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リチャード・L・ピーターソン/井田京子/長尾慎太郎 市場心理とトレード ビッグデータによるセンチメント分析

市場心理とトレード ビッグデータによるセンチメント分析

リチャード・L・ピーターソン, 井田京子, 長尾慎太郎
パンローリング
A5判 496頁 2017年9月発売
本体 3,800円  税込 4,180円  国内送料無料です。
この商品は 本日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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読者のご意見

恐怖と強欲が価格パターンを作る!
トレードと行動経済学を結びつけた画期的な成果!

パンローリングチャンネルで
インタビュー動画公開中

ピーターソン博士インタビュー
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News

ストックボイス「WORLD MARKETZ」にてピーターソン博士がインタビューされました(2019年12月5日)

心の解明がトレード上達の近道!
「聖杯」は人の心の解明にあった!
ウォール街最高の精神科医

リチャード・ピーターソンは、トレード心理について書いたデビュー作の『脳とトレード』(パンローリング)で、一流投資家が感情を管理することによって優れたパフォーマンスを上げていることを示した。そして、本書では群衆心理の内側に迫り、価格パターンが存在するだけでなく、最も予想可能なパターンは私たち人間が持つ性質に根付いていることを教えてくれた。

ピーターソンのチームは、ソーシャルメディアからデータ(トピックスや考えや感情)を取り出すためのテキスト解析システムを開発した。そして、そのデータに基づいて、ソーシャルメディアに基づいたマーケットニュートラルなヘッジファンドを作り、2008年の金融危機を含めた期間にS&P500を24%以上上回る好成績を上げた。この画期的なガイドは、その方法となぜそれがうまくいったかを解説している。アルゴリズムをソーシャルメディアのデータに応用することによって、定義が難しい投資家のセンチメントが生み出すマーケットのパターンについての洞察という前例のない世界が開ける。

ここで、あなたは、投資家を動かすニュースやソーシャルメディアのテーマに対する特別な見方だけでなく、どこか違うと感じても賢く動くために長期的な実績があるテクニックも学ぶことができる。本書は、テクニカルとファンダメンタルズを奥底まで掘り下げ、市場価格を動かす最大の要因である情報のグローバルな流れとそれに対する投資家の反応について説明している。競争力となるエッジを身につけ、リスクを管理し、時に人間の不備がある性質を克服するために必要な専門的指針を与えてくれるのだ。トレーダーがセンチメント分析と統計ツールを使いこなせるようになれば、次のことができるようになるだろう。

●ニュースやうわさやソーシャルメディアが市場価格にどのような影響を与えるかを予想する
●価格がいつトレンドを形成し、いつその方向が変わり、いつ急に動きが反転する可能性が高いのかを見極める
●バリュー投資とモメンタム投資のリターンを改善する
●商品や通貨や投機バブルなどの独特な価格パターンを利用する
●世界的な経済活動の変化を予想する
●投資の世界で群衆が最もよく犯す間違いを克服する

本書は、あなたのマーケットの理解を深め、価格が上昇しようと、下落しようと、横ばいで動かなくても、利益を上げるためのツールとテクニックを授けてくれる。

本書への賛辞

「実際にマーケットでの実践経験があり、学者でもある人が書いた行動経済学の本がやっと登場した。本書は、あなたの感情の状況を理解する助けになるだけでなく、それを利益につなげることができる先駆的な本と言える」――キース・R・マカロー(ヘッジアイ・リスク・マネジメントCEO)

「マーケットでも、ポーカーでも、エッジを持っていなければ、プレーをすべきではない。マーケットにおけるエッジは、3つの要素――情報・分析・人間の行動――から得ることができる。ただ、最初の2つは、世界が変化し続けるなかで、手に入れるのも難しいし、それを更新し続けるのはさらに難しい。一方、人間の性質である恐怖と強欲のサイクルは不変であり、持続可能な競争力を与えてくれる分かりやすい基盤となってくれる。しかし、これまではこの無尽蔵に近い潜在利益の源泉に関する総合的な指針がなかった。本書は、資本市場での人間の行動に関する世界的な研究者であるリチャード・ピーターソン博士が書いたこの分野の卓越した本である。真剣な投資家は全員、この素晴らしい本を読むべきだし、そうすれば将来にわたってその配当を受けることができるだろう」――ビル・ミラー(LMM LLCの会長兼CEO)

「この本は、ただのトレード本ではないし、ただのセンチメントに関する本でもない。これは金融市場の参加者の感情の温度変化を把握する方法を教えてくれるものなのである。ピーターソンは、真の洞察力を持つ人物で、活発な投資家が膨大な金融データを情報とトレードの経験則に変換して利用できるテクニックを早くから開発していた。もちろん、金融市場はリスクが高く、複雑で、理屈どおりにはいかないといういつもの警告は有効だし、期待利益に対するリスクの測り方について、まだ学術的に一致する見解には至っていないのだからなおさらだ」――ハーシュ・シェフリン(サンタクララ大学マリオ・ベロッティ金融学部教授)

