勝てない原因はトレード手法ではなかった FXで成功するための「勝ちパターン」理論

勝てない原因はトレード手法ではなかった
ボリンジャーバンドを使った、すぐに真似できる2つのトレード奥義を伝授

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私たちは、勝ちパターン（勝ち方）を学ばなければならない！

1）FXにおける「勝ちパターン」とは何か

確かに、手法は勝ちパターンの一部ではあります。しかし、勝ちパターンそのものではありません。
もう一度、言います。手法は勝ちパターンの一部でしかありません。手法を学んだからといって、必ずしも勝てない理由は“そこ”にあります。

では、FXで言うところの勝ちパターンとは何なのでしょうか？ 詳しくは、本書の中で解説していきますが、答えを先に教えると以下の3つになります。

(1) 現状確認：優位性のあるチャートパターン
(2) 戦略：シナリオと資金管理
(3) 実行：ルール通りに行動する

優位性のあるチャートパターンなのか、現状を確認する。次に、シナリオと資金管理戦略を立てる。最後に、エントリーからエグジットまでルール通りに行動する。この3つがセットになってはじめて「勝ちパターン」になります。どれかひとつでも欠けたら、それはもう勝ちパターンとは呼べません。手法だけ勉強しても駄目な理由はそこにあります。

2）ボリンジャーバンドを使った勝ちパターンを紹介

(1)「トレンド相場の調整」を狙う、鹿子木式勝ちパターン1
(2)「トレンド相場の初動」を狙う、鹿子木式勝ちパターン2

3）勝ち方を学ぼう

しかし、先述したように、手法だけでは足りないのもまた事実です。
現状を把握して、手法を使う条件が揃っているかを確認すること、最高の出口（利益確定）と最悪の出口（損切り）を設定すること、そのあとでエントリー&エグジットという行動に出ること。この流れに沿ってトレードするのが勝ちパターン、つまり、勝ち方です。利益を手にする行為がトレードであるならば、私たちは、この「勝ち方」を学ばねばならないのです。

大事なことなので、もう一度、言います。
優位性のあるチャートパターンから、シナリオ構築と資金管理戦略、エントリーからエグジットまでの一連の行動パターン、つまり勝ちパターンを、まずは頭にたたき込んでください。そして、デモトレードを利用するなどして、体に染み込ませてください。慣れてきたら、最後は、実戦を通して、学んだやり方を磨き上げてください。
最終的には、勝ちパターンが何かを理解し、やがて、自分だけの勝ちパターンを構築してください。

著者紹介

伊藤 彰洋（いとう あきひろ）
ブログ『THE FX TRADE FX資金管理.com』を運営。トレードスキルアップのためのヒントや資金管理に関する情報を発信している。MT4資金管理スクリプトなど、資金管理トレードを自動化するツールを公開中。前著『FXで勝つための資金管理の技術』では「トレードとは資金管理のことである」と提唱し、多くのトレーダーから注目を集める。共著者である鹿子木氏と共に日本全国で開催した資金管理セミナーでは多数の学徒が資金管理により損益の変革を経験した。

目次

はじめに
本書について

第1章 最強の武器

第1節 これまで見過ごされてきた「当たり前に勝てる方法」
第2節 勝てない理由は手法にとらわれているから
第3節 勝ちパターンは普遍的

第2章 思考の大転換

第1節 なぜ私たちは手法という蟻地獄にはまってしまうのか
第2節 トレード手法と勝ちパターンの違い
第3節 トレードルールと勝ちパターンの違い
第4節 勝ちパターンとは、勝つための仕組みのこと
第5節 勝ちパターンで見方を変える

