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『ウォールストリート投資銀行残酷日記 ―サルになれなかった僕たち―』ジョン・ロルフ/ピーター・トゥルーブ 著/三川基好 訳主婦の友社 四六判 305頁 2001年6月発行 定価1,880円+税 |
Q1 オススメ書を教えて下さい。 | ||||||||||||
世界最強の金融機関、米国投資銀行の、実際には、なんともトホホな内幕が、 インサイダーならではの証言でつづられております。証券ビジネスの内幕、顧 客の引っ掛け方、社内の人間関係、学生のリクルートの真実などなど、いや あ、読めば読むほどとんでもない職場だと強烈な印象を与えます。あまりにも強烈なエピソードが満載されているので、これは、小説だろう、と 思われるかもしれません。 し・か・し、欧米の金融機関にいた私の経験からいえば、このケッサク本の中 の登場人物は、みな実在である!と断言いたします。私の周りの元投資銀行員 の連中もみな、涙(笑いの涙・悔悟の涙)なしには読めない、と証言していま す。 いたるところで「あー、これは"あの人"のようなヤツのことだ」とか、「こ れって本当によくあるよなあ」と、シミジミと思うと同時に、電車の中で読ん でいてあまりのおかしさに噴き出しそうになり、こらえるのに苦労しました。 最近は、外資系金融機関志望の学生が多いとのことですが、外銀・外証就職志 望者の必読書。このアメリカの投資銀行の強烈な毒に当てられた方には、毒消 しまたは口直しとして、藤巻健史『外資の常識』(日経BP社)を読まれること をお勧めします。それを読めば、ああ、外資ってとても楽しそうなところ、と 憧れが復活するでしょうが、両方とも外資の真実であるのです。人生をどのよ うな会社に張るか?自己責任ですぞ。 | ||||||||||||
Q2 5点満点で採点すると? | ||||||||||||
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太田 行信さん(指し値注文研究家)現在、(株)日本トレードワークス勤務。同社はアメリカの最先端の金融工学に基づき、わかり易く使い易い、株式トレードのためのツールをオンラインで提供している。指し値の値付き確率を瞬時に計算して、有利な価格での株の売買を簡単にする「指し値君」や、最近では、iモードでも銘柄のリアルタイム株価検索はもちろん、登録銘柄株価を一括で検索できる「さしナビ」を公開中。 http://www.tradeworx.co.jp/ | ||||||||||||
ありがとうございました。 |
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