著者紹介

リチャード・L・ピーターソン(Richard L. Peterson)
マーケットサイクのCEO(最高経営責任者)で、行動経済学の専門家で、投資顧問や精神科医や金融コンサルタントでもある。6カ国で翻訳された『脳とトレード』(パンローリング)はロングセラーになっており、『マーケットサイク』(MarketPsych)とともにキプリンガー誌のベスト金融本に選ばれている。また、同氏はAP通信に「ウォール街最高の精神科医」と称され、スタンフォード大学で精神科医の資格も修得した。現在、カリフォルニア州に家族と在住。

目次

監修者まえがき
序文
謝辞

第1部 基礎
第1章 知覚と脳
第2章 心と感情
第3章 情報処理
第4章 センチメンタルマーケット
第5章 ノイズのなかのシグナルを探す

第2部 短期のパターン
第6章 情報の影響
第7章 1日の反転
第8章 1週間の欺き
第9章 唯一恐れるもの
第10章 うわさで買う

第3部 長期パターン
第11章 トレンドと価格モメンタム
第12章 バリュー投資
第13章 怒りと不信感
第14章 リーダーの心理
第15章 不確実性のなかを進む

第4部 複雑なパターンと珍しい資産
第16章 選択性
第17章 バブル崩壊
第18章 バブルのピークを知る
第19章 商品市場のセンチメント分析
第20章 通貨の特徴
第21章 経済指標
第22章 センチメントのレジーム

第5部 心を管理する
第23章 心の健康

あとがき
付録A トムソン・ロイター・マーケットサイク指標を理解する
付録B 経済活動をモデル化する手法
用語集
著者について

監修者まえがき

本書はリチャード・L・ピーターソンが著した“Trading on Sentiment : The Power of Minds Over Markets”の邦訳である。医者(MD)でもあり学者でもあるピーターソンには3冊の著書があり、本書はニューロファイナンスの名著である『脳とトレード――儲かる脳の作り方と鍛え方』(パンローリング)に続く2冊目の邦訳となる。

ところで、金融市場は複雑でランダムな系であることが知られている。このため、それをより良く理解するためには、アシュビーの最小有効多様性原理に従えば、対象となる系と同等の高度な複雑性を持った概念の適用が本来妥当である。しかし、ファイナンスの世界では「合理的経済人」や「情報の完全性」といった大胆な仮定を置いたうえで議論を進め、クロスセクション分析によるファクターを線形結合した極めて単純なモデルに権威が与えられてきた。これらはあまりにナイーブすぎて、実際の投資やトレードではほとんどモノの役には立たなかったが、人々の直観や素朴概念にマッチし説明がしやすいという長所があったために、一般向けの投資戦略の多くはその理論を基に構築されている。こうした「理解しやすいがちっとも儲からない」ものを投資家が真に望んでいるかどうかは私には知る由もないが、一方で、これまで金融の世界では非線形の複雑なモデルを構築するのに必要なデータ数や要素技術が十分でなかったのもまた事実である。 (全文を読む)

■序文

私は12歳のとき、ファイナンスの教授だった父から少額の資金で証券口座の運用を任すと言われ、大いに困惑した。当時の私は、株式市場が何かも、どうすればトレードできるのかも分かっていなかった。時は1985年、父は私に新聞の株式欄の読み方と、ブローカーに電話して注文を出す方法を教えてくれた。そして、限られた知識と経験ゼロの状態で、残高を増やすためにマーケットに放り出されたのである。

投資先を選ぶためにまず見たのが地元紙だった。私は株式欄の細かい文字を読んでいったが、これらの数字が何を意味するのかまったく分からなかった。最初の行き詰まりだった。そこで、プランBとして図書館に行くと、職員にエレクトロニクス銘柄とダウ理論を称える1960年代のほこりをかぶった本を勧められ、「ここに探しているものはない」と思った。私が知りたかったのは大昔のことではなく、今、何を買うかだった。

次に、私は本屋に行った。すると、若い店員が案内してくれた雑誌コーナーで最初に手に取った雑誌に、1985年の成長株トップ10が載っていた。「これだ」と思った私は、家に帰るとブローカーに電話をかけて、トップ10銘柄を少しずつ買った。


(ウィザードブックシリーズ253)

読者のご意見

相場は人が売買を行うことによって形成されるものであるから、そこには当然、人間の心理、感情や感覚などの影響は反映されると思われる。そうした意味で行動経済学の最新の知見は相場の理解に役立ち、時に実際の売買に役立つこともあると思われる。...もっと見る

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