カプランは本書『カプランのオプション売買戦略』で、そのとらえどころのない優位性を、どのようにとらえるかについて正確に説明している。氏はまた、いろいろなオプションポジションの成功率をいかに分析し、最高のリスクと報酬の関係を生むポジションをいかに選択するかについて示している。本書に書かれた知識で武装すれば、トレーダーは圧倒的な勝算があるときにのみ積極的な勝負に出るゲームのやり方をよく知っているポーカープレーヤーのように相場と闘うことができるだろう。
実践的で分かりやすい本書の第1版は、個人投資家だけでなくプロのトレーダーにも人気があった。完全に刷新されたこの第2版は、個人の売買スタイル、マネーマネジメントやボラティリティをさらに追求した新しい資料が数多く盛り込まれている。
本書の中核をなすのは、具体的なある状況下で、トレーダーに「優位性」をもたらすのはどの売買戦略で、それをいつ用いるかについて書いた点である。本書で紹介されている売買戦略は以下のとおりである。
●ニュートラル・オプション・ポジション――レンジ相場やプレミアムの高い市場で用いるのに理想的な戦略
●フリートレード――ボラティリティの不均衡を利用して、トレンド形成中の市場で大きなポジションを建てるのに用いる戦略
●レシオ・オプション・スプレッド――アット・ザ・マネーに近いオプションを買い、割高なアウト・オブ・ザ・マネーのオプションを売る戦略
●カレンダー・オプション・スプレッド――同じオプションの異なる限月間にボラティリティの不均衡がある場合に理想的な戦略
●イン・ザ・マネー・デビット・スプレッド――変動の激しい市場で、リスク限定のオプションの買いと、オプションの売り玉によるタイムディケイから利益を得る戦略
●ノーコストオプション――チャート上の強い支持水準と抵抗水準を用いてアウト・オブ・ザ・マネーの高いボラティリティを利用する画期的な戦略
オプションの値付けにおいて頻繁に発生する不均衡やオプションの組み合わせに内包する優位性の両方から利益を得る、実践において証明済みの幅広いテクニックが、これらの売買戦略に盛り込まれている。これらをうまく活用すれば、トレーダーは圧倒的な「優位性」を手にすることができるだろう。
本書には相場に関する数多くの知恵が盛りこまれている。オプション市場で成功するための実践的な売買手法を求めているトレーダーにとって、本書は必読書である!
「本書には勝率を上げたいオプショントレーダーにとって多くの素晴らしいガイダンスが含まれている」――レン・イェーツ(オプション・バリュー・システムズ・インタナショナル社社長)
「非常によく調査して書かれており、オプション市場がどのように機能するかを示している。オプションがどのようにリスク管理を助けてくれるかを理解したい先物トレーダーにとって本書は必読である」――ジェフリー・フォックス(ローゼンタール・コリンズ社フォックス・インベストメント部門責任者)
「本書は多くのトレーダーにとってオプションを身近なものにしてくれる。そして、数多くの実践的なアプローチについて述べられている。そこに掲げられている売買戦略は、象牙の塔の環境のなかにいる学術研究者がけっして経験することのできない、著者が長年にわたって実際に実践してきた売買の利点を含んでいる。本書はそれを1つの情報源のなかに総括しており、どのレベルであろうとトレーダーならみんな本書を自分の蔵書に加えるべきだ」――ドン・サルノ(レナウン先物の教官、トレーダー)
「分かりやすい。プロも初心者も先物オプションについて本書から得るものがある。『ザ・プロフェッショナル・オプションズ・マニュアル』同様、本書も机の上に置かれるべきだ」――マイク・コナー(マーケット・ウオッチ社社長)
原題: The New Options Advantage : Gaining a Trading Edge Over the Markets by David L. Caplan
第1章 「売買の優位性」という考え
「限定されたリスク」「安価」「レバレッジ」の向こう側
オプションに関する一般的な誤解
オプションを取引することについての私の基本的な考え
「売買の優位性」とは何か?
