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JACK 百人百色の投資法 Vol.4

百人百色の投資法 Vol.4

JACK
パンローリング
A5判 350頁 2016年8月発売
本体 1,200円  税込 1,320円  国内送料無料です。
この商品は 12月30日に 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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「特別なことをすれば勝てる」は妄想だ!

◆特別なことをしなくても結果は付いてくる

投資で勝つためには、「ほかの人を出し抜くような、何か特別なことを見ないといけない、もしくは、やらないといけない」と思い込んでいる人は多いと思います。特に、投資を始めたばかりの人はそう考えてしまいがちです。

でも、本当にそうでしょうか?

今回、100人の投資家にお話を聞いて思ったことは、「どの投資家さんも、やっていることはシンプルだ」という点です。もちろん、「最初はいろいろなことを試した」とお話しされている人はたくさんいます。でも、最終的には、シンプルなところに落ち着いたというのです。

なぜでしょうか?

みなさんの話を総合すると、「シンプルなものには大きな優位性がある」とわかります。それは、みんなが見ていることです。みんなが見ることのできる点です。 みんなが同じようなものを見て、その動きにみんなで反応します。だからこそ、みんなが見ているようなシンプルなものを背景に株価(レート)が動くときは、大きな動きになりやすいのです。

仮に、特別なものが必要だと思って、ある有利な情報を見たとしても、その情報を見ている人の絶対数が少なければ、マーケットにはなかなか反映されません。極論、反応がないのであれば見る意味がないのです。

今回の第4弾は、意図したわけではないですが、偶然にも、トレードをシンプルに考えている人たちが集まりました。やっていることは王道ですし、皆が知っているような古典的なものもあります。 でも、「何だ、どこかで見た話じゃないか」と早計せずに、「昔から語り継がれてきた王道には宝があること」を感じ取っていただければと思います。

◆気になるやり方があれば、ぜひ試してみてください

本書(シリーズ)では、さまざまなタイプの投資家(トレーダー)さんたちから、さまざまなやり方や考え方などを聞いています。ノウハウ本ではありませんので、ひとつの手法を深く掘り下げた構成にはなっておりませんが、その代わり、いろいろなやり方や考え方にふれることはできると思います。 本シリーズで紹介しているものの中から、「あっ、これは自分に合っているかも」とか、「今使っている手法にこの考えをプラスしたら相乗効果が生まれるかも」と感じるものがあったら、積極的に試していただきたいのです。現在の手法をサポートするものとしてでも構いませんので、結果につながる何かを探してほしいと思います。

そして、もしも、「自分に合っているかも」と試してみたところ、うまくいかなったときには、パラメータを変えたり、時間軸を変えたり、ほかの要素(例えばテクニカル等)を加えてみたりなど、皆さんなりのアレンジを足してみてください。自分の頭を使って、いろいろチャレンジしてみていただきたいと思います。

それでもダメなら、やり方自体がダメなのではなく、単純に相性が悪かっただけだと思われますので、また違うやり方に目を向けていただければと思います。

現在の手法をサポートする触媒として、本書をぜひお役立てください。

【第4弾に登場する投資家】

◆株式投資

◎藤本誠之 〜半歩先を連想読みしてトレード〜
IRフェスタに出展している企業の先回り買いなど、株価ではなく、「前はこうだったから」という過去の経験則を生かして、2匹目、3匹目のドジョウを狙っていく。「風が吹けば桶屋が儲かる」的な読みで、「今、起こっていること」の半歩先を読んでいくやり方は特徴的。情報を読むうえで、「日経新聞」「会社四季報」「決算説明会の資料」に注目している。

◎ DAIBOUCHOU 〜割安分散投資を極める10億円到達の投資家〜
買おうとしている銘柄が割安であるかどうかを重視するため、PER、PBR、優待に注目している。このとき、PER、PBR、優待の順に意識する。一番重視しているのはPERだが、単にPERの数字だけを見るのではなく、「成長しているPER」かどうかを調べる。
PERを例にするならば、まず四季報で過去の純利益の増減を見つつ、併せて営業利益や経常利益もチェックする。例えば、純利益が2倍に成長したのに、時価総額が変化していなければ、成長性への評価が不十分と見られるため、株価に出遅れ感がある可能性を考える。そこで、四季報や会社の将来の業績予想を見て調査し、将来の減益を見越して株価が上昇しないのか、本当に出遅れているのかを考える。研究熱心な10億円達成の投資家。

◎ランケン 〜世界の流れを読み、そこに賭けていく〜
『ウォール・ストリート・ジャーナル』や『フィナンシャル・タイムズ』など、英語の情報を入手している。「英語で得られる情報の量は圧倒的で、かつ、正確なものが多い」というのがその理由。オプション等、いろいろな経験を積んでいるベテラントレーダーである。本書の中では、比較的に簡単にトライできるトレードして、スプレッド(サヤ)を取りにいくやり方を簡潔に紹介している

