馬がどのように感じ・考え・学び・実行するかについて、脳科学に基づいて説明します。脳の仕組みに基づいたホースマンシップを身につければ、最高のチームワークを実現できるでしょう。
人間は長い時間をかけて、試行錯誤と指導を重ねて馬と乗り手を訓練してきました。しかし、そこにはいまだに多くの矛盾があり、なぜうまくいかないのか、どうすればうまくいくのかを説明できないことも多々ありました。なぜなら、行動を司る脳の機能について、まったく考慮に入れられていないからです。
脳科学者で生粋の「ウマオタク」であるジャネット・ジョーンズは、人間の脳と馬の脳は連携して働いていると説きます。あらゆる馬術は、人間と馬の脳の間で起こる相互作用に依存しているのです。
本書では、人間の脳と馬の脳の相違点と類似点を分析し、「見る」「学ぶ」「恐れる」「信頼する」「集中する」などの能力を双方の観点から解説します。脳の仕組みを理解すれば、馬が思い通りに動いてくれないのも、まるで自分の心を察しているかのように動いてくれるのも、すべて脳の原則通りなのだと実感できるでしょう。
お互いの気持ちを理解し合ったとき、馬にとって最適なコミュニケーションがとれるようになります。それこそが、真のホースマンシップなのです。
「馬のこころ」に逆らってストレスを与えるような方法を排除するとともに、馬と人間が揺るぎない信頼感を育むためのコミュニケーション方法を伝授します。
+訳者紹介
尼丁千津子(あまちょう・ちずこ)
英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒。訳書に『10代脳の鍛え方──悪いリスクから守り、伸びるチャレンジの場をつくる』(晶文社)、『「ユーザーフレンドリー」全史――世界と人間を変えてきた「使いやすいモノ」の法則』(双葉社)、『人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う――リーダーの発想と情熱がデータをチャンスに変える』(集英社)などがある。
+編集協力
持田裕之(もちだ・ひろゆき)
Hiroyuki Mochida Horsemanship代表。一般社団法人 ジャパンホースグラウンドワーク協会理事。チュラルホースマンシップ(馬本来の性質や心理学の側面から馬と関わり合い、信頼関係を構築し無理なく馬を馴致・調教していく方法)の日本の第一人者であり、全国各地で競走馬から乗用馬まで幅広く講習会を開催。近年では、競馬界でも引退競争馬のリトレーニングにホースマンシップを取り入れた方法が導入されている。公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会や特定非営利活動法人 宇都宮国際障がい者乗馬協会「ピルエット」などで講演・講習も行うなど、業界関係者からの信頼も厚い。
II 周りの世界を感知する
3 ウマにはどう見えているのか
4 視覚に関する調教
5 ねえ、聞いた?
6 嗅覚と味覚の力
7 知覚を結合させる
8 感触による双方向のコミュニケーション
9 乗馬脳をつくる
III 人間のためのウマになるよう学習する
10 ウマはどのようにして学ぶのか
11 負の強化
12 報酬による調教
13 よい振る舞いに気づく
14 間接的な調教
15 ゆったり構えればうまくいく
IV 注意、感情、そして計画性
16 ウマの注意を引く
17 ウマの注意を引き留める
18 ウマの感情
19 ウマの悪口
V ホースマンシップは知識だけではない
20 真のホースマンシップとは
謝 辞
著者について
用語集
注
大岩川源太 源太塾(カレンダー)
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