トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


チャック・デューカス/T・パーカー・ガラハー/長尾慎太郎/井田京子 株は6パターンで勝つ リスクをとりたくない人のための必勝投資法

株は6パターンで勝つ リスクをとりたくない人のための必勝投資法

チャック・デューカス, T・パーカー・ガラハー, 長尾慎太郎, 井田京子
パンローリング
A5判 254頁 2007年4月発売
本体 2,800円  税込 3,080円  国内送料無料です。
品切れのためご注文いただけません。 (発送可能時期について) Tweet

書籍に紹介されてるユニークな指標をチャートギャラリーエキスパートプロに組み込むことができます。無料サンプル公開中

「まえがき」より

アメリカにおけるテクニカル分析の歴史は、チャールズ・H・ダウが株式市場の動きと投資家のセンチメントに関する考えを述べた1800年代末までさかのぼることができる。彼が観察したプライマリーサイクル、セカンダリーサイクル、マイナーサイクルなどの価格動向は、今日われわれがテクニカル分析として認識している手法の大基になっている。ダウは、投資家やトレーダーの行動に見られる恐怖や欲望の感情は非常に似ているとも言っているが、このセンチメントに関する記述は現代の大学で行動経済学と呼ばれている研究を先取りしている。彼をはじめとする多くのライターのおかげで、われわれは今日のマーケットを支配する基本的な力である需要と供給を理解することができるのである。

最近、この基本原則に本書がいくつかの項目を付け加えた。著者のデューカスは、まず最初に手法自体と、トレーディングや投資をするのがだれかということを理解する必要性があると述べている。この違いを知ることが、トレンドを分析してトレーディングや投資に利用するために必要な規律と知識を構築する助けになると考えているからだ。ダウと同様に、デューカスも価格動向ははっきりと区別することができると書いている。そしてさらに、現代のツールを用いてテクニカル指標を組み合わせ、トレンドアドバイザー・ダイヤモンドという独自の手法を開発していったのである。

ダイヤモンドは買いサイドと売りサイドに分かれていて、需要が買い手の行動を支配したり、供給が勝って売り手の思惑どおりなるなどといったテクニカルの特質を表している。また、各サイドに具体的な条件を設定してフェーズを定義し、トレンドを分解していく。各フェーズには、それぞれ違った動きがあり、その解釈のしかたを学ぶために、指標の成り立ちと、フェーズごとの動きも細かく見ていく。そして、各章でチャート上の買い手と売り手の勢力のせめぎ合いを観察すれば、需給の力学が理解しやすくなるだろう。そのほかにも、手法や計画に分析を含める必要性や、売りサイドを詳細に分析することで重要ながら見過ごされがちな利食いについて述べるだけでなく、空売りに関する有益な説明まで含まれている。

ここで紹介しているような詳細かつ有益なテクニカル分析をとおして、この手法がさらに広く受け入れられていくことになるだろう。本書は、かつてチャールズ・ダウがウォール・ストリート・ジャーナル紙に価格動向に関する記事を始めて発表した日以来最も重要な出来事、つまりSEC(米国証券取引委員会)がテクニカル分析を認めた日のすぐあとに発行された。2005年3月、SECはルール344を修正し、「ウォール街には2種類の正式なアナリストがいる。ひとつは企業に注目するファンダメンタルアナリストで、もうひとつは株価に注目するテクニカルアナリストである」と発表したのだ。テクニカル分析がファンダメンタルズ分析と同等の地位を占めるようになるというこの出来事は、テクニカル分析にとって大きな転換点となった。それまで、この手法が社会的な権威に認められたり受け入れられたことは一度もなかった。この歴史的快挙は、テクニカル分析がその価値に見合う地位に向上するよう尽力してきたMTA(全米テクニカルアナリスト協会)の功績と言ってよい。

これからも、デューカスのような著者が、6つのフェーズにおけるテクニカル指標の違いを説明するなどしてテクニカル分析の水準を高めていくことだろう。彼の願いは、計画を準備し、それを実行するための規律を持ってマーケットに臨むということを読者に理解してもらうことにある。私と同様、本書を楽しんでほしい。

