巨額の資産を築き上げ、ハイソサエティなアメリカ生活を楽しむ元金融トレーダーの山科泰蔵に、日本の大手銀行・三升が接近。
直後、三升に勤める山科の親友・沖が無残な焼殺死体で発見。
ついで、知人の元ニューヨーク市長、その秘書で山科の昔の恋人・ジュリアも殺された。
連続殺人を追って山科は、眠らぬ街・マンハッタンを駆け巡るが、罠に追いこまれ、絶体絶命の窮地に…。
ワイン、葉巻、ファッション、ジャズ…ソフィスティケートされた世界と、ヘッジファンドを巡る金融界の闇を抉り、人間の醜さ、悲しさ、愛おしさを、乾いたタッチで謳い上げた、迫真の長編経済推理小説傑作。
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