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■プログラム
1.FXとは
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山岡 和雅 氏
1992年チェースマンハッタン銀行入行、外国為替ディーラーの世界に。1994年ナショナルウェストミンスター銀行(2000年に合併のためロイヤルバンクオブスコットランド銀行に行名変更)に移り、2003年3月まで10年以上にわたってインターバンクディーラーとして外国為替市場の最前線で活躍後、2003年4月からGCIグループに参画。現在GCIキャピタル、シニアアナリストとして情報配信サイトKlugクルークを中心に為替情報の配信や、セミナー講師などを行う。
1.FXとは
■FXとは
FXとは外国為替証拠金取引のこと。
業者に証拠金を預託して、それを担保に数倍〜数百倍の取引単位で外国為替の売買を行い、
売買差益やスワップポイントによる収益の獲得を目的にした取引。
■FXの魅力 外貨預金との比較
24時間取引可能
(外貨預金は窓口が空いている時間帯のみ)少ない賃金から取引OK
(上記でも書いてある通り、証拠金を業者に預託し、それを担保に数倍〜数百倍の取引が可能)高い資金効率 売り買いどちらからでも取引可能
(外貨預金は買いからのみ))格安な手数料
(外貨預金は窓口が空いている時間帯のみ)
■FXのリスク
為替変動リスク 〜ハイリスクハイリターン 金利変動リスク 〜スワップポイント重視派は注意 流動性リスク 〜急変時にどれだけ取引 オンライン取引のリスク 〜誤発注とシステム障害 信用リスク 〜安心できるところと取引を
■需給動向を読む外国為替市場の取引主体⇒世界各国の政治・企業・個人
【取引の目的】
1.経常取引 貿易・観光旅行などに絡んだ取引
2.資本取引 外国の株や債券などに対する投資に絡んだ取引
3.投機取引 値動きによる売買差益を狙った取引
4.公的部門の為替取引 中央銀行による市場介入
■3つのアプローチ1.外国為替市場の特徴を知る
時間的・季節的な特徴・通貨ごとの特徴
2.ファンダメンタル分析
経済状況の変化などから需給動向を探る
3.テクニカル分析
これまでの値動きのパターンから今後の値動きを探る
2.相場を読むためのアプローチ■外国為替市場の特徴
時間的・季節的な特徴がある
例)ボーナス月の後に外貨投資が増える
通貨ごとに金利が違えば、経済的・政治的な状況も違うことから取引に特徴が出る
例)日本は輸出>輸入のため、貿易取引に関しては、円高要因となる
こうした外国為替市場に関する特徴をまず整理
■市場の時間帯別特徴09:55 東京仲値
15:00 オプション東京カット
00:00 (米国東部時間10:00)オプションNYカット
01:00 (英国16:00)ロンドンFIX
■市場の季節要因特に目立つのは7月と1月のドル高円安傾向
ボーナス翌月の外貨投資という特徴が出ている
■通貨の特徴 主要4通貨【米ドル】
世界経済の基軸通貨 各国の外貨準備の大部分を占める指標・発言などの影響力も大きい 為替取引の86.3%がドル絡み
【日本円】
キャリー取引における資金調達通貨として利用 東京市場での取引が多い 取引量 16.5%
【ユーロ】
ドルに次ぐ基軸通貨 外貨準備のドルからのシフトが顕著 発言の影響力が大きい 取引量 37.0%
【ポンド】
投機的な取引が多く値動きが荒くなる キャリー取引における有力投資先の1つ 取引量 15.0%
■ファンダメンタル分析ファンダメンタルとは、経済の基礎的な条件のこと
経済・政治などの状況によって為替市場の需給は変化する
経済指標の動向や要人の発言などを分析し今後の値動きを探ろうというもの
■テクニカル分析過去の値動きをチャートとして整理・分けることで今後の状況を予測しようとするもの
前提1.市場の動きは全ての材料を練り込んでいる
前提2.価格の動きはトレンドを形成する
前提3.歴史は繰り返す
トレンド系:方向性を追う オシレーター系:変化の兆しを追う
各自の取引スタイルに合わせた分析手法の選択がポイント
