朗読になった『ひろしまのピカ』
原爆投下から70年、今なお、多くの子どもたちに読まれ続ける 丸木俊の絵本作品が朗読になりました。
1980年の刊行以来、広島への原爆投下の悲惨さを訴え続けてきた丸木俊氏による絵本作品が朗読になりました。戦後70年、丸木氏とこの絵本がずっと伝え続けてきた戦争・原爆・核の悲惨さを、今改めて、朗読で語り伝えます。
『ひろしまのピカ』は丸木俊にとって大切な絵本です。
このたび語り手の岡崎さんが朗読してくださることになりました。
「俊さんて、どんな人ですか?」と岡崎さんが聞きました。
「ゆっくりしゃべってね、楽しくてみんな俊先生に会うとファンになるよ」と 私は答えました。
岡崎さんは『ひろしまのピカ』と丸木俊について考えました。 そして、いよいよ朗読です。
声に心がこもって聞く人の心に響いて、すてきな『ひろしまのピカ』になりました。
――丸木俊の姪・絵本作家 丸木 ひさ子
目次
1.ひろしまのピカ
(19分36秒)
2.ひろしまのピカによせて
(6分12秒)
プロフィール
作 丸木 俊(まるき・とし)
1912年北海道に生まれる。女子美術専門学校卒業。1945年8月、原爆投下直後の広島に入る。1950年以来、夫・丸木位里(1995年没)と共に「原爆の図」を発表。「水俣の図」「沖縄戦の図」などの大作も、位里と共同制作し、1967年に原爆の図丸木美術館を開館した。1953年世界平和文化賞、1971年国際童画ビエンナーレでゴールデンアップル賞、1995年度朝日賞受賞し、1995年にはノーベル平和賞候補となる。絵本に『みなまた 海のこえ』『おきなわ 島のこえ』『おしらさま』『きつねのおきてがみ』『八郎太郎』『ピカドン』など多数。画集に『新版 原爆の図』『保存版 原爆の図』などがある。2000年1月没。
朗読 岡崎 弥保(おかざき・みほ)
俳優・語り手。東京女子大学卒業、同大学院修了(日本文学専攻)。言葉の力に魅せられ、編集者を経て、俳優・語り手に。
2010年朗読コンクール優勝(NPO日本朗読文化協会主催)。与謝野晶子訳『源氏物語』(第1〜32帖発売中、全54帖発売予定)、「にほんむかしばなし」「あたらしい憲法のはなし」等、オーディオブック(朗読CD)の収録多数。
東日本大震災後、福島での朗読ボランティアをきっかけにヒロシマの作品に取り組む。ドラマ・リーディング「父と暮せば」(福吉美津江役)の舞台を各地で展開している。
●公式ブログ「言の葉つむぎ」http://ameblo.jp/ohimikazako/
絵本情報
記録のえほん ひろしまのピカ
丸木俊 文・絵/丸木位里 協力
株式会社 小峰書店
1980年6月発行
定価:本体価格 1,500円+税
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