巨大企業17社とグローバル・パワー・エリート 資本主義最強の389人のリスト
ピーター・フィリップス,
田中恵理香
パンローリング
A5判 384頁 2020年10月発売
本体 2,800円 税込 3,080円
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巨大企業17社(ジャイアンツ)とグローバル・パワー・エリート
資本主義最強の389人のリスト
世界の中心にいるのはだれか
グローバルネットワークを成立させる巨大資本家たちのリスト
かつてアダム・スミスは警鐘を鳴らした。「人類の支配者」は「我々のためにすべてを。他の人々には何もいらぬ」という、邪悪な原理を求めるようになるだろうと。そして現在、ノーム・チョムスキーは言う、これは近年の資本主義をきわめて的確に表現していると。
トランプ大統領のもと資本主義の暴走は新たな段階に突入した。いったいだれが真の支配者なのか? 本書は世界を支配する巨大企業(ジャイアンツ)17社を詳細に分析し、綿
密な調査にもとづき、驚きの現実を明らかにする。限られた人への富の集中、大企業の強大な力、それを可能にする制度と構造。そして、そのために人類と文明は危機にさらされていることを。
本書は、トランスナショナル資本家階級(TCC)のグローバル・パワー・エリートたちを独特の手法で追跡し、リストをまとめあげ、世界各地で私たちの生活のあらゆる面にエリートたちが及ぼす影響力を分析している。
あくなき利益の追求に暴走するグローバル資本主義、それを動かしている人と制度がどのようなものなのか、数々のデータがあざやかに見せる。彼らは、自分たち超富裕層のために安定した世界を維持し、資本主義を守ることを目的としている。
著者は、資本主義のもとで富が集中する政治経済の現状を分析し、富の集中がもたらす深刻な結果とその対応についても指摘している。現代のグローバル・パワー・エリートの名前とネットワークを明らかにし、エリートたちに、もっと公正で民主的ですべての人の声が反映される社会をめざし、手おくれになる前に、権力構造を変えるためともに行動してほしいと働きかけている。
また、学術的調査と市民運動との橋渡しをする本書は、今まさに必要とされる貴重な1冊でもある。チャールズ・ライト・ミルズの『パワー・エリート』以来の、グローバル化の概念を変える本がついに生まれた!
著者紹介
ピーター・M・フィリップス(Peter M. Phillips)
1994年からソノマ州立大学政治社会学教授。メディアに検閲された記事を発掘する団体「プロジェクト・センサード」の会長(1996年-2010年)、同団体に関連するメディア・フリーダム財団の会長(2003年-2017年)を務める。「プロジェクト・センサード」が発行する年鑑『センサード』14巻を編集。著書に、デニス・ルーとの共同編集によるImpeach the President: The Case Against Bush and Cheney (Seven Stories Press, 2006年)、編集を担当したProgressive Guide to Alternative Media and Activism(Seven Stories Press,1999年版、2004年版)がある。2010年から2017年にかけ毎週、カリフォルニア州バークレーのラジオ局KPFAの番組「プロジェクト・センサード・ショー」の司会をミッキー・ハフ(「プロジェクト・センサード」現会長)とともに務めた。同番組は、全米40局で放送されている。大学で担当する授業は、政治社会学、権力と社会学、メディア社会学、陰謀の社会学、捜査と社会学。1997年に年鑑『センサード』でファイヤークラッカー・オータナティブ・ブック・アワード政治部門賞を受賞する。アメリカPENクラブのセンサーシップ・アワード受賞(2008年)、民主コミュニケーション・ユニオンからダラス・スマイス賞受賞(2009年)、全米内部告発者協会の人権賞受賞(2014年)。カリフォルニア州ソノマ郡ボデガ近郊に妻のメアリー・M・リアと住む。
原題:Giants: The Global Power Elite
目次
はじめに
序文 だれが世界を支配しているのか
第1章 トランスナショナル資本家階級のパワー・エリート ―70年の歴史―
第2章 グローバル金融界の巨大企業 ―グローバル資本主義の中枢―
第3章 資金管理者 ―金融巨大企業のグローバル・パワー・エリート―
第4章 推進者 ―TCCの中心で政策立案を進めるパワー・エリート―
第5章 保護者 ―パワー・エリートとアメリカNATO軍事帝国、情報機関、民間軍事会社―
第6章 イデオロギーを宣伝する者たち ―帝国と戦争と資本主義を売りこむメディア企業と広報プロパガンダ会社―
第7章 巨大な力への挑戦 ―民主主義運動と抵抗運動―
むすびにかえて グローバル・パワー・エリートへの手紙
謝辞
出典
索引
読者のご意見
具体的な会社名や個人名などが記載されており
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