「B」はビューティフルのB、幸せなビンボーのB、素直に、正直に生きるサラリーマンの新しい幸福論。
「B」とはA級に対するB級のBであり、金持ちに対する貧乏人のBでもある。
しかし、「中流」なき超階級社会においては「Bで生きる」ことが幸福で充実した人生を送るキーポイントとなる。
本書は幸福で充実した人生を送るためにはなぜ「Bで生きる」必要があるのか、そして「Bで生きる」ためにはどのような哲学と行動が求められるのかを、具体的に提示している。
日本人が置かれている現実を直視し、真に幸福で人間的な生き方とは何かを明らかにする。
目次
第一章 「B」で生きる――もう「中流」では生きられない
迫り来る大変化
サラリーマンの「幸福」とは
「B」というキーワ-ド
本来の人生を謳歌できる「B」
3つの階層
進む再階層化
中流の消滅
フィリップスカーブ
異常な日本のデフレ
日本の米英化計画
競争原理の行き着く果て
「努力した者が報われる社会」の欺瞞
ひたひたと迫る超階級社会
「中流」大崩壊時代
新「A」とは会社にすべてを捧げる人生
幸福で充実した生き方ができるのは「B」
自由気ままなようだが不安定な「C」
「負け組」がなくなる
日本人が自信を取り戻すために
第二章 「B」で働く――もう「猛烈」は似合わない
出世パターンの違い
欧米流選抜
日本の場合
たんに選抜結果の通告が遅いだけ
キャリアダウンの不運
リストラには絶対応じるな
2つの大変化が同時に起こる
「A」の仕事は確かに魅力的だが……
「B」で働くにも3つの知恵が必要
「可愛がられる」能力
最強のサラリーマン
「可愛がられる」キーポイント
ホストに学ぶ「付かず離れず」
「意外性」という武器
決められた期限より早く出せ
「与えるよりも貰え」
ノルマ達成に協力してくれた店
「A」人生の老後は悲惨
「複業」のすすめ
生きがいと余裕
第三章 「B」で住まう――もう「マイホーム」はありえない
最強の「不良債権」
買うべきか、買わざるべきか
キャッシュで買うにしても状況判断は必要
白金でも3000万円台の時代
「買い場」の到来
危険なワナ
年利8%まで一気に上昇
頭金をできるだけ用意せよ
固定ローン切り替えと繰り上げ返済を
返済期間の変更や金利減免を銀行に相談する
最後の手段
物価は地域によってまったく違う
「サザエさん」の暮らし方
家賃の安い住宅
老後はたとえばリゾート地で
田舎暮らしブームの背景
住まいの二極化
第四章 「B」で暮らす――夫と妻の新しい「幸福」な関係とは
専業主婦世帯の過剰負担
最悪の展開
ピンチを転機に変える妻とは
夫婦でつくる人生設計
「お金より幸せ」を共有できる関係
年金は給付抑制時代に
「夫婦折半制」とは
結局は妻も減額される
迫り来る熟年大離婚社会
組み合わせのバリエーション
「B」の組み合わせ3パターン
「A」「A」と「C」「C」の組み合わせ
第五章 「B」で育てる――もう「お受験」は意味がない
教育費+跳ね返り経費で1人4000万
もはや投資ではなくギャンブルだ
有名校進学に家計は耐えうるか
「B」が子供を東大に入れるための大前提
それでは子供はグレる
「Bで生きる知恵」を授ける「教育」
米国の悲劇
「ゆとり教育」は「1億総バカ化計画」
「バカ」は「B」で生きられない
「個性的」というワナ
親たちの「学級崩壊」
身体で覚える「型」
逃げるな、父親!
親が「幸福」でないと説得力がない
フリーター急増への危倶
「C」に転落しない人生を教えることこそ重要
第六章 「B」で遊ぶ――ほんとうの人生を楽しむために
「時間」というかけがえのない資産
「幸福量一定の法則」
「遊ばなくては」という強迫観念
身のほど知らずの遊びは楽しくない
カネがなくても十分楽しめる
ユーモアと余裕
「B」の恋愛の極意
「恋愛」の市場原理
「散弾銃型」を選べ
「B」の恋愛はイタリアン
時間を忘れて夢中になれるものを
幸福への不可欠のファクター
著者紹介
森永卓郎(もりなが・たくろう)
1957年生まれ、東京都出身。80年東京大学経済学部卒業。日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局等を経て、現在、大手金融系シンクタンク主席研究員。専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済、教育計画。難しい「経済」を切るその語り口は解りやすく、明快である。ミニカーほか、さまざまなコレクターとしても有名。
※本商品は『「B」で生きる経済学』(中央公論新社刊 森永卓郎著 ISBN:978-4-12-150100-4 714円(税込))をオーディオ化したものです。(C)Takuro Morinaga
|
大岩川源太 源太塾(カレンダー)
2,750円 国内送料無料
予約受付中
かごに入れる