私は、商品先物を売買している実践者として、
「なぜ、商品先物に参加している委託者が増えないのか」
「もっと多くの個人投資家が、商品先物に参加してきてほしい」
といつも思っています。
「日本の商品先物が、健全でもっともっと大きなマーケットになってほしい」
と願う個人投資家です。なぜなら商品先物取引は、その仕組み、考え方、やり方を理解してしまえばやりやすいと、本当に実感しているからです。しかし、一般的に商品先物取引というと、値動きが荒く怖いモノ、危ないモノ、特殊な人たちがやるものと悪いイメージが強いのではないでしょうか。他の相場と変わらず、商品先物も同じ相場なのだから難しさもまた同じです。
それがなぜ、こうも受け止められ方が違うのでしょうか。
それは、今までの業者側の営業姿勢が正しくなかったのも一つの理由ですが、商品先物取引があまり理解されていないことが、このようなイメージになっているのだと思います。その仕組み、考え方、やり方を理解する前に大多数の投資家たちは、一度の取引きで大きな損失を出して商品先物から撤退してしまう。それが、委託者が増えない理由の一つでもあるのでしょう。
本書は、そのような観点から商品先物取引の仕組み、考え方、やり方を理解して実際に売買するまでを、実践者の立場からわかりやすく、しかもすぐ役立つように書いています。
実践者ではない評論家の一般論や、業者側の立場に立って書かれている本ではありません。
商品先物相場を、これから勉強してみようと思っている初心者から、多少の実践経験はあるが、なかなか実績が上がらない人まで、この本を読めば商品先物取引の基本的な売買の考え方、技術が身につき、商品先物相場に精通することができるようになるでしょう。
日本の商品先物市場もインターネットの普及や、本が出版されることで少しずつ一般的に開かれた大きな市場になってゆくと私は思います。商品先物は、理論的でやりやすく、そのことが理解されれば、その可能性は大いにあります。
近年ホームトレード取引が開始されてからの商品先物取引は、いろいろな面で開かれた市場、一般的な取引に変わりつつあるような気がします。気がするのではなくて事実でしょう。私も、2000年3月(この頃より本格的にホームトレード取引が始まっている)より一般取引からホームトレード取引にかえて売買していますが、商品先物取引が個人投資家にとって、今日のように便利でやりやすくなるとは思ってもいませんでした。
そこで、ホームトレード取引の現状から売買の仕方までを第4章で詳しく、わかり易く説明しています。取引きを始めるのであれば、ホームトレード取引きを検討してみてはいかがでしょうか。
また、第2章で説明している、損切りや利益を伸ばす方法。第5章で説明している、売買の計画を立てるには必要不可欠な逆指値注文の使い方やチャート分析の方法は、『逆指値売買入門』(アスカビジネスカレッジ発行)にも詳しく載っていますので、合わせて参考にしていただきたいと思います。
私のモットーは、「欲で相場を張るな」です。
商品先物の勉強を始めてから、ずっとこの気持ちでやってきました。
それでも初めは、失策が多かったことを思い出します。今でもそうです。
振り返ってみれば、このことを強く意識し始めた頃から、自分が変われたと思います。
欲の気持ちを抑えて、売買技術に目を向け、正しい売買で実践していけば、利益は後からついてくるものです。このようなことを考えながら本書を読んでいただけたらと思います。
私も、まだまだ修行中。(たぶん、一生修行中でしょう)しかも、書くことが苦手な自分です。本文の中で、重複しているところや、言葉足らずのところも多々あるとは思いますが、経験上、こうしてほしい、こうやってほしい、と感じた基本的なことはすべて載せたつもりです。早く基本を身につけ、工夫して、自分流のスタイルを作り上げてください。みなさんが、正しい知識と・投資スタンスをもって商品先物相場に参加してくることを、期待しています。読者諸氏の健闘を祈ります。
宮沢 広行
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