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平均回帰の考え方をもとに、逆張りでのバリュー株投資について解説した一冊。 行間をとった編集となっており、チャートなどの掲載も多く、文章も比較的平易でわかりやすい。
バフェットやグリーンブラッドの投資方法についての解説はわかりやすく、その他の投資家の事例についての解説もコンパクトにまとめられている。
終章にディープバリュー株投資についての8つのルールがまとめられている。内容はとくに新しさを感じる内容ではなくオーソドックスなものだが、自分自身の投資銘柄や投資候補銘柄について、このルールをあてはめて考えてみるのは有益だろう。
逆張りのバリュー投資は、成功の可能性は相応に高いと感じられるが、買って行く時にはメンタル的には抵抗感があり、比較的長い期間、株価上昇まで耐えなければいけない期間があるというイメージがある。 また、判断を誤り、さらに株価が大きく下落することもあるだろう。こうした場合の対処方法や考え方などについてもふれられているとよりよかったかと思う。
ふしみん 50代 個人投資家
鳳凰堂のランダム・ウォーカー
バリュー株投資を行うと、割安なだけの株を掴み塩漬けというパターンがあります。
これを回避し、利益を得るには「素晴らしい事業」を「適正な価格」で買うことが本書では推奨されてます。
安全域の確保のため、堅実な利益とそれに見合ったキャッシュフローを生み出していることを確認することが提唱されてます。
なんとなく上がりそうではなく、過去の実績がありながら、低迷してる銘柄を選び、市場から正当に再評価されることで利益を狙う。
バリュー株投資の真髄を再認識させてくれた良書と言えます。
のんびり投資家
会社員、投資歴: 個別株9年
この本は、ポートフォリオマネジャー(要するに機関投資家)であるトビアス・カーライルによる、割安株投資の優位性についてかかれたものです。
割安株が、割安成長株や成長株より高いパフォーマンスを誇っていると、過去のデータをもとに記しています。そして、割安株の平均回帰(もとに戻る力)により、割安時に投資すればよいパフォーマンスがでるということです。
このように、割安株の優位性を説く割には、(他の本でも多く書かれている)割安成長株で大いなる成果を出したバフェットや、(個人ではまねするのが難しい)アクティビストのアイカーンなどの投資内容に関する記述に(もともとのページ数が少ないにもかかわらず、)結構なページ数を割いていて、実際に割安株投資で成果を出している投資家の具体的な投資内容に関する記述がほとんどといっていいほどないというのは、どうなのかな?と思います。
しかし、こういった純粋な割安株投資が自分の好みにあっていたり、成長株投資などと合わせて投資を行ったりする場合などに、この本を参考にして、割安株投資を実行するのには、よい参考図書だと思います。
bblue 40代 自営業兼投資家
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