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戦略編では、更に応用した戦略のパターン、最近のサヤ取りの傾向・対策などを解説します。
「サヤ取り」とは、相場の上げ下げで直接利益を求めるのではなく、連動する複数銘柄の「組み合わせたポジションの値段差の変化」で利益を求めていく売買手法です。連動性のある取引対象間で売りと買いの異なるポジションを持つことで、可能な限りリスクを抑え、安定した利益を狙うことができます。この売買法は、世界三大利殖(サヤ取り・サヤすべり取り・オプションの売り)の1つに挙げられており、ローリスク・ローリターンと一般に言われます。しかし、その手法はヘッジファンドのそれと同じであり、意外にハイリターンとなります。あのジョージ・ソロスもが下積み時代にサヤ取りを10年間続けていた技術です。
講師のコメント
以前にも増して、サヤ取りに対する注目度が上げっているように感じています。特にこれまで株式の売買をしていた人が商品を始めるにあたって、サヤ取りを勉強してみようという方が増えているようです。しかし単純にリスクが少なそうだからという理由だけで安易にサヤ取りを始めると危険であることも確かです。そんな方には是非、今回のセミナー「基本編」をお奨めします。
「基本編」では、前回と同じく、これからサヤ取りを始める方や初心者を対象に、サヤ取りの勉強法、練習法、更にサヤ取りを行う上で、陥りやすい罠について詳しく解説します。「戦略編4」では、前回少し触れたサヤ運動のメカニズムについて更に掘り下げます。サヤ取りの優位性とは何かを真に理解していただける内容にしたいと思います。
「戦略編4」では、前回の「戦略編3」を踏襲し具体的戦略を実例を挙げて解説します。 特に今回は、これまでの戦略に加えて、相場の位置(底、上げ、天井、下げ)でのポジションの取り方について触れていきます。又、石油製品のサヤ取りについても、最近の事例を挙げながら詳しくレクチャーします。
講師/羽根英樹
1993年からサヤ取りを始める。現在でもサヤ取りを主力にトレードする個人トレーダー。利益を着実に積み重ねており、パンレポートでも「サヤ取りの実践」を連載中。著書の『サヤ取り入門』は、2001年"トレーダーズショップ"年間ランキング2位と人気の本。
なぜ?サヤ取りが上達したのか??
私は一歩一歩の積み重ねを大事にして、ビジネスとしての売買法を身につけました。特別なことはなにもやっていません。ただ、サヤ取りが上達するまでは他のこと(サヤ取り以外の売買)を一切やりませんでした。自分に規律を課してそれを守ることには、注意を払いました。毎日、継続して資料の整理や、場帳をつけることは、やはり、大変でした。これがなかなかできなかったですが、相場が一番上手くなることはまずは心構えが一番大事だと気づくことができました。そして、ブロックをつけることから始めました。特別なことは何もないです。まず、自分の得意技をひとつだけ身につければ、利益を得るまでは早いと思います。
対象市場/商品先物市場
株式市場でのサヤ取りは現段階ではお話はいたしません。現在、株のサヤ取りについても研究中ですが、いまのところ、商品のサヤ取りのほうが、断然「有利なサヤ取りができる」と思います。これは、商品先物が限月制である事に起因します。限月制をうまく利用することにより、株の銘柄間のサヤ取りより、はるかに有利なサヤ取りができるからです。
対象者
サヤ取りの「得意技」を模索中の方。『サヤ取り入門』を読んだが、もう一歩、進んだ事を知りたい方。実践投資家による、戦略を学んでみたい方。今、現在、実践者がどんなサヤ取りを行っているのか具体的に知りたい方。(商品先物市場)
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