「過渡期相場の企業決算:生き残り銘柄の決算報告書」
<決算書で変化を見通す>
大学在学中に公認会計士2次試験に合格し、卒業後、監査法人に勤務しながら公認会計士になり、早々に独立を果たした今回のゲスト、平林亮子さんは現在:
◆公認会計士事務所を展開し
◆起業支援を活発に行い
◆著作活動も旺盛で
◆ホノルルマラソンで5時間台の記録を持つ、
スーパーレディーなのです。『会計初心者のための“儲けの発想法”』『会計発想で考えるビジネス戦略』などのDVDが好評な平林さんは、『父から娘へのリッチな人生のための黄金の泉と7つの教え』など、マネー本でも重要テーマを平易な語り口で説き落とす、まさに達人です。
<こんな時代の投資家には、数字力が大切なのです!!!>
世界的な金融危機と景気減速を背景に、企業収益も危機的な減速を示しています。それに加えて、株価の下落と為替市場の円高で、資産評価と輸出競争力の低下にも見舞われている日本企業については、東証1部上場銘柄の2009年3月期連結業績で、経常利益が前年比で60%以上のマイナスに落ち込むとも(2009年2月現在)予想されています。実際にそうなれば、この失速率はデータが存在する1977年以来、「最大の低下率」となります。一方で、自動車産業や金融業でビジネスモデルの改革が進み、同時にエコロジーやエネルギー関連など、新旧の投資テーマ、新旧の銘柄選択が注目となる相場展開となっています。こんな歴史的とも言える投資環境で、何を頼りに、何を指針に、相場に臨めばよいのでしょうか?欧米の金融機関による投資の失敗と貸し渋りを背景とした“金融機能の障害”が今回の危機の根幹だとすれば、投資対象となる銘柄の“キャッシュフローの依存性“に対する状況の把握が第一、とスーパーレディーはおっしゃいます。それでは、資産(流動・固定)や負債は、あなたの銘柄のこうした状況を把握する上で、どんな指摘をしてくれるのでしょうか?実際には、世界的な金融機関が破綻に追い込まれ、日本の有名企業も厳しい選択を余儀なくされている状況で生き残り、やって来る次の相場をリードする銘柄を探すカギは、困難を極めている今の企業決算書の中にこそあるのです。
<株式投資という情報戦>
平林さんは、『監査論 演習セレクト50題』などの公認会計士試験に加えて、『面白いほどよくわかる決算書の読み方』や『世界で一番やさしい割安株の本』など、多くの著書を通じて会計的な視点から株式投資の入り口を紹介しています。“上場企業は業績に関する情報を発信する責任を負っている”のですから、“その情報を適確に捉え、上手に処理する”ことが投資家の責任だとおっしゃいます。あるときはファンダメンタル、そしてあるときはテクニカル、しかし結局は、会社四季報を枕に塩付けポートフォリオを抱え込む、という種類の投資家には耳が痛いお言葉です。しかし、こうした情報を効率的に処理し、味方に付けるため、投資家は“ルール”を構築するのです。際モノの情報ではなく、ごく一般に投資家が手に入れられる情報=企業業績や決算書は、ルールを構築するために、投資家が活用するべき情報なのです。歴史的な相場環境となっている今、こうした“宿題”をきちんとこなすことが、銘柄を超越して生き残る投資家には必要になっているのです。
思い付きや人の薦めでは勝てない、そんな相場環境の中、しておくべきだった宿題をこなし、あなたの銘柄が紡ぎ出す数字(企業決算)を理解してこそ、次の戦略が見えてくるのです。フィーリングとイマジネーションから卒業した、業績数字に裏打ちされた銘柄選択のヒントがここにあります!
〜内容抜粋〜
Disk1
□ 企業決算・業績どうなる? 2009年
□ 数字の見方を変える
・流動負債と固定負債のバランス
□ 著書について
・会計発想で考える
・リッチになるための7つの法則
・相続についての知識
・投資家のための決算短信
□ これまでの道のりを振り返って
Disk2
□ 金融危機を逆手に 〜起業に大きな好機〜
・3つのポイント
□ 昨今の個人投資家について
□ 株式投資の戦略 <事業・財務内容を理解する>
□ 次なる目標
他
公認会計士。平林公認会計士事務所所長。女性士業プロジェクトSophiaNetプロデューサー。1975年、千葉県生まれ。1996年、お茶の水女子大学3年在学時に公認会計士2次試験に合格。在学中から太田昭和監査法人(現新日本監査法人)に勤務し、国内企業の監査に多数携わる。2000年、公認会計士3次試験に合格すると同時に独立。現在は、経営コンサルタントとして活躍する一方で、大学、セミナー、企業研修等で講師も務める。また、2007年より、女性弁護士らの協力のもと、専門的な知識をわかりやすく情報発信していこうというプロジェクト“SophiaNet”を立ち上げ、幸せな人生を送るための様々なイベントを企画している。“楽しく幸せに生きる”をモットーに、マイペースに過ごす日々を何よりも大切にしている。主な著書に『会計についてやさしく語ってみました。』(ダイヤモンド社)、『リッチな人生のための黄金の泉と7つの教え』(インデックス・コミュニケーションズ)などがある。
インタビュアー: 清水昭男(しみず あきお)
1983年、南イリノイ大学コミュニケーション学部卒。トウキョウ・フォレックス、タレット・アンド・トウキョウ・インターナショナルを経て、CBOTアジア・パシフィック代表を務める。その後、ブルームバーグ・ニュースのレポーターとして、CATVで相場レポートを担当。現在は、フリーで翻訳・執筆を中心に活動中。手がけた作品は『新マーケットの魔術師』『投資苑がわかる203問』『DVD ターナーの短期売買セミナー』『DVD ガースタインの銘柄スクリーニング法』『DVD デビッド・ナッサーのデイトレード講座』『DVD アラン・ファーレイの収益を拡大する「仕掛け」と「仕切り」の法則』『マンガ LTCM -巨大ヘッジファンド崩壊の軌跡』『マンガ 監査法人アーサー・アンダーセン』(パンローリング)など多数。
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