鋼のメンタルトレーダー しなやかさと対応力が身につく心理と生理機能の管理法
スティーブ・ワード,
長岡半太郎,
井田京子
パンローリング
四六判 334頁 2022年3月発売
本体 2,800円 税込 3,080円
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ストレスや挫折をバネにして、精神を防弾仕様にする!
メンタルに問題を抱えるトレーダーの聖典
自分の生理状態を管理し、確実なことが何もない市場の無常と正しく付き合う
読者の声
トレードとは素晴らしい見返りが期待できるやりがいのあるもの(仕事? 趣味?)である。しかし、トレードは精神的にも感情的にも大変厳しい場面に置かれることがよくある。高パフォーマンスの分野に携わる人すべてに言えることだが、ある技術を習得して戦い続けようとするのは自分自身との戦いにも真剣に取り組む必要があるということだ。当然、そのなかには自分の心や精神やメンタルと体を鍛えることも含まれている。
著者のスティーブ・ワードは過去15年間、パフォーマンスコーチとして世界中の大手有力投資銀行、ヘッジファンド、マネーマネジャー、CTA(商品投資顧問業者)、プロップトレード会社などの金融トレーダーや投資家を陰で支えてきた。彼は、顧客が持てる能力を最大限に発揮し、トレードや投資の良いときも悪いときも適切に舵取りをしながら、長期的に高パフォーマンスを維持していけるように手助けをしている。
あるとき、ヘッジファンドに勤める顧客の一人が言った。「これで防弾仕様のメンタルになれる」
メンタルが防弾仕様のトレーダーということは、経験と生物科学や心理科学の最新の洞察と実践哲学の最高の教えとプラグマティズムに基づいて、現実の市場やトレードの世界でどんな場面に遭遇しようとも、それにうまく対応できるようになれるということだ。
あらゆる分野の最新の知見を用いた本書は、ストレスや挫折に対処する方法や高パフォーマンスを上げていく方法を学んで、防弾トレーダーになりたい人には絶対に読まずにはいられない1冊と言える。
この本を読まずしてトレードするべからず!
著者紹介
スティーブ・ワード(Steve Ward)
トレーダーや投資家や銀行で働く人たちのリスクのとり方や意思決定の仕方を改善することで、高パフォーマンスを達成し、それを維持する方法を教える専門家で、それをパフォーマンス心理学や意思決定科学や神経科学や行動科学や心理学や哲学の最新の研究と実践で得た洞察を用いて行っている。2005年から高パフォーマンスを上げている大手の投資銀行やヘッジファンドや資産運用会社やCTA(商品投資顧問業者)やプロップトレード会社でコーチングやコンサルティングを行っている。それ以前はスポーツ心理のコーチとして世界で30を超えるエリート選手やチームを、またプロのポーカープレーヤーの心理コーチングも行っていた。著書には『ハイ・パフォーマンス・トレーディング』『スポーツ・ベティング・トゥ・ウイン』『トレーダーマインド』などがある。過去にはBBCのテレビ番組で、トレードパフォーマンスコーチとしてコンサルタントを務め、自己勘定で株式指数とFXのトレードを行った経験もある(https://performanceedgeconsulting.co.uk/)。
■ストア派の哲学者のエピクテトスの箴言
「人生で最も重要なことは、物事を見極め、見分けること。そうすれば、どれが自分がコントロールできないことで、どれがコントロールできることかが明確に分かる。それでは、どこで善悪を見分けるのだろうか。それには、自分ではコントロールできないことではなく、自分でコントロールできるものを探せばよい」――エピクテトス
「人生で最も重要なことは、物事を自分がコントロールできない範囲外のことか、それとも自分がコントロールできる選択肢がある範囲内のものかを見分けることだ。それができずにどうして良しあしを見極めることができるのだろうか。私の選択肢は、範囲外のコントロールできないところではなく、私自身のなかにある」――エピクテトス
「私たちがコントロールできるのは、起こったこと自体ではなく、それに対する姿勢である。本質的に悲惨なものなどない。死でさえも、私たちが恐れるから恐ろしいのだ」―エピクテトス
