<「著者のことば」より>
この8年間をみると、企業会計上のルールや金融機関の融資姿勢に大きな変化が生じた期間でもあった。すなわち、資本市場の国際化に伴う情報開示の観点から、可能な限り国際会計基準に沿うべく企業会計制度の改革が進行した。新しい会計制度は「連結決算が主体」「キャッシュ・フロー計算書の導入」「時価主義の適用拡大」の3点において従来と大きく違っている。(中略)本来、継続企業としての信用把握は収益性を中心に進められるべきであるが、融資債券の不良化防止のためには、取引先の遊離し負債の程度、返済可能年数、あるいは返済余力などに視点が移るのも時代の変化であろう。したがって、実務上の信用把握(とくに財務分析)も、旧来型の教科書論的手法、水準から飛躍して、実態把握により接近できる手法、解釈論を展開すべき時期にきているのかもしれない。
<目次>
第1章 日常取引と決算書
財務諸表をどう使う
企業の資金の流れと財務諸表
企業活動(取引)と財務諸表を結ぶルール
財務諸表の意味と仕組み
財務諸表の読み方のポイント
財務分析手法のポイント
第2章 貸借対照表の勘定科目の読み方
資産項目
負債項目
資本項目
第3章 損益計算書の勘定科目の読み方
営業揖益
営業外損益
経常利益
特別利益・特別損失
当期利益
未処分損益
第4章 連結財務諸表の分析
連結財務諸表の作成
連結財務諸表の分析
第5章 キャッシュ・フロー計算書の分析
CF計算書の作成
CF計算書の分析
第6章 経営諸指標を使った分析
収益性の指標
安全性の指標
生産性の指標
第7章 損益分岐点・運転資金を使った分析
撹益分岐点分析
運転資金分析
第8章 決算書スーパー分析の実際
黒字企業の業績を総合的に把握する
粉飾操作の疑いのある企業の実態を把握する
欠損企業の実態を把握す
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