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さて、筆をおこしてみたのはいいが、一目均衡表の二次元的といわれている波動論・水準論の参考文献は数多く出版されているのだが、主役といわれる「時間論=株価が変化する日=日柄分析」は、過去に出版された参考文献がほとんど無い。なぜ株式投資で重要といわれている「横軸(出来高=時間=日柄分析」の参考文献が無いのか「不思議である」。 そこで、株価の変化する日、つまり日柄の研究書は、過去に参考文献がほとんどないので、「いずれ私が書かなくては…」と思っていた。前著『実戦 値幅の研究』を書いた勢いも手伝って本書『実践 日柄の研究』を書くことになったわけである。
『実践 日柄の研究』を書く問題点は、テクニカル分析の基本である「根拠」に基づいた理論構築ができるのかどうか。 つまり、「株価の変化する日=日柄分析」を書くにあたって分析に使う数値(自然の神秘、建築、絵画や人間社会などで使われている)や変化する局面、基点などをでき得る限り検証しなければならないことであった。 日柄分析で有名な一目均衡表の極意といわれている「ヒトメで株価のバランスが解るチャート」や「山高し、谷深し」「基本数値」を私の推論で解き明かすことができるのか?挑戦するのも興味がある。 一目均衡表の「なぞ解き」を試みていると、なにか推理小説を読んでいる感じがした。 読者の方はいかがであろうか。
ところで、私は、投資家に「この株価は、いつごろいくらぐらいになりますか」という質問をするなと言いたい 。 株式講演会やテクニカルセミナーでは、「株価の変化する日(日柄)分析」と値幅の計算を複合し株価が変化する日(日柄)と高値、安値を予想しながら説明することが多いが、講演会などではまずまちがいなく、投資家から「この株価は、いつごろいくらぐらいになりますか」と質問される。 この質問にたいする正確な答えは、
いつ頃…株価が変化する日=日柄分析 いくらぐらい…値幅の計算
と2つの分析しないと答えが出てこない…。値幅の計算はチャートブックと電卓があれば簡単に計算ができるが、「株価の変化する日=日柄分析」の計算はすぐにはできないので、「わからない」といつも答えると、怪訝な顔をされる。 こんな難しい質問はしないでもらいたい。投資家の質問に答えている講師もいるのだが…。 株式投資は、自分だけの利益を追求するもの。他人に利益を与えることはするな。株価の変化する日の分析の答えは、秘密にして誰にでもいうなといいたい。本書を読んだ読者のみなさんも、ここで身につけた日柄分析法は、決して他言せずみなさんだけが儲けていただきたい。
本書の執筆に際しては、前著同様、多くの方々からご協力をいただいた。 私にテクニカル分析のイロハを教えてくださった、日本テクニカル・アナリスト協会元会長合寶郁太郎氏、故浦上邦雄氏、岡本博氏、吉見俊彦氏、谷川治弘氏、「本を書くのは大変な仕事だが、書く以上は、投資家にわかりやすく役に立つものにしろ!」といつも激励してくださった前大和証券副社長・東京証券取引所副社長で現日本証券クリアリング機構社長山下剛正氏、リテラ・クレア証券社長鈴木忠宏氏に深く感謝したい。
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