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日本版が読みたい
本書は株式投資の銘柄選択について、バリュー株、グロース株の双方について 主に個別企業のファンダメンタルズ面から、その方法について整理した内容で ある。
米国の書籍の翻訳であるため、具体的に取り上げられている銘柄も米国のもの ばかりであり、DELLとゲートウェイなど知っている銘柄も多少は登場するが、既 に破綻した企業など馴染みがなくイメージがわかないものが多いので残念なところで ある。
また、銘柄選択の方法は米国の投資関係のウェブサイトを活用してのものなの だが、これまた、直接、日本国内の銘柄をあてはめるというわけにはいかない。 内容については、セルサイド(証券会社など売る側)のアナリストの評価は割り引 いて考える必要があること、有望銘柄を選択するというよりは最悪の事態の危険性の ある銘柄をなるべく早く見いだす方法を具体的に示している点などは有用であり、 共感できる。
できれば、自分が投資しようとしている、あるいは投資している銘柄について、 財務諸表及び業績の経年変化がわかるような資料を用意し、それを本書の基準に あてはめて判断してみると、より本書を読む意味が増すと思われる。
日本語訳ではなく、本書の内容をウェブサイトの具体的活用なども含めて日本株 について整理し直した日本版が読みたいと感じた。
なお、巻末に簡単な用語集がつけられているが、その内容を理解してから内容を 読むことをすすめる(そうでないとわかりずらいところがある)。
(ふしみん 公務員 40代)
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