まだ間に合う!
守りを固め、敢然と攻める方法を 運用歴51年の筋金入り“現役”長期投資家が説く!
物価高が世界を襲いだして約半年――。 「デフレ脱却」を目指していた政府・日銀は今、物価目標2%を達成しました。 ところは給料が上がるわけでもなく、ただ生活コストが増えるばかりで、はたしてこれが目指していた姿なのでしょうか。
この先、米国をはじめ世界を襲うインフレはどうなるのか?
そもそも、この原因はどこにあるのか?
筆者はその原因の根本を、1970年台から続く「過剰流動性」に求めます。 つまり、40〜50年続く「金融緩和バブル」の果てに起きたインフレだということです。
かりにバブルとしても、そしてそのバブルが弾けても、これまでのように(たとえばリーマン・ショックなど)次も救済措置をとればいいのでは? そう考えたくもなります。
ところが、今、世界は40年ぶりのインフレに襲われています。 このインフレ下では、「金融緩和」という策をとることができません。 なぜなら、そんなことをするとインフレをさらに煽ることになり、制御不能になってしまうからです。
そう、今回ばかりは、混乱を極めた際の、セーフティネットを発動しにくいのです。
◎ 避けられない混乱と、その乗り切り方とは?
筆者は、もう間もなく、金融緩和・デフレ傾向の歴史に完全な終止符が打たれると指摘しています。 今起きているインフレは、相当に根が深く、長期化するとみており、じきに金融市場は混乱をきわめると読みます。 株式の暴落はもちろん、債券もひどいことになり、企業の倒産増や失業者の増加をも見通します。
しかし、これは必要なことであり、避けて通れないことと言います。
本書は、「金融商品はほとんどすべて売るべき」と推奨する長期投資家の「見立て・考え方」がふんだんに書かれた1冊です。 でもそこは「投資家」ですから、ただ指をくわえて見ているだけではありません。
ピンチや大混乱の時こそ、大きなチャンスは訪れます。
そう語る氏の「見立て」に注目です!
第II部 すごい混乱を、どう乗り切るか
第5章 金利上昇が牙をむいてくる
第6章 機関投資家化現象も曲がり角に
第7章 長期投資の復権
第8章 ひどい混乱、こうして乗り切れ
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