「サイクル」「アストロロジー(占星学)」「テクニカル」の3本柱で市場経済を読み解く分析集団MMA(メリマン・マーケット・アナリスト)。その創設者であるレイモンド・メリマン氏が、毎年発行する予測本『フォーキャスト』。今年もその2024年版をご案内する季節がやってまいりました。
本書は、上記の3本柱から米国及び国際情勢を予測。これに付随した各金融・商品市場(米国債、日米株式、ドル、ユーロ、円、貴金属、原油、穀物、ビットコイン)の動向を予測したものです。
アストロロジーに関しては2024年の水星逆行や2024年末から2025年2月までの火星逆行の解説に加え、米国大統領やFRB議長など、政治面や金融面で今後の世界情勢を左右しかねない要人の出生図や、FRB、NYSE(NY証券取引所)、そして米国の始原図から2024年の動きを予測。時には主要天体位相の発生時間と上記の始原図とを重ね「何故この時期は重要なのか」を解き明かして行きます(なお、今回もその年の「星座宮別個人の運気予測」の掲載はありません)。
また、2024年は米国で大統領選が行われるため、執筆時点での有力候補の出生図も登場。特にトランプの勝利と敗北をどちらも的中させたメリマン氏の2024年の大統領選解説はがぜん注目です。また、この分析は資料的価値が高く、現在も過去の『フォーキャスト』を遡って購入される読者の方もいらっしゃる程。過去にも『フォーキャスト2021』発行時、この本での記述の一部が『フォーキャスト2015』の続編的内容であったため、2冊同時にお買い求めになるお客様もいらっしゃいました。
そしてここ数年の『フォーキャスト』では、現在が社会にせよ相場にせよ歴史的な転換期にある―という指摘をしていました。相場サイクルに関しては、木星以遠の外惑星(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)間で形成されるメジャーアスペクト(0度・90度・120度・180度・270度)形成場面と長期相場サイクルの「節目」と相関性があるという点を指摘。実際、2021年に都合3回形成された土星・天王星ウェイニングスクエア(270度)は日米株式における何らかの天井と関係していました。2022年9月から10月にかけて両惑星が“広義の”スクエアを形成した頃、日米株式は何らかのボトムをつけた可能性があります。ただその後の相場が「押し目買い」なのか「戻り売り」なのかは残念ながら星の動きでは読めません。
そして日柄の観点では、長期相場サイクルが終盤戦に差し掛かっている金融商品が多く、今回の『フォーキャスト2024』は相場サイクルの解説がより重要になって来ると思われ、本書で何らかのヒントが得られるのではないでしょうか。
また『フォーキャスト』をご案内する際、以前からカギとなる惑星は「冥王星」になるのではないかと述べていました。冥府の王の名を冠するこの惑星は「破壊」と「再生」の星。そして「暴露」や「露見」の星です。実際この数年、色々なものが物理的にも社会的にも「破壊」され、今まで知らなった事象が「露見」し、「暴露」されました。以前の案内ではこう述べています「…冥王星の公転周期はおよそ248年。2022年から248年を引くと1774年。米国で第1回大陸会議が開かれた年です。つまり、冥王星はここから数年、米国建国時の冥王星の場所に戻るのです。これを冥王星リターン(回帰)と呼びます。これに関してメリマン氏は“…再編成、改革、変換、そして超越するか、滅びるかのどちらかです。 冥王星は中間的な事はしません”と述べておられます。それは、まさに十字路(クロスロード)そのものです」と。その冥王星は2023年3月23日に山羊座から水瓶座にサインチェンジ。
そして今回の『フォーキャスト2024』の主たるテーマの一つに「風のサイン」である水瓶座が登場します。2020年の冬至に木星と土星が水瓶座内でのコンジャンクション(0度)から2032年までの「ニュー・エアラ」とは一体何なのか。12月の発売までしばしお待ちください。
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