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内容紹介
私は汽車の中で旅僧と居合わせた。話を聞くと高野山に籍を置いている旅僧で、宗派は違うが永平寺に訪ねる用があり、今晩は一泊するという。私は若狭へ帰省するところで、一泊しなければならなく、旅僧と敦賀の旅籠屋で同宿することになった。私は夜が更けるまで寝ることができない質なので、旅僧に諸国を行脚したおもしろい話はないかとねだった。
すると、旅僧は若い頃の奇妙な体験談を語りだし、それは、旅僧が飛騨の山越えをした時の話であった。 泉鏡花1873年(明治6年)石川県生まれ。9歳の時、母が次女出産後に急逝。18歳の時、尾崎紅葉の門下に入り尾崎家で暮らすようになる。初めは玄関番であったが、19歳の時、文壇デビューをし、27歳で名作「高野聖」を発表。小説や戯曲を創作し、作品数は300を超える。1939年(昭和14年)死去。享年65歳。 幼少の時に母を失い、母への想いが幻想となり作品の根底にあるといわれいている。また、向かい干支の兎(鏡花は酉)を集めると縁起が良いと母に教わったことがきっかけで、兎のグッズを集めるコレクターでもあり、その数は100を超える。 |
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