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磯田道史 武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新

磯田道史
新潮社
新書判 222頁 2003年4月発売
本体 680円  税込 748円  国内送料無料です。
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歴史観が変わる圧倒的面白さ!

新資料発掘! マスコミでも話題沸騰。「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、成功な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題……など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった! 活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。

■「はじめに」より
古文書を調べるにつれて、この家族の経験した歴史が次第に浮かび上がってきた。驚いたことに、猪山家は、すでに幕末から明治・大正の時点で、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題、利権と収賄、報道被害……など、現在の我々が直面しているような問題をすべて経験していた。古書店で購入した古文書には、すさまじい社会経済変動を生き抜いた「ある家族の生活の歴史」が缶詰のように封じ込められていたのである。

■著者紹介(いそだ・みちふみ)
1970年岡山市生まれ。2002年慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。98年から03年まで、日本学術振興会特別研究員。国際日本文化研究センター共同研究員。現在、慶応義塾大学、宇都宮大学、大妻女子大学の非常勤講師を務める。専攻は日本社会経済史。

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