3.FXで勝つためには■FXで勝つためには
相場は上がるか下がるか コインを投げても確率は5割 いろいろな需給要因が重なり合って相場を形成 全てを読みきることは不可能
1.5割の確率を6割〜7割に
2.5割のままでもプラスを残す
勝率6割
1〜2割の勝率を高めるためにファンダメンタル分析・テクニカル分析などの活用
⇒自分に合った分析手法をいかに見つけるか
4割の失敗をどうするか⇒マネーマネジメント
金利差によって生じるスワップポイントによって、値動きなしでも収益を上げる
長期投資の間の値動きで、損失が広がり過ぎないようにする必要
⇒投資戦略によるリバレッジコントロール
■マネーマネジメント勝率の理論値5割⇒なぜか大きく負ける参加者
損失のコントロールを失敗し、1度のミスで大きく損失
負けることはあるという認識が必要
リミット(利益確定)よりもストップロス(損失確定)を遠くに
例)113円でドル円を買う、114円で利益確定 112円50銭で損失確定
同じ状況で3回取引、1勝2敗でチャラ
いかに勝つか以上にいかに負けるか
負けてくると、相場を見る目が偏向する
1回中立に戻って相場を確認
ポジションを持ったまま、もともとの作成理由を変えない
例)指標が良くてドル買い、その後下がったが移動平均を見たらまだ上がりそう→×
手法も分析もいくらでもある
4.タイプ別取引実践方法■タイプ別取引実践方法
【超短期取引(デイトレード)】
一口に何度も取引を繰り返す 売買差益獲得が目的 値動きが激しい通貨ペアを選択
【短〜中期投資(スウィングトレード)】
数日〜数週間程度のポジション保持 トレンドフォローによる売買差益獲得が目的の中心も、スワップポイントの獲得も意識 その時々で動きが出ている通貨ペアを選択
【長期投資】数ヶ月〜数年単位で取引行う スワップポイント獲得が目的 高金利通貨と低金利通貨の組み合わせ(キャリー取引)
■長期取引自動ロスカットに引っかからない範囲で高金利通貨買い低金利通貨売りポジションを長期にわたって保持する
外貨預金・外貨建てMMFなどと似た性格の投資戦略となるが、
レバレッジをかけるとその分為替変動リスクが高まる銀行などと比べて業者の信用リスクが高いという問題もある 手数料が圧倒的に安いこと 預金金利に比べて、スワップポイントの方が収益性が高いこと 投資元本ではなく、レバレッジがかかった取引値に対してスワップポイントがかかるため、
元本と比較した収益が大きくなるなどメリットも大きい
■短〜中期投資(スウィングトレード)戦略
数日から1ヶ月程度までを投資期間として取引を行う 1つのトピックから生じた相場の流れに乗ることを目的とする 値動きによる売買差益、スワップポイントをともに獲得することを期待
■短〜中期投資のポイント
リスクとリターンのバランス 目標リターンに対して、ストップを手前に置く トレンドの見極めにより、ある程度の大きく値幅を狙えるポジション作成 トレンドが転換した時にすぐやめる
【市場のトピックを意識】
市場の注目ポイント(トピック)を常に意識 トピックに沿った通貨ペアの選択 原油高⇒カナダ・豪に注目など
■超短期投資(デイトレード)戦略
基本は逆張り、相場の短期的な行き過ぎ感を狙う 指標結果には機敏に反応、出来れば発表元のHPなどで積極的な情報収集を レンジを意識する 前日のレンジ、当日それまでのレンジ、ピポットなどを意識 リミットとストップはほぼ同じ水準 おかしいと思うとすぐに止める 取引数をこなすことで、6勝4敗、7勝3敗を目指す 絶対に塩漬けにしない 取引前の事前準備が重要 テクニカルを参考に、ポジション作成、利食い、損切りのポイントをしっかり把握
う。
読者のご意見
FX入門者向けのDVD。本を読みよりDVDを90分観て、FXの基礎を学ぶ方が近道だろう。講師のように長く銀行でディーラーをされていた方は、為替そのものをわかりやすく解説する。売買手法に目が向くのは仕方ない。でも、基礎も大事では?! ...もっと見るそのほかのお薦め
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