10年前にFXをはじめたときによく「ローソク足を手描きすると相場観が身につく」ということを聞き、やってみたことがあります。
今回は久しぶりに手描きをしようと、ラクロシュのモニターに応募させていただきました。
ラクロシュを受け取って、ゴールドの日足を3週間ほど描いてみました。
「どこの価格にしよう?」と迷って、面倒になって結局オアンダさんのドル建てのCFDの価格にしてしまいました。
CFDは24時間動いていて、宵の明星などのドラマチックなパターンにならないのでつまらなく、後で後悔しました。
しかし、多くの気づきが得られてゴールドの「今」が一層鮮明に見えたと感じています。
紙質が気に入りまして、描き心地が良いです。
シャープペンでまず始値と終値をフリーハンドで描き、定規で縦の線を引いて色を塗ると、実体が現れます。
これを先に行うことで、その日の中心的な売買がどうだったかを掴めます。
高値と安値を結んだヒゲはその後に描くので、一日に起きた出来事をここで見返すことができます。
描く順番はテキストにあった通りです。「なるほど順番にも意味があるんだ」と、やってみてわかりました。
11月9日月曜日に、株式がファイザー製薬のワクチン相場になりましたのでゴールドは長い陰線になりました。
しかし、週末金曜日にはすでに反転の可能性を示唆するカラカサが出ていて、よく気を付けていれば高値掴みを防げたはずです。
漫然とスマホでローソク足を眺めているよりも危機感を肌で感じることができ、即座に行動する気持ちになれるのは、体を使って手描きをしているからかもしれません。
それでは、ほかに気づいたことを並べます。
- 毎日習慣にすると単純に楽しい
- 宵の明星や三兵などが出るともっと楽しそうだ
- 相場を手と目の両方の感覚で感じることができ、実感があり、勘が冴えてくるようだ
- スマホだけでトレードしていると、実感がないのでちょうどいい
- 「陰線が続いているのに下ヒゲが長い。下値が堅くゴールドの需要は続いている」などと気づきやすい
- レンジ相場が続いて似たようなローソク足ばかり描いていると飽きてくるが、これは「市場参加者もそうなのではないか」と気づけるのでいい
- 時間をかけてローソク足と向き合うため冷静に見ることができ、出遅れが怖くて高値掴みをするなどがなくなりそうだ
- 同じように「不安からナンピンをする」ようなことも減りそうだ
- 銘柄の4本値を毎日じっくり見ると、数字で考える時間が増えて戦略の幅が広がりそうだ
- 初心者の方が相場に参加している感覚を味わえて相場観を養えそうだ
- 描き始めにまずトレンドを予測する必要があるので、これも初心者の方の勉強になりそうで良い
- トレンドラインを引けない人は、見慣れるし安値が続いている場所などが自然にわかるようになるので上達が早いかも
妲己様 自営業
投資歴:個別株15年、FXとCFDほかを10年