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高橋乗宣/川上清市/奥村研 日本国債

日本国債

高橋乗宣, 川上清市, 奥村研
かんき出版
A5判 240頁 2002年8月発売
本体 1,400円  税込 1,540円  国内送料無料です。
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借金大国の本当の姿が見えてくる
日本の国債が、いろんな意味でいまほど注目を浴びたことも珍しい。それというのもムーディーズによる日本国債の格下げで、世界で30位くらいに位置づけられ、日本の財政赤字があらためて浮き彫りにされたからだ。国債の発行残高は、いまや400兆円を超えている。国債の発行残高といえば、国が抱える債務であり、借金の総額である。その、あまりの額に驚愕してしまう。
日本の名目GDPは、2001年で約500兆円とアメリカに次いで世界2位の経済規模を誇っているが、先進国、発展途上国を問わず他に例をみない巨額債務国家なのである。地方自治体の債務残高をあわせると、その額はなんと約700兆円にも達し、国民ひとり当たりの借金は583万円にものぼる。日本がこれほどまで巨額の借金で支えられている国だということを、いったいどれだけの国民が理解し、真剣に危惧しているだろうか。
経済不況に喘いでいるとはいえ、何とか生活を維持している日本人にとって、国債暴落は決して荒唐無稽な絵空事ではない。きわめて現実的で具体的、近未来の恐怖のストーリーとして存在しているのである。にもかかわらず、それを誰も真摯に受け止めようとしていない。実は、それこそが最大の問題なのである。
また、ムーディーズの日本国債の格下げは、日本の節度を欠いた財政運営に対する評価でもある。放漫財政を許してきた政治、そして政治家に対する評価でもあるのだ。政治家を選ぶのは国民である。したがって、財政赤字の問題を突き詰めて考えれば、今日の巨額債務は私たち国民の責任であり、甘えの構図がもたらした結果ともいえるだろう。
ともかく、ふくれあがる巨額債務に歯止めをかけなければいけない。国債の新規発行ゼロというのをいつの時点までに達成するのか、その時点での長期債務残高がどの程度なのか。これをまず見極め、国債の累積ペースに歯止めをかける明確なシナリオを示さなければいけない。真摯に自分たちの問題として受け入れ、解決していくことが求められているのだ。

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