―投資で生活したい人への100のアドバイス―
あの名著『生き残りのディーリング』が決定版になって復活!
現役ディーラーの座右の書として、多くのディーリングルームに置かれている名著を
全面的に見直しし、個人投資家にもわかりやすい工夫をほどこして、新版として登場!
投資・相場にかかわっている人は必携の書。リスクとは避けるものではない。
うまく管理するものである。
資産運用やトレーディングが身近なものになってきた。
年金の確定拠出型なども自己の年金資産を自分で運用する道を拓くものである。
しかし、資産運用の経験がないどころか、為替、株式などの運用を行う現場である「相場」
というものの実体を知らない人々にとっては、期待より不安の方が大きいのではないだろうか。
それでは、資産の運用はプロに任せていればよいのか?
資産運用のプロとは、投信会社、ヘッジファンド、保険会社、銀行、証券会社などのこと。
だが、過去何年間かの間に、いくつのこういったプロの会社が破綻したことだろう。
これで、ほんとうに私たちの大事な預貯金や年金を預けていても大丈夫なのだろうか?
何をしていてもリスクはある。
資産運用のリスクが怖いからと、当事者であるリスクを
避けることは、傍観者であるリスクを受け入れることである。
同じ自動車に乗っていながら、運転席よりも助手席の方が安全だと思うようなものだ。
自分のリスクは自分で取るべきである。リスクとは避けるものではなく、
うまく管理するものなのだ。
本書は、自分の資産は自分で運用することを勧めるものである。
相場とは何か、価格変動の本質とは何か、リスクとは何か、
などを詳しく説明し、それならばどのように対処すればよいかを述べている。
これから相場を始めるという人たちはもちろん、プロのファンドマネージャーや
ディーラーも含めた、相場にかかわっているすべての人に必ず役立つはずである。
目次
第一章 価格変動の本質
01. 世の不条理が狙い目
02. 小さな資金でも相場は動く
03. 初めに言葉ありき―シナリオを立てる―
04. 見ているものが違う
05. チャートの秘密
06. ポジションを読むということ
07. 需給が教えてくれるもの―ネットで計る―
08. 投機筋にできること
09. 価格変動の本質
10. ポジションの量と保有期間が方向を決める
11. 価格変動の本質を見ない価格維持政策
12. 相場はギャンブルではない
第二章 自己資金の性質とそのリスクを理解する
13. 自分の間合いで戦う
14. 自己のポジションを診断する
15. ディーリング
16. 商品の流動性
17. 流動性でつまずいた人たち
18. 流動性の落とし穴
19. 50%の確率でしかないのか
20. 「見越し売買、堅く戒む」という教え
21. 相場に聞くということ
22. 相場の節目を見過ごすな
23. 大底を浚う
24. 窓埋めの神秘
25. 荒れ相場のリスク
26. 敵を知り、己を知る
27. アンテナを高く
28. ゼロというポジション
29. スクウェアというポジションはない
30. Fair Value のくずれを狙う
31. 要は踏み込むこと
32. 三つのリスクを理解する
33. アウトライトとアービトラージ
34. 流れにつく―トレンドをおさえる―
35. 踏みと投げ
36. 危険な空売り
37. 高値売ろう安値買おうは損の元とは言われても
38. Always long on the top
第三章 機先を制す
39. シナリオを立てたら、機先を制す
40. 市場心理を利用する
41. ポジショントークはこう聞く
42. 総ロングになってSo Long―Buy Buy で Bye Bye―
43. Buy the rumor, sell the news
44. 相場の基本は日計りから
45. 指し値は是か否か
46. 飛び込み―今日の高値は明日の安値―
47. 高値波乱は受けてみる
48. 値ごろ感に要注意
49. 値ごろより日柄
50. レベルにきたときがタイミング
51. 動くとき、動かぬとき
52. デュレーション
53. タイムホライズン
54. 自分のタイムスパンに合わせる
55. 順張りか逆張りか
56. 押し目買い、戻り売り
57. 買いたい弱気
58. 回転を利かす
59. 買い乗せは二回まで
60. オープンインタレスト
61. レンジ相場―効果的な「量のディーリング」―
62. バイライト
63. 割高を売って割安を買う
第四章 見切りと再起
64. 落ちがないと決まらない―バブルは必ず崩壊する―
65. 今回だけは特別か―起死回生を狙うな―
66. 自らを針のむしろに追い込んだ人たち
67. 損切りの徹底
68. 利食い千人力―簡単に利食うな、確実に利食え―
69. 価格上昇期待の魅力
70. もう一歩踏み込めるか
71. 修羅場に慣れる
72. Given、Taken
73. 構造的に動かされる
74. なんぴん買いの効用
75. 躊躇するものは負ける
76. 見切りと再起
77. 理論と実践の隙間
78. 動きながら考えろ
79. 構えありて構えなし
80. 三勝七敗のディーリング
81. ヘッジの考え方
82. 時間との戦い
83. ゼロサムゲーム
84. 安易な選択―怖いディールしか儲からない―
85. 負けることを恐れていたら、戦う気持ちが失せてしまう
86. リスクとリターン
87. 待つのも仕事
88. しのぎかた
第五章 相場というビジネス
89. 守りの一銭、攻めの一銭
90. 投機とマーケットメイキング
91. 場代について考える
92. Bid-Ask を取る ―1―
93. Bid-Ask を取る ―2―
94. Bid-Ask を取る ―3―
95. ビジネスとしてのディーリングルーム
96. リスク管理
97. 相場における自己責任
98. My word is my bond
99. 得意なものと、好きなもの
100.アースとでも名付ける通貨
矢口 新(やぐち・あらた)
豪州メルボルン大学卒。日米欧の大手金融機関の為替、債券のディーラー、
機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤める。
2002年5月、株式会社ディーラーズ・ウェブ創業。証券投資顧問業、 関東財務局長第1647号。
著書『生き残りのディーリング』、『なぜ株価は値上がるのか?』、
『矢口新の相場力アップドリル(為替編)/(株式編)』(以上パンローリング)、
『株を極める! リスク管理・資金運用』(日本実業出版社)など多数。
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