本書は昭和30年代に加藤大介主演で映画化され、日本中を熱狂させた獅子文六の代表作です。昭和31年、週刊朝日で連載が開始されるや、すぐに映画化。その後、演劇やラジオに何度も登場、映画化は実に4回。主人公ギューちゃんの破天荒な性格、自由奔放さとガッツ、何度も失敗を重ねながら株屋の小僧から証券会社社長にまで成り上がるジャパニーズドリームの具現者であること、それが実在の人物・佐藤和三郎をモデルとしていることなど、魅力は語り尽くせません。兜町を舞台にした内容は、現在の証券業界の問題点をそのまま露呈させているとも言えます。しかし根底にあるものは、欲望の追及、夢の実現など、まさにビッグバン後の21世紀で、どうしたら生き残れるかを明るく説いてくれる本なのです。相場の話につきものの暗くドロドロした部分がなく、終始明るくほのぼのとした物語の流れは、著者獅子文六の魅力が最大限に引き出されていると言えるでしょう。年配の方には懐かしく、若い方には新鮮に受け入れられる物語です。
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