◎けむ。 〜トレーダーの心理を読み解く〜
テクニカルでもなく、ファンダメンタルでもなく、「板」を見ての心理読みでトレードしている。出来高の多かった値段やストップ高で終わった値段など、「心理的な基準となる価格」を見つけて、そこでの攻防を意識してポジションを作っていく。本書の中では、代表的な例を紹介している。 ポジションの作り方も秀逸だが、それ以上に、ブレないやり方(ある根拠をもとにポジションを作ったとしたら、その根拠が消えた瞬間にポジションを閉じるなど)が特長的。また、変化に対応するために、常に勉強している姿勢など、多くのトレーダーが見習うべき点も多い。

◎ついてる仙人 〜ストレスフリーのトレード〜
難しいことはやらずに、シンプルにトレードしている。具体的には、長い時間軸(例えば、60分足など)の方向に合わせて、短い時間軸(例えば5分足など)でタイミングを取る。このとき、ライン(水平線)を意識して、上げ止まりや下げ止まりを確認してからエントリーする。 「儲けるぞ」という欲を捨て、「楽しもう」と思うようになってから、トレードのストレスも減り、さらには「余命半年」と告知されていた大病も克服。今は、ストレスフリーのトレードを心がけている。

◎2番煎じ 〜上げ下げに左右されないやり方を追求〜
株価の上げ下げに一喜一憂することのないやり方を採り入れている。具体的には、PO株を狙ったり、ペアトレードを狙ったり、一時的な「歪み」に注目している。 歪みを狙う以外に、うまい人の真似をするトレードにも力を入れている。株式選抜レースというものに参加している人たちの中から、調子の良さそうな人を5人ぐらい選び、そこから銘柄を見て、自分が良いなと思うもの、具体的には、高値を更新しそうなものや、直近で更新している銘柄などを選ぶ。100%順張り。

◎優利加 〜生涯現役の株式トレード技術〜
大局を見て、業種を見て、個別銘柄を見てという流れでずっとトレードしている。目視で、なめらかに動いている銘柄を選ぶという点は、難しいことをしなくてもよいという意味で画期的。ちなみに、本書の中では、なめらかに動く銘柄の代表例として金融株(証券株)を挙げている。 3つの移動平均線の関係性を見て相場サイクルを分類し、「時の利(詳しくは本文にて)」が出ているときに仕掛けていく。この理論のしっかりしたトレード技術を学んでいる人も多い。

◎株で億の資産を築いた2ch株板住人 〜再現性の注目〜
急落を買うようなデイトレード、うねり取りやサヤ取り、ストップ高の比例配分取り、IPO、イベント投資など、いろいろな投資に触れていく中で、「長期的に儲かること、利益になることをやること」や「再現性の高いものをやること」に気づかされる。そこから派生して、今はシステムトレードをやっている。「日本株の場合は下がったら買い」など、検証の結果から見えてきたことに取り組んでいる。本書で紹介している独特の資金配分は、多くの投資家たちの参考になるだろう。


◆FX

◎福寄儀寛 〜複数の要素が合致した節目を狙い、正しいことを積み重ねていく〜
とにかく単一の情報だけで判断しないことを軸にしている。複数の時間軸や複数の通貨を見ながら、複数の節目が重複したとき(例えば、日足のピボットと週足のピボットが重なったときやボリンジャーバンド、ストキャスティクス、MACDなど複数のテクニカルが重なったとき)に、その事実を根拠に出動する。本書の中では、「損切りを設定してリスクを可視化する」「ディーリングに感情を入れない」など、シンプルで、かつ、正しいことを積み重ねることの大切さも説いている。

◎平野朋之 〜大きな時間軸を意識した平均足改良版でのトレード〜
トレードのやり方自体は、とてもシンプル。長い時間軸の方向に合わせて、短い時間軸でタイミングを取る。このときに使っているテクニカルは独自で開発した平均足改良版である。本書の中では、週足と8時間足の組み合わせのほか、60分足(1時間足)と5分足、30分足と1分足の組み合わせも紹介している。出口(決済)のところでATRを参考にしているところも特長。

◎維新の介 〜大事なのは基本に忠実なこと〜
古典的なダウ理論の要素をトレードに取り入れてから成績が上がってきた。きれいなトレンドが出ているとき(安値&高値の切り上がり、安値&高値の切り下がり)を狙ってトレードしていく。エントリータイミングは、買いなら、安値の切り上がりを確認したところか、安全に行くなら、安値&高値の切り上がりを確認してから。そして、決済は、エントリーした根拠(直近高値更新で入ったのであれば、直近高値を割ったときに決済)がなくなったときにする。基本に忠実なトレードを心がけている。