ラルフ・アカンポラ


目次

第1章 トレンドの始まりと終わりを見極めるための分析ツール
60期間高値安値チャネル
ROC指標
ストキャスティックス
出来高の加速
ツール

第2章 トレンドアドバイザー・ダイヤモンドの6つのフェーズ
ダイヤモンド理論の仕組み
6つのフェーズ
まとめ

第3章 回復フェーズ
回復フェーズに見られるトレーディングの流れ
回復フェーズのトレード候補を探す
理想的な回復フェーズの特性
回復フェーズのトレーディング
回復フェーズの終わり
回復フェーズの失敗チャート

第4章 アキュミュレーションフェーズ
アキュミュレーションフェーズに見られるトレーディングの流れ
アキュミュレーションフェーズのトレード候補を探す
理想的なアキュミュレーションフェーズの特性
アキュミュレーションフェーズのトレーディング
アキュミュレーションフェーズの終わり
アキュミュレーションフェーズの失敗

第5章 強気フェーズ
強気フェーズに見られるトレーディングの流れ
強気フェーズのトレード候補を探す
理想的な強気フェーズの特性
強気フェーズのトレーディング
トレーディングのルール
強気フェーズで買う条件
強気フェーズの終わり
強気フェーズの失敗

第6章 警告フェーズ
警告フェーズのトレーディング
警告フェーズのトレード候補を探す
理想的な警告フェーズの特性
警告フェーズのトレーディング
警告フェーズの終わり
警告フェーズの失敗

第7章 ディストリビューションフェーズ
ディストリビューションフェーズのトレーディング
ディストリビューションフェーズのトレード候補を探す
理想的なディストリビューションフェーズの特性
ディストリビューションフェーズのトレーディング
ディストリビューションフェーズの終わり
ディストリビューションフェーズの失敗

第8章 弱気フェーズ
弱気フェーズのトレーディング
弱気フェーズのトレード候補を探す
理想的な弱気フェーズの特性
弱気フェーズのトレーディング
トレーディングのルール
弱気フェーズの終わり
弱気フェーズの失敗

第9章 まとめ
買いサイドのフェーズ
トレンドアドバイザー・ダイヤモンド・マトリクス――買いサイド
売りサイドのフェーズ
トレンドアドバイザー・ダイヤモンド・マトリクス――売りサイド
まとめ

第10章 規律とマネーマネジメントを実現するためのトレーディング計画

第11章 過去に向けたレンズ
統計分析
比較分析
まとめ


著者紹介

チャック・デューカス(Chuck Dukas)
ヘッジファンドの代表兼ウエブサイトのトレンドアドバイザー・ドット・コム社長。このウエブサイトは、トレーディングの助言とトレーダーの教育(マーケットに対する理解を深め、独立してトレードできるようにするためのサービス)を行っている。また、MTA(全米テクニカル・アナリスト協会)ニューイングランド支部の代表も務めている。それ以外にも、テクニカル・アナリシス・オブ・ストックス・アンド・コモディティーズ誌やストックス・フューチャース・アンド・オプションズ誌に寄稿し、東海岸の番組にも数多く出演している。

T・パーカー・ガラハー(T. Parker Gallagher)
トレーダー兼投資家。ヘッジファンドの運用、トレーディングシステムの開発、トレーダーの訓練、ポートフォリオマネジャーに対するテクニカル分析やトレーディングについての助言など活動は多岐にわたる。ハーバード大学経済学部を卒業後、バブソン大学でMBAを修得。MTA(全米テクニカル・アナリスト協会)協力会員であり、バブソン大学オーリン経営大学院やMITラボラトリー・フォー・ファイナンシャル・エンジニアリングの客員講師を務め、米国各地でトレーダーのためのワークショップやセミナーを開催している。


(ウィザードブックシリーズ117)

そのほかのお薦め

2025源太カレンダー(冊子版)


大岩川源太 源太塾(カレンダー)
2,750円 国内送料無料 予約受付中
かごに入れる

バーンスタインのデイトレード入門


ジェイク・バーンスタイン/長尾慎太郎/岡村桂 パンローリング
8,580円 国内送料無料 すぐ発送
かごに入れる


この商品の著者による商品一覧: チャック・デューカス, T・パーカー・ガラハー, 長尾慎太郎, 井田京子

戻るトップページへ