」「ローソク足」の最強トリオ
伝説的トレーダーの手法とローソク足が合体!
FXトレーダーとしての成功への第一歩は出来高だった!
私は出来高に注目してトレードを始めた。これこそが私の成功の第一歩だったと確信している。本書を読んで読者の方にもぜひその栄光を手にしてもらいたい。
VPA(出来高・価格分析)は、伝説的トレーダーであるリバモアやワイコフが使って、莫大な資産を築いてきたテクニックだ。この100年以上にわたって何も変わっていないVPAを使えば、「スマートマネー」に追随することができるようになる。
これに日本古来のローソク足パターンを組み合わせれば、市場の将来の方向性、価格はどのくらい動くのか、その方向は本物なのかも分かるようになるだろう。
出来高と価格とローソク足パターンの融合によって、今は、アキュミュレーション(買い集め)なのか、ディストリビューション(売り抜け)なのか、売りのクライマックスなのか、買いのクライマックスなのか、新しいトレンドが始まるのか、インサイダーは買っているのか売っているのかなども分かるようになる。
また、出来高を見ることによって、支持線と抵抗線の真の意味が分かり、保ち合いや本物のブレイクアウトを見極めることができるようになる。このほかにも、ダイナミックトレンドとトレンドライン、VAP(ボリューム・アット・プライス。価格帯別出来高)など、新しいパワフルな概念を紹介する。
もちろん、VPAの数多くの実例を詳しく見ていく。株式市場や株価指数、FX市場、先物市場、ティックチャートを使ったコモディティーなど。あらゆる市場で、ティックチャートから時間ベースのチャートまで、さまざまなチャートを使って細かく説明する。VPAがうまく機能することが確信できるようになるだろう。
■本書の内容
本書には、あなたのトレードにVPA(Volume Price Analysis。出来高・価格分析)を適用するために知らなければならないことがすべて書かれている。それぞれの章は前の章を踏まえて成り立つものだ。価格と出来高の原理に始まり、そのあと簡単な例を使って2つを1つにまとめる。本書を読み込んでいくと、突然、VPAがあなたに伝えようとする本質を理解できるようになる。それは市場や時間枠を超えた普遍的なものだ。
■読者対象
必死で成功を目指している人、トレードがストレスに満ち、感情的にしかトレードできないで悩んでいる人――本書はそんなあなたのためのものだ。本書を読み終えるころには、こういった感情は一切なくなっているだろう。あなたの意思決定はすべてシンプルなロジックと良識に基づいて行われるため、自信がつき、感情を排除してトレードできるようになっているはずだ。市場の次の動きを素早く簡単に、かつ自信を持って予測できるようにもなる。成功は自信から生まれるもので、富は成功によってもたらされるものだ。感情を排除してトレードできるようになれば、投機家であれ、投資家であれ、どんな市場ででも成功を手にすることができる、もちろん、FXトレードも。本書は、16年以上のトレード経験を持ち、このアプローチを毎日使っている者によって書かれたものだ。つまり、あなたはこのアプローチを実際に使っている者から学べるということである。
トレードでは主だったインディケーターは2つしかない。1つは価格、もう1つは出来高だ。どちらも1つだけでは弱く、何も教えてはくれないが、2つを一緒に使えば最強の組み合わせになり、絶大な力を発揮する。VPA(出来高・価格分析)のパワーを知れば、なぜこんな素晴らしいものを今まで使わなかったのだろうと思うはずだ。
VPAを使えば、市場が動く前に市場を読むことができるようになる。これを知れば、あなたは驚きのあまり愕然とするだろう。そして、あなたは真実に気づく。2つの簡単なインディケーターを使うだけで、市場の次の動きを予測するパワーと知識を手に入れることができるという真実に。
一言で言えば、VPAは市場のDNAを知る手掛かりを与えてくれるものだ。その素晴らしいパワーを手に入れたあなたは、自信を持ってトレードできるようになり、感情とストレスからは永久に解放される。あなたはトレードを楽しむことができるようになる。なぜなら、シンプルなロジックと出来高および価格のパワーによって、市場が次にどう動くかが分かるからだ。
目次
監修者まえがき
読者対象
本書の内容
序文
VPA(出来高・価格分析)の紹介と、私がこれを始めるようになったきっかけについて話す。私はトレードの旅を出来高から始められた幸運なトレーダーの1人だと思っている。これは私の成功の第一歩であり、あなたにもそうなってもらいたいと思っている。だから私は本書を書いたのだ。あなたの野心をトレードを通して達成するためのお手伝いをしたくて本書を書いたのだ。VPAは市場の秘密を知る唯一の方法であり、VPAを使えば、「スマートマネー」に追随することができる。
第1章 トレードに新しいものは何一つない
VPA(出来高・価格分析)は新しい概念ではない。これはチャールズ・ダウ、ジェシー・リバモア、リチャード・ワイコフといった伝説のトレーダーたちが使ってきた手法だ。彼らはティッカーテープと紙と鉛筆だけを使って、このテクニックで莫大な富を築いた。本章では彼らがどのようにして成功を成し遂げたのかと、この概念が100年以上にわたってほとんど変わっていないことを説明する。
第2章 なぜ出来高なのか
これはとても良い質問だ。本章では、出来高が唯一の主要なインディケーターで、価格と組み合わせれば、市場の将来の方向性を的確に教えてくれるのはなぜなのかを説明する。また、出来高はこのほかにも重要なことを教えてくれる。それは、価格が正しいどうかということである。
第3章 正しい価格
VPA(出来高・価格分析)と組み合わせることで最強のツールになるもう1つの要素――それが価格だ。価格自体は単に買いと売りを示しているにすぎず、将来的に価格がどれくらい動くのかや、もっと重要なのは、その値動きは本物の値動きなのかどうかも教えてくれない。
第4章 VPA――基本理念
