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イェール大学流資産形成術 顧客本位の投資信託とは何かベテラン度:
★☆☆
デビッド・F・スウェンセン,
長岡半太郎,
山下恵美子パンローリング A5判 486頁 2020年12月発売 本体 2,800円 税込 3,080円 国内送料無料です。 この商品は 明日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
読者の声 ついに日本にも到来する「顧客本位、受益者の利益を守る時代」のバイブル顧客本位でない投資信託のパフォーマンスは平均投資家のパフォーマンスを常に下回っている。こんな衝撃的な事実を、デビッド・スウェンセンは動かぬ証拠を持って、本書で突き付けている。高額な管理手数料を徴収したり、ポートフォリオに含まれるアセット(資産)の頻繁な入れ替えをしたりと、投資信託運用会社は自己利益を飽くことなく追求することで、受益者の利益を大いに損ねている。おそらく投資家にとって最も有害なのは、投資家の選択肢を限定してリターンを低減する秘密のスキームだ。例えば、自分たちの商品を優先的に売ってもらうために、金融サービス会社に支払う不必要な手数料や、最新情報を反映しない古い価格を提示する詐欺的な手法だ。また、ソフトダラーという機関投資家が証券会社から通信料や電子情報端末の使用料などを肩代わりしてもらう代わりに、手数料を多めに支払う取引慣行もそうだ。一般投資家が自己利益を追求する投資信託業界とかかわらずにすんだとしても、自ら苦難を招く場合もある。負けの銘柄を売って、勝ちの銘柄を頻繁に買うというよく見られる習慣はポートフォリオのリターンを下げ、税金を増大させる。これは投資家の熱意を打ち砕くダブルパンチだ。 つまり、一般投資家にはいくら努力しても越えられない壁があるということである。 そこで、スウェンセンが提案するのは、大勢の逆を行く投資法だ。株式を主体としたよく分散された「市場を模倣する」ポートフォリオは、困難を乗り越える勇気を持った投資家に多くの報酬をもたらす。スウェンセンは、投資家にやさしい顧客本位の投資会社であるバンガードやTIAA-CREF(米教職員保険年金連合会・大学退職株式基金)で、彼が提唱する逆張り投資、つまりそれは少数派の投資法であり、大勢に流されない投資法を実践することに限ると提案している。個人投資家が今すぐやるべきことは、アクティブ運用のファンドを避け(持っているのならば解約)、顧客本位の投資信託を買うことだ。これは、投資信託で成功する一番重要なことだ。 本書は、個人投資家が投資信託で資産を増大させるノウハウがぎっしり詰まっている! 著者紹介デビッド・F・スウェンセン(David F. Swensen)イェール大学のCFO(最高投資責任者)。140億ドルを超えるエンダウメントファンドを運用。彼の指導の下、イェール大学は過去20年にわたって年間16.1%という他の追随を許さないリターンを上げてきた。仲間や競合他社からの信望も厚い。1985年にイェール大学で職を得る前は、ウォール街で6年(リーマン・ブラザーズに3年、ソロモン・ブラザーズに3年)を過ごし、新しい金融技術の開発に携わった。ソロモン・ブラザーズでは、最初のスワップ取引として知られているIBMと世界銀行の為替取引を構築した。著書に『イェール大学流投資戦略』(パンローリング)がある。TIAA(米教職員保険年金連合会)、ワシントンのカーネギー財団、ブルッキングス財団の受託者、およびホプキンス受託者委員会の財務責任者を務めている。イェール大学では、エリザベスクラブの一団体バークレイ・カレッジと国際ファイナンスセンターのフェローに就き、イェールの学部およびビジネススクールで経済学とファイナンスを教えている。 本書への賛辞「投資信託会社は、『業界全体で投資家から搾取する』というファンド業界の『壮大な失敗』を知的にかつ徹底して分析したスウェンセンの仕事を快く思わないだろう。アメリカで最も成功し最も誠実なマネーマネジャーであるデビッド・スウェンセンの手による本書は、投資信託に対するあなたの考え方をがらりと変えるはずだ。今こそ、彼が本書で提示するエレガントでシンプルなアドバイスに従うときだ」――ジョン・C・ボーグル(バンガードグループの創設者で元CEO)「スウェンセンは最高だ! 常にパイオニアであり続ける彼の新作がついに登場した。聡明で実用的な投資アプローチならスウェンセンの右に出る者はいない」――バートン・ビッグス(モルガン・スタンレーの元チーフグローバルストラテジスト) 「伝説の機関投資家が、欠陥だらけの商品を個人投資家に提供する金融サービス会社と受益者の利益の衝突を暴露する。スウェンセンは、ETFを通して、または投資信託でない投資信託会社を通して、低コストで税効率の優れた市場を模倣するファンドを買うことを勧めている。本書はまさに個人投資家が資産形成するための基本書である」――バートン・G・マルキール(『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者) 「デビッド・スウェンセンは今日を代表する最高のエンダウメントマネジャーの1人だ。投資信託業界の犯した過ちの概要をまとめた本書は、投資においてより良い意思決定をするうえで役立つものだ」――マイケル・F・プライス(MFPインベスターズの業務執行社員) 「残念ながら、われわれの資産運用業界の底部には分厚い汚泥の層が存在する。本書はその汚い部分を見事なまでに詳細に描写したものだ。その醜さには度肝を抜かれるが、これは紛れもない事実である。資産運用業界に潜むワナを避け、そして大金を失いたくなければ、今すぐ本書を読むべきだ」――ジェレミー・グランサム(GMO会長) 目次
監修者まえがきアメリカの大学における基金のなかでもイェール大学の運用基金は資産規模の大きさや卓越した運用成績によって広く知られているが、本書はそこでCIO(最高投資責任者)を務めてきたデビッド・F・スウェンセンが著した“Unconventional Success : A Fundamental Approach to Personal Investment”の邦訳である。本文中にもあるとおり、これは個人投資家が自らの資産形成を行うにあたって最も適切と考えられる方法(インデックスファンドを利用した受動的な資産配分)を提案したものである。この原書が発行されたのは十五年ほど前であり、こうした方法は当時のアメリカにおいても型破りなものとみなされていたが、その後の歴史は結果的にスウェンセンの主張が完全に正しかったことを証明している。第12章 顧客本位の原則を無視した投信会社の偽計個人投資家が取れる唯一の合理的な道は、自己利潤追求型の投資運用会社を避け、アクティブ運用の誘惑に負けないことである。今日の投資信託業界から自己利潤追求型の会社によって運用される資産と市場を打ち負かそうとする野望によって運用される資産を取り除けば、ほとんど何も残らない。投資信託は投資家をショッキングなほどの不利益にさらしながら巨額の料金を取っているのである。(ウィザードブック305) 読者のご意見この本は、これまでに発売された本を新たに翻訳し直したものであるが、非常に内容は濃く読み応えがある力作である。...もっと見るそのほかのお薦め
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