【ご注意】 本書はすでにサンタンデール・プライベートバンキングに口座を保有している方のためのマニュアルです。2014年より、サンタンデールでは日本人の新規口座の開設が認められなくなりました。 |
イギリスの自治領であり、ヨーロッパの代表的なタックスヘイヴンのひとつでもある チャンネル諸島ジャージー島。サンタンデール・プライベートバンキングは、そのジャージー島に籍を置く、イギリスの大手銀行サンタンデール(旧アビーナショナル)のオフショア子会社で、 日本人の利用者のもっとも多いオフショアバンクとして知られています。 本書では、すでに口座をお持ちの方のためにその活用法を紹介しています。
本書で紹介している金融機関サンタンデール・プライベートバンキング Santander Private Banking
所在地:ジャージー島(チャネル諸島)
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【Introduction】 いまでは貴重になったオフショアバンクの口座を使いこなそう
【Contents】 目次
サンタンデールPBはイギリスの大手銀行アビー・ナショナルの子会社で、旧名をアビー・インターナショナルといいました。アビー・ナショナルをスペインの大手金融グループ、サンタンデールが買収したことによって、銀行名がサンタンデールに統一されることになったのです。
このオフショアバンクは元はケイター・アレンという独立した銀行で、それがアビー・ナショナルの傘下に入りました。私たちはケイター・アレン時代の1998年に日本人としてはじめて口座開設し、それ以降、AIC会員の皆様にもご紹介してきました。その意味では、もっとも思い出深いオフショアの金融機関でもあります。
今回、口座保有者の方に限定してその活用法をまとめたのは、現時点では日本人の口座開設が認められていないためです。
2007年の世界金融危機はグローバルな金融市場を激震させましたが、その余波でオフショア(タックスヘイヴン)をめぐる状況も大きく変わっています。米国はFATCA(外国口座税務コンプライアンス法)によって、スイスなどタックスヘイヴン国を含むすべての金融機関に米国人の口座情報の報告を義務づけました。またEUでは域内の金融機関に対して、口座名義人が居住する国の税務当局に口座情報を自動的に開示させる改革が進められています。
これまでジャージー島の金融機関は、英国から認められた自治権によって、(国際犯罪等を例外として)いかなる国に対しても口座情報を開示しない守秘性を有していましたが、今後は本国イギリスはもちろん、EU加盟国の税務当局に対しても、そこに居住する口座名義人の口座情報が通知されることになります。その結果、イギリスやEU圏以外の、(日本を含む)口座情報交換協定を結んでいない国の居住者の新規口座開設が認めなくなったのです。
オフショアバンクのいちばんの魅力は、ドル、ユーロ、ポンドといった主要通貨でカード(VISAデビットカード)が持てることです。こうしたサービスを提供できる金融機関はほとんどないので、その意味で、サンタンデールPBの口座はとても貴重なものになりました。
本書では、最近のコンプライアンス強化にともなう本人確認の手続きを新たに加え、サンタンデールPBの活用法を具体的に解説しています。「口座を保有しているが使いこなせていない」という方は、これを機会にぜひチャレンジしてみてください。
海外投資を楽しむ会
Introduction いまでは貴重になったオフショアバンクの口座を使いこなそう
【Santander Private Banking 基本データ】
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