「すべてのことが自分が望むような形で起こるように望むのではなく、ありのままの形で起こることを望めば、人生はうまく流れていく」――エピクテトス
「だからこそ哲学者たちは単なる学習に満足するのではなく、練習し、訓練するよう警告している。なぜなら、時間がたつと私たちは学んだことを忘れて逆のことをするようになり、すべきことと逆の意見を持つようになってしまうからだ」――エピクテトス
「人生とは、厳しく、残忍で、過酷で、時間が限られ、混乱した、命懸けのものである」――エピクテトス
「まずは自分が何になりたいかを自分に言おう。あとは、自分がすべきことをすればよい」――エピクテトス
「不安な人を見ると、彼らは何を望んでいるのだろうと思う。もし自分がコントロールできないものを欲しているのならば、なぜ不安に襲われているのだろうか」――エピクテトス
目次
監修者まえがき
まえがき――本書の使い方
第1部 防弾仕様になる
第1章 なぜ防弾仕様になりたいのか
第2章 防弾仕様の枠組み
第2部 良いときもあれば悪いときもある
第3章 トレードの本質
第4章 下落したときの対処がうまくなる
第3部 コミットメント
第5章 問題が起こったときの考え方
第6章 行動にコミットする
第7章 自分の価値を知る
第4部 リスクと不確実性
第8章 リスクを管理する
第9章 不確実性を受け入れる
第10章 最悪の事態に備える
第5部 集中
第11章 注意力を鍛える
第12章 プロセスに集中する
第13章 コントロールできることをコントロールする
第6部 不快感
第14章 不快な状態に慣れる
第15章 理解するのが難しい考えにとらわれない
第16章 ストレスから来る感情に対処する
第7部 自信
第17章 困難に対処する自信をつける
第18章 重大な場面で冷静さを保つ
第19章 自分を責めない
第8部 柔軟性
第20章 困難のなかでチャンスを見つける
第21章 変化にうまく適応できるようになる
第9部 状態を管理する
第22章 自分のストレスレベルと疲労レベルを観察する
第23章 回復する力を習得する
第24章 生理的健康を増進する
結論
第25章 終わり――そして始まり
謝辞
監修者まえがき
本書はファンドマネジャーやトレーダーのメンタルコーチを幅広く務めるスティーブ・ワードの著した“Bulletproof Trader : Evidence-Based Strategies for Overcoming Setbacks and Sustaining High Performance in the Markets”の邦訳で、投資やトレードにおいて精神状態や生理状態を整える方法を説いたものである。投資活動におけるメンタルマネジメントに関してはすでにいくつか解説書があり、行動科学の知見に基づいて売買主体の状態を変数として扱う技術が知られるようになってきた。これら先行研究に対して、本書はトレーダーの生理的状態と意思決定の関係、およびその管理方法に焦点を当てたところに特徴がある。
本書にあるように、生命体としての人間は、自身の精神的・生理的状態を意識して調整しないと、もともと投資やトレードにはまったく不向きにできている。金融市場では、大抵の参加者が合理的な意思決定をする平常時は機会に乏しく、逆に多くの売買主体が非合理な行動を取らざるを得ない非常時に大きなチャンスが訪れる。しかし、その最も重要な瞬間に、多くの運用者は極めて困難な精神状態に陥ってしまう。このため、適切な訓練を受けていない人間(あるいは上席の無明な決定権者)はその際に投資活動のすべてを自らの手で破壊してしまう。
著者が行うようなコーチングサービスが成り立つ社会や文化を羨ましく思う。投資の質を向上させるには、市場やトレード対象だけではなく、運用者自身についても深く理解することが避けられないが、日本ではメンタルマネジメントは「逆境の際に精神的苦痛に独りで耐えること」程度にしか認識されていない……(続きを読む)
(ウィザードブック326)
読者のご意見
ファンドマネジャーでありトレーダーのメンタルコーチであるスティーブ・ワードが著したトレードにおけるメンタルを整えるにはどうすればよいか等について書かれている本です。...もっと見る
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