本書は、上記の3本柱から米国及び国際情勢を予測。これに付随した各金融・商品市場(米国債、日米株式、ドル、ユーロ、円、スイスフラン、貴金属、原油、穀物)の動向を予測したものです。
アストロロジーに関しては2019年の水星、金星および火星逆行の解説に加え、米国大統領やFRB議長など、政治面や金融面で今後の世界情勢を左右しかねない有力指導者の出生図やFRB、NYSE(NY証券取引所)、そして米国の始原図から2019年の動きを予測。時には主要天体位相の発生時間と上記の始原図とを重ね「何故この時期は重要なのか」を解き明かして行きます。この分析は資料的価値が高く、それ故に過去の『フォーキャスト』を遡って購入される読者の方もいらっしゃるほどです。特に『フォーキャスト2012』に収録された「天王星、海王星、そして冥王星:500年のルネサンス・サイクル」は、SNS全盛の2018年に読み直すと6年前の記述とは思えない内容に感嘆します。未読の方は、現在も販売しておりますので是非ご購入下さい。
さて、少し先の話ですが2020年2〜3月に山羊座の終盤から水瓶座の入り口の辺りで火星、木星、土星、冥王星がほぼ一列に並びます。これが以前からメリマン氏が指摘する“ザ・グレートリセット”の中心的時間帯です。2019年は「リセット」に向かう要因がどんどん出現する年になるのではないでしょうか。実際、2018年もいろいろな矛盾や欺瞞があちらこちらから出ていた年でした。
山羊座は「倫理」「責務」「説明責任」をテーマとする惑星サイン。そして現段階で既に山羊座入りしている土星も「説明責任」を意味する惑星であり、冥王星は「負債」や「暴露」を意味する惑星です。本年中に発覚した問題や米国債利回りの上昇はこれらの天体配置を象徴するものであったと個人的に感じます。しかしピークは再来年です。まだいろいろと露見するかも知れません。
『フォーキャスト2018』の中で、メリマン氏は次の金融危機が勃発するかも知れない時間帯を2020年1月±18カ月と予測しています。これは上記の“ザ・グレートリセット”の中心と日柄的に重なりますが、我々は現在その入り口に入っています。また、この中心的時間帯についてメリマン氏は本の中でこう記していました“…表裏なく誠実な人間には褒賞を与え、一方腐敗や縁故主義にまみれ、自分の果たすべき役割や為すべき選択、取るべき行動に不誠実だった者には恐ろしい結果をもたらす。だから説明責任という観点から見て、これは非常に重要な時期だ。自分の過去を隠し通せる時ではない。冥王星(暴露)と土星(結果)が山羊座(審判)で一つになるのだ。これは政府の根底がリセットされる動きが形を取る時だ”(本書34ページより)。
市場、特に先物市場は、あらゆる事象を見越して価格が動きます。恐らく、このような“審判”を見越した動きがアストロロジー上の中心よりも先に動き出すのではないでしょうか。特に現在、国内外の株式市場、そして一部の通貨や国際商品が長期相場サイクルの天井を形成する時間帯に入っています。また、貴金属、ユーロ、穀物市場が節目となる安値をつけたか否か確認する時間帯に入っています。そしてこれらは全て、『フォーキャスト2018』の中で冒頭の“3本柱”を軸に議論されていた話題です。特にNY原油の高値目標値(75.17±2.89)予測、米国債の弱気予測は正確であったと思います。『フォーキャスト2019』でも各種マーケットで想定される具体的な「日柄」「値幅」「重要変化日」が掲載されます。それは、今後の投資戦略を練る上で重要な羅針盤となる筈です。
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