本章ではVPA(出来高・価格分析)の基本的な要素を説明する。この分析において私たちが見いだそうとしていることは1つのことだけである。出来高と価格が一致しているかどうか、あるいは、出来高と価格が一致していない箇所、つまり例外的なものがあるかどうかである。出来高と価格が一致していないとき、それは変化の可能性があることを示す最初の警告シグナルになる。
第5章 VPA――チャート全体の分析
本章では、VPA(出来高・価格分析)の基礎となるアキュミュレーション(買い集め)とディストリビューション(売り抜け)という概念について説明する。アキュミュレーションとディストリビューションはすべての時間枠とすべての市場で発生し、打ち上げ花火、つまり売りのクライマックスや買いのクライマックスで終了する。売りや買いのクライマックスが発生すると、アキュミュレーションやディストリビューションは終了し、新しいトレンドが始まる。私たちのやるべきことはインサイダーに従って、彼らが買うときに買って、売るときに売ることである。彼らが買うときや売るときを見極める方法についても説明する。
第6章 VPA――次のレベルへ
本章では前章の概念に基づいて実際のVPA(出来高・価格分析)を見ていく。ここでは3つの最もパワフルなローソク足を紹介する。さらに、VPAの知識を市場分析の完全アプローチに組み込むにあたって重要なストッピングボリュームとトッピングアウトボリュームという概念についても説明する。
第7章 支持線と抵抗線
支持線と抵抗線はテクニカルトレードの土台となるものだが、出来高と組み合わせれば、より一層パワフルになる。市場が保ち合いになるときやブレイクアウトが本物かどうかを見極められないトレーダーは多い。本章ではこれについても説明する。
第8章 ダイナミックトレンドとトレンドライン
従来のトレンドやトレンドラインという概念は忘れよう。従来のトレンドやトレンドラインが形成されるころには、スマートマネーは手仕舞い、あなたは仕掛けようとする。本章では、ダイナミックトレンドラインの描き方について学習する。これをVPA(出来高・価格分析)を組み合わせれば、トレンドが終わったときではなくて、始まったときに仕掛けることができる。従来のトレンド理論の理解に苦労している人は、本章でぜひともダイナミックトレンドラインという概念を習得してもらいたい。あなたのトレードは激変するはずだ。
第9章 ボリューム・アット・プライス
VPA(出来高・価格分析)とVAP(ボリューム・アット・プライス。価格別出来高)はまったく異なる概念だ。ボリューム・アット・プライスはチャート上のさまざまな価格水準における出来高の密度を視覚的にとらえるものだ。こんなにパワフルな概念をトレーダーが使っていないのは驚くばかりだ。これらの領域からのブレイクアウトは新しいトレンドを生みだす。これをVPAで確認することでお金につながるのである。
第10章 VPAの実例
本章ではさまざまな市場におけるVPA(出来高・価格分析)の「実例」を詳しく見ていく。現物市場で株式に応用された例、現物のFX市場での通貨の例、先物市場での指数の例、ティックチャートを使ったコモディティーの例などいろいろだ。あらゆる市場で、ティックチャートから時間ベースのチャートまで、いろいろなチャートを使って細かく説明する。VPAが本当に機能するのかどうか分からない人は、本章を読んでもらえば確信できるはずだ。
第11章 すべてを1つにまとめよう
本章ではすべての要素を1つにまとめる。さらに、これまで16年にわたってうまくいってきた最もパワフルな保ち合いパターンのいくつかを紹介する。これを出来高と組み合わせることで、明確なトレード機会が提供される。ただし、そのためには忍耐力が必要だ。
第12章 出来高と価格――次世代に向けて
最終章ではVPA(出来高・価格分析)の最新動向と将来的な展望について紹介する。チャールズ・ダウをはじめとする伝説のトレーダーたちは、彼らの仕事がこのように進化したことをきっと喜んでいるに違いない。
謝辞と無料情報サイト
■監修者まえがき
本書は、アナ・クーリングの著した“A Complete Guide To Volume Price Analysis”の邦訳である。マーケットの値動きと出来高の関係を明らかにしようとする試みは、これまでにもグランビルのOBV(オン・バランス・ボリューム)などのテクニカル指標を使って数多く行われてきた。しかし、そのどれもが中途半端な説明に終始し、結果として出来高を用いたトレード手法が主流たりえなかったのは、価格の動きと出来高の関係が線形ではなく、時としてまったく正反対の相関を示すからである。つまり、出来高はそれ自身がマーケットの未来について何かを教えてくれるものではなく、観察者がそれを読み取ることによって初めて価値を持つものなのだ。その意味では、著者が自分で書いているように、出来高分析は厳密な科学ではなく技術である。 (つづきを読む)
著者紹介
アナ・クーリング(Anna Coulling)
フルタイムのFXトレーダー、商品先物トレーダー、株式トレーダー、マーケットアナリスト兼作家。約20年前からトレードを始め、あらゆるマーケットで取引をして現在は上の3分野に集中している。また、若い世代のトレーダーの育成にも力を入れており、セミナーやオンラインセミナーなども開催している。VPA(出来高・価格分析)を用いて、メディアでの発言も多い。英ロンドン近郊のチグウェル在住。ウェブサイト(http://www.annacoulling.com/)、ツイッター(https://twitter.com/annacoull)、フェイスブック(https://www.facebook.com/learnforextrading)。
(ウィザードブック223)
読者のご意見
VPAを習得・実践することで投資成果が激変しました。本書に出会えて良かったです。...もっと見る
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