テルを見抜け! ライブポーカーの勘所
ザカリー・エルウッド,
Motoki Nakamura
パンローリング
A5判 240頁 2018年3月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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観察と行動がもらす優位性
10〜30%はウィンレートが向上する技術
敵のハンドを読み、敵から読まれないために身に着けるべき身体理論と戦術
本書はアマチュアプロに関わらず、多くのプレイヤーから、ポーカーにおけるテル(癖)の最もすぐれた解説書であると称されている。もしライブポーカーとしてかなりの経験を積んでいても、本書のいくつかの考え方は目新しいものになるはずであるし、勝ち組プレイヤーでなくとも、どれほどの情報を相手から引き出せるのかを理解する助けになる。また、テルのパターンをつかみ、自分自身がテルを出さない方法を知ることができるだろう。心理学を研究する者にとっても癖を読み解くうえでの参考書となるはずである。
本書には以下のような内容が記されている。
- ポーカーにおけるテルの重要性
- テルを見抜くシステム
- アマチュアプレイヤーが見せる一般的なテル
- 慣れているプレイヤーでももっているであろう、微妙なテル
- テルがよくみられる場面
- 行動によるテル、発言によるテル
- テルの分類と覚え方
- ごまかしと小細工のテルの理論
- テルを表に出さないための戦略
テルを読むことをどうやってポーカーの戦略に組み込むのか。そして、実践にどうやって活かすか。ポーカープレーヤーとして得た経験を基に説明した。本書が読者の役に立つことを願っている。
目次
謝辞
はじめに
近況/本書に書いてあること/この本はどんな人に向いているか?/この本の使い方/本書で扱うゲームについて/本書に掲載している写真について
2005年2月 ニューメキシコ州アルバカーキ
第1章 テルの理論
ポーカーにおけるテルの重要性
全てのことには意味がある/身体に関するテルの科学/どのようにスキルを向上させていくか/相互関係の重要性
テルを見抜くシステム
Waiting-for-action tells/During-action tells/Post-bet tells/カテゴリー分けの重要性/ハンドの強さによるカテゴリー分けの限界/意識的な動作と無意識的な動作/テルの要素
第2章 テルの例
一般的なポーカーの心理学
ベット後(post-bet)の恐怖/アクションを持っている間(waiting-for-action)に感じる恐怖
リラックスと不安を示す一般的な兆候
動と静/沈黙と発言/本物の笑顔と偽りの笑顔/目/アイコンタクト
リラックスしているかどうかをまず観察しよう
Wating-for-action tells: ハンドが弱い場合
じっと相手を見つめる
マルチウェイの時/いつもあなたのことを見ているプレイヤーの場合
身構えるようにチップを掴む
ベット後の場合/ベットラウンドをまたいでこのテルを見せる場合/ベットの準備(pre-loading)との見分け方
フォールドしようとする兆候
プリフロップにおけるフォールドしようとしている兆候/ポストフロップでの兆候/偽物のテル
ボードの悪いカードを見つめる
訝しげな表情
自分のハンドを見つめる
ホームゲーム
身構えたような表情・姿勢
カードをシャッフルする
偽りの笑顔
ボードを見て騒ぐ
Wating-for-action tells: ハンドが強い場合
目を逸らす
落ち込んだように装う
落ち込んだ表情/演技と素の行動/本当に落胆しているケース
良いカードから目を逸らす
ボードのカード/ホールカード
チップをあらかじめ準備する
本物の笑顔
ストリートの始めのほうで、いつもと違う行動を取る
目がリラックスしている
チップを見つめる
During-action tells
ベットのタイミング
チェックのタイミング/コールするタイミング/間を置かないベットと時間をかけたベット/間を空けないブラフ
ベットのモーション
傾向1: ブラフの時には力強くベットし、バリューベットの時には穏やかにベットする/傾向2: バリューベットの際には力強くベットし、ブラフの際は穏やかにベットす
る/傾向の区別/その他のベットのモーション
過度な動作でのベット
(強い動作は強いハンドを意味する)
大げさな動きと僅かな動きの違い
発声の仕方
声のトーン/ポーカー・クラック
話す
肩をすくめる
ディーラーを見つめる
イライラした表情を浮かべながらベットする
ベッティング・イン・ザ・ダーク
手が震えている
Post-bet tells: ハンドが弱い場合
微動だにしない
微動だにしないというテルを誘発させる方法/良いプレイヤーについて
アイコンタクトを避ける
沈黙
良いプレイヤーについて
ベットした後に目線を下げる
作り笑い
薄ら笑いを浮かべる
相手を宥めるような動作
相手を宥めるような笑顔/怒りやアグレッシブな立ち振る舞いに対する反応/懐柔してテルを引き出す
ボードのカードを見つめる
ハンドをショウする仕草で相手を威圧する
一見同じだが全く逆の意味を持つテル
コールしないことを勧める言葉をかける
チップを手に取る
生き生きとしだす
口元に手をやる
Post-bet tells:ハンドが強い場合
相手を見る
目を逸らす
リラックスする
笑顔
奇抜な行動を取る
苛立っていたり、悩んでいたり、怯えている
ように装う
話す
ハンドをよく動かす
マックしようとする
テルとなる、よくある発言
否認
ハンドを持っていないプレイヤーの声を聞く
嘘つきと正直者
言葉のトリック/正直者について/具体と曖昧/嘘つき
より強いハンドへの恐れを口にする
不平不満を言わなくなる
振り返り
第3章 ごまかしと小細工
マルチウェイポットで相手のプレイに影響を
与える方法
ベットしようとする素振りを見せる
ベットされるのを防ぐため、コールする
素振りを見せる
コールする素振りでテルを誘発する
ベット額を伝える前に間を置くことで情報を得る
自分のハンドを見せる
「フォールドしたらハンドを見せてくれますか?」といった発言からわかること
ユーモア/怒ったフリ/勘違いしているフリ/喋りすぎない
ハンドについて嘘をつく
「ナイスブラフ」
イメージビルディング
偽物のテル
ブラフと「コーリング・リフレックス」/「ファンシー・プレイ・シンドローム」と偽物のテル
読まれにくくするために
ベットタイミングのテル/眼のテル/ベットモーションのテル
付録
筆者について
ポーカーテルを利用することに対するよくある批判
テルに関する豆知識
オンラインで私と繋がろう
著者紹介
ザカリ―・エルウッド (Elwood Zachary)
元プロポーカープレイヤー。10年以上のアマチュア経験と3年間のプロ経験を持つ。かねてよりテルに興味を抱いて研究を続け、2012年に「READING POKER TELLS(本書)」を上梓。本書はテルの決定版と呼ばれ、今でも絶大な人気を誇っている。その後もテルに関する記事や書籍を執筆。また、セミナー講師やビデオシリーズ監修なども行う。World Series of Poker メインイベントのファイナルテーブル進出者の行動コンサルタントも務める。
訳者紹介
Motoki Nakamura
三重県出身。大学時代にポーカーを覚え、アジアを中心に各地のポーカールームでプレイ。
(カジノブックシリーズ18)
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