オプション売買の技術的側面と科学的側面
「優位性」のある売買戦略は先物やOEXや株式オプションで活用できる
第2章 基本的なオプション売買の概念
オプションとは何か?
オプションはどのように機能するか
オプション価値の決定要因
オプションの売買
オプションの注文とスプレッド注文の執行
第3章 ボラティリティ
オプションボラティリティをいかに活用するか
市場が相当な動きを見せる前にオプションボラティリティはどのようにシグナルを送るか
オプション・ボラティリティ・ハイライト
オプションだけでなく原資産市場のボラティリティも考慮せよ
トレンドを味方につける
オプションボラティリティによってどのように売買戦略を決めるのか
オプション売買におけるボラティリティの上手な活用の例
第4章 オプション売買戦略
売買の優位性を得るための戦略
買うべきオプションの選択
オプション売買における利益目標
相場観の分析に基づいて買うべき最良のオプション
トレンド形成中の市場で売買すべき最良のオプション
最も見落とされているオプションの買い戦略
最も見落とされているオプションの売り戦略
フリートレード
穀物市場での「フリートレード」の例
低いオプションプレミアムを利用した「フリートレード」の例
合成先物ポジション
ニュートラル・オプション・ポジション
相場の予測をしないで「賭博場の胴元」のように売買するためのニュートラル・オプション・ポジションの活用
ニュートラル・オプション・ポジションを用いて時間を味方につける方法
ニュートラル・オプション・ポジションの仕掛けと調整
継続的オプションポジションの包囲手法
トレンドのある期間とトレンドのない期間の研究
レシオスプレッド
いかにしてレシオスプレッドの最高の仕掛け時を探し、用いるべき最高のオプションを選択するか
リバース・レシオ・スプレッド
イン・ザ・マネー・デビッド・スプレッド
カレンダースプレッド
その他のオプション売買戦略
オプションを用いたヘッジ
第5章 オプション売買プラン
自分の売買プランを系統立てる
市場に対する“売買の優位性”を得る
市場の状況に応じて売買プランを調整する
売買システムをどのように評価するか
売買プランにおいてトレンドラインとボラティリティを組み合わせる
利益を上げるための売買システムの活用
マネーマネジメントと売買計画
トレーディングプランを異なるタイプの相場に適用する
一定の価格の範囲内を不規則に往復している市場でのトレード
“最良の売買手法とは……”
勝率を高める有利な状況の活用
柔軟性とマネーマネジメント――成功しているトレーダーにとって最も重要だが最も見落とされている2つのルール
第6章 重要なオプション売買の原則
強気相場で仮に相場が下がっても(思惑に反しても)、損失リスクのない売買
レンジ相場からやや強気な相場観
相場がどの水準に行くか分からないが、どの水準には行かないかを知っているという感触があるときにオプションポジションから利益を得る
プットやコール価格、それらの比率、オプションの売買高は相場の方向性を予測するか
プットとコールの比率およびそれらの売買高
売買損失を引き起こす隠された要因を克服する助けとなるオプション売買戦略
意義ある経済指標の発表やイベントの前にオプションを利用する
重要な経済リポート発表後の価格変動
市場間の関係
オプションに関する数字の変化を1週間ベースで吟味する
先物売買プランにオプションを組み入れる
市場の特性は絶えず変化している――売買手法はこれを反映させたものでなければならない
トレーディングで成功するために必要なこと
第7章 オプション売買のためのコンピューター
オプションプレミアムの評価
オフラインオプション分析
オプション評価のためのオンラインシステム
用語集
訳者あとがき
大岩川源太 源太塾(カレンダー)
2,750円 国内送料無料
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ジャック・D・シュワッガー/横山直樹 パンローリング
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オプションボラティリティ売買入門 プロトレーダーの実践的教科書
シェルダン・ネイテンバーグ/増田丞美/世良敬明/山中和彦 パンローリング
6,380円 国内送料無料
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中丸友一郎 パンローリング
1,980円 国内送料無料
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KAPPA パンローリング
2,200円 国内送料無料
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