第3章 勝ちパターンの構造分解

第1節 勝てるから勝ちパターンという
第2節 優れた手法でも負けパターンにはまる
第3節 勝ちパターンを構成する全要素

1）外部要因
2）内部要因

第4節 需要と供給から見た勝ちパターン
第5節 トレードを有利にするために常に「少数派」にまわる

1）需要を膨らませすぎない仕組みを作る
2）需要を減らす仕組みを作る
3）需要を吸収できる仕組みを作る

第6節 サラリーマンの勝ちパターンと専業トレーダーの勝ちパターン

1）サラリーマントレーダーの勝ちパターン
2）専業トレーダーの勝ちパターン

第7節 個人投資家のアドバンテージを活用して勝ちパターンにする
第8節 利食い／損切りという出口が決まっている。それが勝ちパターン
第9節 勝ちパターンと資金管理

1）勝率が証拠金増加率に直接反映するようにする
2）1回のトレードの平均利益額を平均損失額よりも大きくする
3）チャンスに応じたポジションを持つ

第4章 勝ちパターンの基本的運用法

第1節 勝ちパターンと手法の違いを再確認
第2節 【現状確認】優位性のあるチャートパターンの確認

1）チャートを味方につける
2）勝ちパターン1の発生条件
3）勝ちパターン2の発生条件

第3節 【戦略】シナリオと資金管理
第4節 【実行】ルールの実行

エントリー&エグジット&資金管理をルール通りに行う

第5節 勝ちパターン1の基本の流れ 〜買いの場合〜

1）現状確認
2）戦略を立てる（シナリオと資金管理）
3）ルール通りに行動する

第6節 勝ちパターン1の基本の流れ 〜売りの場合〜

1）現状確認
2）戦略を立てる（シナリオと資金管理）
3）ルール通りに行動する

第7節 勝ちパターン2の基本の流れ 〜買いの場合〜

1）現状確認
2）戦略を立てる（シナリオと資金管理）
3）ルール通りに行動する

第8節 勝ちパターン2の基本の流れ 〜売りの場合〜

1）現状確認
2）戦略を立てる（シナリオと資金管理）
3）ルール通りに行動する

コラム 通貨ペアの「基軸通貨」と「決済通貨」

第5章 勝ちパターン分析の奥義

第1節 相場分析とチャート分析とテクニカル分析
第2節 ボリンジャーバンドが表すもの

1）終値とσラインとの位置関係で判断する
2）ボリンジャーバンドの形状
3）どの局面で利益にするか？

第3節 勝ちパターン分析の奥義

1）観察する 2）トレード時間軸を明確にする
3）チャートの世界にのめり込まない
4）『考える』から『感じる』へ

第6章 勝ちパターントレードの実際

第1節 ユーロ／スイスフラン 日足
※2019年3月21日〜4月16日までのトレードを対談形式で解説
第2節 ユーロ／カナダドル 日足
※2019年6月18日〜7月31日までのトレードを日記形式で解説
第3節 スイスフラン／円 日足
※2019年11月22日〜12月3日までのトレードを「観察」「勝っている人の思考法」「負けている人の思考法」という3つ観点から解説
第4節 ポンド／NZドル 日足
※2017年8月29日〜9月26日までのトレードを「観察」「勝っている人の思考法」「負けている人の思考法」という3つ観点から解説

コラム ボリンジャーバンドから考える「現状維持の原則」

第7章 勝ちパターン構築に欠かせないパズルのピース

第1節 エントリーとエグジットのタイムサイクル
第2節 取引の時間軸を明確にする
第3節 平時のレバレッジを極力下げる
第4節 エントリーか見送りかの判断方法

1）勝ちパターンが発生しているか？
2）利食いと損切り（出口）のイメージが描けるか？
3）リスクに対してリターンは十分か？
4）エントリーする時間はあるか？
5）自分はこの通貨ペアにエントリーしたいか？

第8章 勝ちパターンを構築するための道しるべ

第1節 テクニカルの本質とは

1）均衡の原理（乖離補填の法則）
2）波及の原理（慣性の法則）
3）循環の原理（作用反作用の法則）

第2節 チャートを見る前にわかっていることと、チャートを見た後に知ることを区別する
第3節 テクニカルの判断基準を最小限に絞る
第4節 デモトレードの本当の使い方
第5節 トレード記録と勝ちパターン
第6節 勝ちパターンの作り方

あとがき

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