投資の公理 非合理な人間が非効率な市場に挑むときの11の教訓
Veteran's choice:
★★☆
ポール・マーシャル,
長岡半太郎,
藤原玄
パンローリング
四六 176 pages, released in Apr. 2022
2,200 yen (including tax 200 yen)
, Free shipping fee to Japan.
This product will be shipped
on May. 13.
経験から学ぶ市場と人間と資産運用の極意!
イギリス一流運用会社CEOが語る投資の教訓
読者の声
成功するためには自らも変化し続けなければならない!
著者のポール・マーシャルは、グローバルに株式運用を行っているヘッジファンドのマーシャル・ウェイスにおける20年を含めた35年に及ぶ投資経験から得られたエッセンスを、本書で分かりやすく簡潔にまとめている。マーシャルは学術理論と市場における実践、特に市場に打ち勝つ最高の実務家たちが持っている継続的な能力である「スキル」の持続力や現実との断絶を詳しく説明している。一方で彼は、市場の不確実性の拡がりと人間の誤りを避けられない性質を強調しながら、資産運用や投資で成功するためには、スキルの持続力と認知バイアスの落とし穴、人間の誤りを免れられない性質や傲慢さを認識したうえで正しい針路をとらなければならないことを強調している。
「成功するためには常に自ら進んで順応し、進化する必要がある」――これがマーシャルの言う「投資の本質」である。市場と市場参加者は常に日々進化している。市場に打ち勝ち、アルファを生み出すためには、ほかの参加者たちに打ち勝ち、先んじなければならない。そして、ほかの参加者が変化するにつれて、自らももっと進化する必要がある。われわれは、自分のこだわりや執着や思い込みや偏見や独断を捨てて、真摯に学び続け、進化することでしか市場では勝てないのだ!
マーシャルが経験しながら35年間で得た教訓を読めば、読者が目指す投資成功への道も大いにショートカットできるだろう。
著者紹介
ポール・マーシャル(Paul Marshall)
世界で最も成功しているヘッジファンドの1つであるマーシャル・ウェイスの会長兼CIO(最高投資責任者)で、億万長者として知られている。1997年に設立されたマーシャル・ウェイスはそのパフォーマンス実績で多くの賞を獲得し、ロンドン、ニューヨーク、イスタンブール、香港、上海、シンガポールに拠点を持っている。
本書への賛辞
「素晴らしい本だ! 真剣な投資家はこれを絶対に読む必要がある!」――ダンビサ・モヨ(『いまこそ経済成長を取り戻せ』[白水社]、『すべての富を中国が独り占めする』[ビジネス社]、『援助じゃアフリカは発展しない』[東洋経済新報社]の著者)
「素晴らしい! ポートフォリオマネジャーの必読書」――ジョナサン・テッパー(『エンドゲーム』[プレジデント社]の著者)
「ヘッジファンドの巨人がクオンタメンタルな未来を描く」――ブルームバーグ
「珠玉の1冊」――パトリック・ホスキング(タイムズ紙金融担当編集者)
「現代の金融市場がどのように運営されているのか、従来の常識に対して根本的に挑戦するもの」――ミヌーシュ・シャフィク女史(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス校長)
目次
監修者まえがき
序文
まえがき――大断絶
教訓1 市場は非効率である
教訓2 人間は非合理である
教訓3 投資スキルは再現可能なもので、持続力がある
教訓4 市場は短期的には投票機だが、長期的には計量器である
教訓5 変化を探せ
教訓6 ポートフォリオ構築で一番重要なことは集中と分散である
教訓7 ショートとロングは違う
教訓8 機械は人間を打ち負かすが、機械と人間の組み合わせは機械を打ち負かす
教訓9 リスク管理――不確実性に配慮せよ
教訓10 サイズこそが重要
教訓11 ほとんどの資産運用のキャリアは失敗に終わる
あとがき
用語解説
監修者まえがき
本書はイギリスの著名な資産運用会社マーシャル・ウェイスの会長兼CIO(最高執行責任者)であるポール・マーシャルの著した “10 1/2 Lessons from Experience : Perspectives on Fund Management”の邦訳である。原著の題名にもあるとおり、これは資産運用に関する長年の経験がもたらす知恵や教訓を分かりやすく解説したものである。
私たちを取り巻く世界、特に金融市場や経済現象といった人間の活動がもたらす複雑さや不確実性が伴う世界を真に理解することは難しい。そうした世界でうまくやっていくための礎としての人間の信念のなかで、客観性や妥当性や再現性が伴うものをプラトンは知識と呼んだが、イギリス文化において知識はどこかの権威からアプリオリに与えられるものではなく、経験から導かれるものである。つまり、金融市場における経験からの教訓を学びたければ、イギリスの一流資産運用会社の創設者の話を聞くに如くはなしということになる。(続きを読む)
序文
イアン・ウェイスと私がマーシャル・ウェイスを設立したのが二一年前である。われわれは、いくつもの景気サイクル、そしてLTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)、インターネットバブルとその崩壊、9・11、グレートモデレーション、金融危機、ユーロ危機、「何でもやる」、そして際限のないQE(量的金融緩和策)と多くの乱気流を生き抜き、投資してきた。その間、間違いを犯すこともあったが、ファンダメンタルズとシステマチックな株式のロング・ショート戦略を組み合わせ、世界的にもかなりユニークな運用モデルを時間をかけて構築してきた。これは分散を通じ、そして数多くの有能な投資家やアナリストたちの協力を通して堅牢さを獲得したモデルである。また、このモデルによってマーシャル・ウェイスは世界のヘッジファンド業界でも大きな成功を収める企業の一つとなった。
われわれは何年もかけて数多くの教訓を学び、私自身の投資に関する考えは形を整えられることで進化した。そして、マーシャル・ウェイスのほかの者たちの成長を方向づけ、測る一助となるような大局観へと発展した。
本書はこれら視点の幾つかを説明しようとするものである。包括的たらんともしていないし、型にはめようとも思っていない。成功するためには常に順応する必要がある、これが投資の本質だ。市場と市場参加者は常に進化している。市場に打ち勝ち、アルファを生み出すためには、ほかの参加者たちに打ち勝たなければならない。そして、彼らが変化するにつれ、自らも進化する必要がある。これが原書のタイトルに「経験からの教訓(lessons from experience)」を付けた理由である。われわれは学び続けるのだ。(続きを読む)
(ウィザードブックシリーズ327)
Other recommendations
リバモアの株式投資術
Veteran's choice:
★★☆
ジェシー・ローリストン・リバモア/小島利明/長尾慎太郎/増沢和美/河田寿美子 パンローリング
四六 328 pages, released in Feb. 2017
1,650 yen
Readily available.
Add to Shopping Cart
Products by the same author:
ポール・マーシャル,
長岡半太郎,
藤原玄
Previous page・Top page
|