市場を打ち負かすのはそれほど難しいことではない。しかし、ほぼすべての投資信託は常に市場に負ける。なぜそうなるのか。そして、投資信託を打ち負かすにはどうすればよいのか。その舞台裏をクレノーのガイドに沿って見ていくことにしよう。常に市場を打ち負かす数少ない方法の1つがモメンタム戦略だ。本書は、定評のあるヘッジファンドがどのようにして結果を達成することができたのかを、普段なら見ることができないバックステージからのぞいてみようという趣旨で書かれたものだ。
株式市場は常に誤解されている。株式を買ったり売ったりするのは非常に簡単そうに見える。株式とはどんなもので、会社が生み出すものが何なのかはみんな知っている。「株式市場は長期的には必ず上昇する」――だからみんな株式市場に参加すべきである、と言われる。こうした過度の単純化は結局は高いものにつく。
長期的に見ると、主要な株価指数のパフォーマンスは年平均して5〜6%だ。このリターンを得るために、あなたは時折資産の半分以上の損失に耐えなければならず、失ったお金を取り戻すのに何年もかかる。確かに長期的に見ると株価は上昇する。しかし、話はそれほど単純ではない。
本書は長期的に市場に投資する合理的な方法について書かれたものだ。本書では株式市場の問題点を説明し、その解決方法も提示する。さらに、株式市場の2倍のリターンを低リスクで達成する方法についても説明する。本書ではすべてのルールと詳細が説明されているので、本書で示す戦略とリサーチは、あなたが初心者でも簡単に再現することができる。これこそが本書の一番の利点であり、投資の必携書であるとされるゆえんである!
第1章 序文
モメンタム投資
なぜ本を書くのか
第2章 投資信託の問題点
相互確証破壊
ETF
第3章 株式は最も難しいアセットクラス
同調圧力
サバイバルバイアス
分割統治
指数の選択
時価総額
セクター
第4章 トレンドフォローは株式でうまく機能するか
株式におけるトレンドフォローの問題点
標準的な株式トレンドフォローモデル
史上最高値モデル
1つの銘柄に対するトレンドフォロー
トレンドフォローの意味
第5章 モメンタム効果
モメンタム投資の理論的根拠
システマティックアプローチのメリット
第6章 マーケット・レジーム・フィルター
第7章 銘柄のランキング
指数回帰を使った銘柄のランキング
追加的フィルター
第8章 ポジションサイズ
ポジションのリバランス
第9章 いつ売るか
ポートフォリオのリバランス
第10章 完全モメンタムトレード戦略
トレードルール
第11章 戦略をトレードする
最初のポートフォリオ
ポジションのリバランス
ポートフォリオのリバランス
第12章 モメンタム戦略のパフォーマンス
第13章 年ごとのパフォーマンス
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
年ごとのレビューのまとめ
第14章 戦略の分析
トレンドフィルターはどれくらい重要か
リスクパリティはどれくらい重要か
モメンタムの測定期間はどれくらい重要か
ランキングはどれくらい重要か
ポジションサイズはどれくらい重要か
指数の選択はどれくらい重要か
第15章 ランダムアプローチでウォール街をやっつけろ
S&P500トレードシステム
第16章 戦略のシミュレーション
データ
真のポートフォリオシミュレーション
プログラミング言語
柔軟性
複数通貨のサポート
シミュレーションの構築
参考文献
前著に対して本書は株式市場におけるモメンタム戦略を扱っているが、両者の戦略を正しく区別して理解している人は、金融業界でも皆無に近い。これらの細部はかなり異なっており、双子ではなく従兄弟ぐらいの関係にあるとみなすべきだが、モメンタム戦略は、多くの人が先入主として保有する、株式を買い持ちするという素朴概念に適合しており、一般的には心理的にやりやすい戦略だと思われる。
(中略)現状の日本では、モメンタム戦略を実行できるのは進取の精神と行動力がある個人投資家だけである。本書はこの分野において、トレード戦略構築の手順を詳述した初の実務的な手引書であり、類書は存在しない。前著と同じく、そのまま本文の内容をなぞるだけで、だれでも実践的なトレード戦略を構築し、運用することができるだろう。 (続きを読む)
本書で提示するアイデアはクオンツヘッジファンドマネジャーとして働いてきた私の経験に基づくものである。私はこの10年にわたって、ファンドのポートフォリオをこの概念やほかの戦略に基づいて運用してきた。シンプルなアイデアというものは時の試練に耐えるものだ。だからと言って、必ずしも実行が簡単というわけではない。しかし、概念はシンプルなほうがよい。本書の場合、概念は至ってシンプルだ。しばらくの間、力強く上昇してきた株は、その傾向がもう少し長く続く傾向がある。これが中核となる考え方である。(続きを読む)
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