現代訳 宗久翁秘録

戦前で最も優れていたと誰もが認める相場師、本間宗久の秘伝とされている技法をまとめた「宗久翁秘録」。その普遍的な技法は、現在はもちろん将来にわたって我々の行動指針となることでしょう。相場界の論語とも言えるこの一冊の現代語訳。原典の文語目次も付いています。 商品先物市場99年3月号に掲載された、投資日報の鏑木繁さんの推薦文を、ご本人様の許可を得て転載します。

古い友人・山口映二郎さんが昭和53年夏に『現代訳・宗久翁秘録』をご自分の還暦を記念して出版された。

戦前より株式相場にかかわり、戦後は商品相場界に身を置いた映二郎さんにとっては四十数年来の宿願で、酒田本間家や酒田市史編纂室などの協力を得て立派な本を出され、筆者にも署名して贈ってこられた。以来、この本がどれだけ役に立ったか、すでに各頁赤線を引いたり、書き込んだりで本そのものが分厚くなってしまった。映二郎さんは亡くなったが、立派な功績を残されたものと感心する。

各項目にわけて現代訳と原典をつけ、さらに本間宗久小伝の項はその出身から晩年までの経緯が述べられ、宗久秘伝に関する書籍の中でこの本の右に出るものはないと思っている。近年、宗久に関する関心がまた高まったとき、残本ありと聞き、これを紹介するものである。

平成11年1月20日

投資日報社会長・風林火山 鏑木 繁

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