◎Kiyo 〜王道パターンで勝負する〜
最初に挫折を味わうものの、3年間猛勉強して、再びFXの世界へ。スキャルピングを繰り返すやり方で、復活後、1カ月で50万円、1年間で5000万円まで資産を増やす。為替介入のとき、一撃で4000万円の利益を手にする。トレードのやり方自体は極めてシンプル。王道と呼ばれているもので勝負する。本書の中では、ペナント(三角持ち合い)を紹介している。

◎リーマンFX 〜真空地帯を狙って惰性で獲る〜
真空地帯を狙うイメージでトレードする。そして、真空地帯を狙うときに注目しているのが節目となるライン(水平線やトレンドライン)。そのラインを抜けたことを確認してから(決着がついてから)、抜けた方向についていく。「多くの人が注目しているラインには引力がある」という考えで、ライン突破後は、次のラインまでの空間(みんなが注目していない穴場=真空地帯)を惰性で狙う。

◎あおのり先生 〜ライン重視のトレードスタイル〜
今が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それともトレンドレスなのかを探るためにラインを引いている。具体的には、トレンドラインとサポートライン&レジスタンスラインに注目している。効率を重視し、まずは上位足のトレンドを確認。仮に上昇トレンドであれば、下位の時間足も上昇トレンドになるまで待ち、その後、ラインの反発など(例えば、上昇トレンドラインの反発など)でエントリー。本書では、有効なラインの条件等にも触れている。

◎UNI 〜自分のやりやすいトレードを構築する〜
試行錯誤を繰り返しながら、自分にとってやりやすいトレードスタイルを構築してきた。、アンディ氏(本シリーズ第2弾に登場)のマルチ雲や、ボリンジャーバンド、CCI、移動平均線(38MA&76MA)、トレンドバー(平均足のようなもの)、HMA(、移動平均線の一種。上昇しているときには青、下降しているときには赤色)など、複数のテクニカルを見ながら、トレンドバーとHMAの色が両方とも上昇(もしくは下降)になったことを確認してエントリー。そのほか、フィボナッチの要素を取り入れているところも特長。

◎けんけん
「サポートライン+下ヒゲロウソク足」や「レジスタンスライン+上ヒゲロウソク足」「十字足」「コマ足」など、ロウソク足の形を見て(ロウソク足の叫びを聞いて)ポジションを作っていく。ただ、むやみやたらとパターンになったら仕掛けるわけではなく、必ず、上位足のトレンドは考慮する。「損切りを3ピプスに設定する(基本)」など、入った瞬間に利益になるような場所を選んでいる。


◆不動産投資

◎必殺大家人 〜地域を限定し、チーム力を重視した不動産投資〜
自宅から30分くらいで行ける場所にある物件を選ぶ。大家さんひとりでは何もできないことを熟知しており、それゆえに、チーム(設備業者さんや職人さんなど、信頼できるスタッフ)の重要性を意識している。チームを充実させることで、ほかの人なら手を出しにくい物件も収益の出る物件へ昇華させている。 「気合と根性と、汗をかく投資」というスタンスで、とりあえず行動すること、そして、自分でやることで実務を充実させている。

◎岡本公男 〜狙う地域を特化した集中投資〜
東京都内の城北エリアに限定して投資。築古のRCマンションや新築木造アパート、シェアハウス、鉄骨マンション、築古戸建など、投資物件はさまざまある。少し条件が悪くても安く買えるような物件&自分で工夫すれば何とかなるような物件(例えば再建築不可とか、借地権とか、道路付けが悪いとか、旗竿地など)を好む。 「(不動産投資においては)投資家としてではなく、経営者としてものごとを考えること」と強く説く。銀行に勤務していたことも、不動産会社に勤務していたこともある、両方の知識を兼ね備えている大家さん。

◎島居里至 〜生活する人のことを考えた不動産投資〜
株式投資を入口に資産運用の世界に入る。順調に資産を増やすものの、バブル崩壊を契機に、不動産投資を始めることになる。物件選びには独自の基準(駅からの距離や管理状況、間取りなど)がある。本などから知識を得るというよりも、現場にいる人から話を聞いて、それを知識に変えていくところは秀逸。例えば、モデルルーム販売員から不動産投資の知識を学んだ点や不動産会社の担当者から間取りについて学んだ点などは異色だ。 不動産投資の主役は「そこで生活するお客様」という考え方でいる。そういうサービスを提供するのが不動産投資の醍醐味と信じて続けている。

◎富地大蔵 〜都心で利回り20%の不動産投資〜
とにかく安く買うことを考え、「都心もしくは城南」エリアでネット利回り20%を目標に物件を探す。「10年先の日本の不動産マーケットがどうなっているのかわからない」という考えのもと、税引き後7〜8年での投資資金を回収することを狙い、その数字をはじき出している。「勝てる戦(いくさ)しかしない」というあたりを徹底している、サラリーマン大家さん。


【インタビュー項目】


【本書(シリーズ)の特長 〜本書(シリーズ)を読んでわかること〜】

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