規制緩和が進み、市場メカニズム本来の機能が働くようになるとき、商品先物取引の役割がこれまで以上に重大になることを世に問いかけています。 圧巻は、各章の締めくくりにまとめられた近未来のシミュレーション・ストーリー。上場が期待される商品が実際に上場されたら、生産者、流通業者、消費者などは、何をすべきか、どんなメリットがあるのかが、よくまとめられています。 著者は日本経済新聞の元編集委員、岡本匡房氏。長年の取材活動に裏打ちされたデータは、説得力に富み、読者を引き付けます。
第1章 先物はこう役立った
第1節 先物は危機をこう読んだ
第2節 先物は景気をこう読んだ
第3節 先物は円高をこう読んだ
仮説 石油先物取引 進む、生活者優先
仮説 コメ先物取引 豊凶の外、今は昔
第2章 どうして生まれた先物取引
第1節 ”悪将軍”吉宗の善政
第2節 隆盛、衰退、再発展
第3節 輝き増すか近未来
仮説 鋼材先物取引 需給を生かし復権へ
仮説 木材先物取引 伐採制限で乱高下
第3章 商品先物業界はいま
第1節 少ない商品、小さな市場
第2節 まだまだ小さいその比重
第3節 商品、証券比べてみれば
仮説 ベンゼン先物取引 なくなった価格の後決め
仮説 コーヒー先物取引 苦み減り、市場は活性化
第4章 先物は経済をこう変える
第1節 内外価格差すぐ解消
第2節 企業戦略立てやすく
第3節 天候不順も怖くない
第4節 情報集まり危機回避
第5節 資産運用にも一助
仮説 アルミ先物取引 LMEと覇を競う
仮説 鶏卵指数取引製品と飼料を両ヘッジ
第5章 日本経済と先物市場
第1節 まだまだ足りない上場商品
第2節 スペキュレーションがなぜ悪い
第3節 市場拡大への問題点
第4節 市場メカニズムを生かす道
仮説 商品先物指数取引 関東大震災で威力
用語解説
参考文献
おわりに
商品先物の実話と神話 資産運用における商品投資の有効性について
ゲーリー・ゴードン/K・ゲールト・ルーヴェンホルスト/林康史/望月衛 日経BP
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